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海賊とよばれた男
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海賊とよばれた男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全83件 41~60 3/5ページ
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百田氏のストーリーテラーとしての能力は素晴らしいものがあります。 この小説も、上下二巻の長編ですが一気に読めました。私が知らなかったことも多くあり勉強になりました。 ですが、読み終えて深い感銘を受けてから、引っかかることを調べていくうちに「ん?」と感じることがあまりにも多いことに気づきました。 永遠の0 (講談社文庫) 影法師 (講談社文庫) といった、百田氏が上梓した「純然たるフィクション」と違い、この本は、実在の人物である出光佐三、実在の企業である出光興産を描いていると公にしている作品です。 ストレートに「出光佐三」といった題名にして、登場人物も全て実名にして、参考文献への脚注もつけた「史伝」のスタイルで書くべきであった、と思います。 ※ 百田氏にそのような本を書けるのか、百田氏がそのような本を書くのか、という問題は別ですが。 すなわち、阿川弘之の 山本五十六 (上巻) (新潮文庫) 山本五十六 (下巻) (新潮文庫) 米内光政 (新潮文庫) 井上成美 (新潮文庫) の『海軍三部作』のようなスタイルです。 阿川弘之の『海軍三部作』は40年以上前に山本・米内・井上の三提督を実際に知る人たちにインタビューした上で書かれたものですが、例えば「米内の幼少期、青年期については既に知る人がいない」として、確かな資料で分かる概略だけを述べるに留めています。阿川氏の意見は「自分が考えるに・・・」などと分かるように書き、三提督の人間像を深く掘り下げています。 一方、この「海賊とよばれた男」は、参考文献として多数の本を挙げておりますが、どこまでが史実でどこからがフィクションなのか判然としません。 登場人物も仮名の人と実名の人が入り交じっており、仮名の人は実在したのか架空なのか分かりません。 一番引っかかるのは、国岡が独立して起業する際に「自分の家屋敷を売り払って、他人である国岡に開業資金を提供してくれた」日田重太郎です。この人は物語の中に何度も出てきます。 常識で考えてそんな太っ腹な人が実在するとは考えにくいのですが、実在したとすれば凄いことです。 しかし、この小説を読んでも実在したのか否かは見当がつきません。 日田重太郎とその事績が架空だとすると、物語の根底が抜け落ちてしまうように思います。同じことが物語の随所でなされていると想像すると、感動して良いのかどうか躊躇を感じてしまいます。 ※ 出光興産の公式サイトには日田重太郎のことは何も書かれていません。 なお、出光興産は 「借金して土地を買い、その土地を担保にさらに土地を買い、設備投資をする」 経営をしてきました。 この経営方法は、「土地の値段が下がり、担保価値が下がる」ようになると行き詰まります。 1990年代のバブル崩壊後、土地は必ず値上りするという「土地神話」によって同じような経営をしていた企業が多数破綻しました。その一番有名な例が、中内功氏が一代で築いたダイエーです。 出光興産は、90年代には有利子負債が約2兆5千億円に達し、格付会社ムーディーズから「破綻寸前の企業」の格付けを受けて存続が危ぶまれたようです。ただし、ダイエーのように破綻には至らず、内部改革で事業を再構築し、株式を上場し、より「普通の企業」に近づいて現在に至っています。 この経緯については 出光興産の自己革新 (一橋大学日本企業研究センター研究叢書 4) に詳細に書かれているようです。抜粋にあたる 一橋大学准教授 島本実氏 の論文がネット上で閲覧できます。グーグルで「出光興産 有利子負債 上場」で検索すると出てきます。 出光興産が潰れそうになったのは、出光佐三(国岡鐵造)が1981年に死去したのちの出来事ですが、 「借金して土地を買い、それを担保に借金して事業拡大する経営手法が、出光佐三(国岡轍造)のやり方であった」 「これはいわゆる『土地神話』に依存した経営であり、例えばダイエーが同じ経営手法を取っていた」 「出光佐三の没後10年ほどで『土地神話』が崩壊し、出光興産の経営は行き詰まった。徹底した改革がなければ出光興産は借金に押し潰されて破綻していた」 ことに、百田氏が一切言及していないのはアンフェアだと思います。 ※ 百田氏はそこまで知らなかった/理解できなかったのかもしれません。 また、出光興産については、企業小説の大家である高杉良氏が約40年前、出光佐三が健在であった1975年に発表した処女作 新装版 虚構の城 (講談社文庫) があります。 高杉良経済小説全集 (1) によると、発表時に「これは内部告発ではないか」と経済界で話題になった作品です。 「虚構の城」では 「社主(出光佐三=国岡鐵造)が出光興産に君臨し、社主の考えに逆らうことは一切許されない。出勤簿もタイムレコーダーもないために社員は早出競争・残業競争を強いられ、8時出社・21時退社が当たり前だが残業代は支払われない(2014年現在、社会問題になっている「ブラック企業」そのものです)。東大工学部を出て出光興産に入り、顕著な業績を挙げていた主人公は『出光興産に労働組合があっても良いのではないか』という意見をごく控えめに表明しただけで畑違いの部署に左遷され・・・」 という、「海賊とよばれた男」では一切描かれなかった「出光興産の暗部」が克明に描かれています。 「虚構の城」は絶版書ですがアマゾンのマーケットプレイスで容易に買えます。 本書「海賊とよばれた男」に感銘を受けた方は、ぜひ「虚構の城」も併読なさることをお勧めします。 | ||||
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否定はしない。 読むべき作品だとは思う。 だけど、この小説が『本屋大賞』をとった時かなり騒がれていたけれど、言われているほどインパクトはなかった。 読もうとする人は止めないけど、それよりも『永遠の0』のほうをお勧めしたいと思う。 | ||||
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本は好きですが、あくまで小説なので、 冗長すぎてよめませんでした。 人の推薦でしたので、自分で選んだ本なら 読めたと思います。 | ||||
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良いことばかりが述べられていて出光石油の宣伝本と考えるべきでしょう。読み物としてはそこそこでしょうか | ||||
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良いことばかりが述べられていて出光石油の宣伝本と考えるべきでしょう。読み物としてはそこそこでしょうか | ||||
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戦前戦後の石油をめぐる日本と世界の情勢及び、日章丸事件の概要を知る導入としては、読みやすい本だと 思います。ただ、グレートな主人公鐵造の目線でしか書かれておらず、ほぼノンフィクションのはずなのに事 象を複眼的(政府や社員の目線)に見ることができなくなっているのが、終始気になりました。 個人的には伝記ものと歴史ものを組み合わせながら、もっと政府の政策や石油をめぐる税金についても書い てもらえると、面白かったと思います。読み終えてから、「国岡バンザイ」で日本人は気合と根性でなんとか なるという単調な感想を持ちました。 本を読みながら、ipadでウィキペディアなどを検索しながら読み進めて、歴史や知識を補完しました。特に 石油をめぐる税金については、もっと知りたいと思いました。小売価格の6割が税金で、二重課税であること など、これについて鐵造はどう思っていたのかを知りたいです。商人魂で政府と戦ったのでしょうか? | ||||
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評判のベストセラーだけに、よく出来た話に仕立てられてます。出光佐三に再度光を当てた点は素晴らしいが、ここまでくるとちょっと脚色が強過ぎて、感動がクドイ気がしないでもない。読みやすいが、脚本ぽい。主人公が美化されすぎて、鼻白む。 | ||||
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上に同じです。特別に感動するものではありませんでした。あまりに売れている本だから、興味だけで求めたものです。 | ||||
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大変な話題の本なので買いました。 読んでの感想は、期待さずれでした。 | ||||
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ベストセラーの本なので、図書館での貸出は予約でいっぱい。ならamazonで中古本をと探しました。売れ筋の本なので価格的には妥当かなと思いました。状態は良いと思います。 | ||||
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ベストセラーの本なので、図書館での貸出は予約でいっぱい。ならamazonで中古本をと探しました。売れ筋の本なので価格的には妥当かなと思いました。状態は良いと思います。 | ||||
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確かに凄い方で自分ができるのか?と問われれば無理だと思います。しかし、どこか現実離れした生い立ちと話しだったので、残念でした。 | ||||
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百田さんの本を続けて読んだせいか、本が高かったせいか、長編だったせいか、期待しすぎたせいか、、感動しませんでした。 ちょっと気持ちの入った伝記を読んでいるような、、。 | ||||
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戦前戦後の石油業界を通しての日本の経済,生活,日本人の心根が伝わってきた。戦後生まれの自分として,初めて知ることに大変興味深く読むことができた。出光氏の経済人,日本人としての素晴らしさに感銘を受けた。胸をすくような場面がちりばめられており,ワクワクしながら読み進んだ。しかし,百田氏の書き方の癖なのかもしれないが,事実を淡々と連ねていく展開には物語としての盛り上がりを感じる事ができない。 特に,書き出しの部分は興味がもてず,上下巻を読み切れるのか不安がよぎった。 個人的に自分が思わずにんまりしたのは,上巻に「永遠の0」の宮部さんが登場したところである。 | ||||
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偉人の伝記、として読むならば、面白くてよいと思います。ただ、実際の会社の参考図書として使用するのは、いかがなものかと思います。あくまで、「昔は、こんな日本人がいたんだね」という読み物として読まれるのがベストです。 | ||||
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頑張って全部読みましたが 同じ様な話の連続で飽きてしまいました。 面白い方には面白いのでしょうが... | ||||
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悪くはないけどそこまでよくもないが、読んだ百田作品では永遠の0の次によかった。 へこたれない強い男の話は熱くなる。 | ||||
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主人公の人物像、家族や店員を含め周りの人物象など、面白く読ませていただきましたが、今一つ心に響きません。 そういう意味で、伝記として読むなら面白いと思いますが、小説としては消化不良です。 期待しすぎました。 | ||||
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私が小市民だから、偉大な主人公よりも まわりの労働者や親戚、 家族などに気持ちがいってしまいました。 海軍もやろうとしなかった軍艦のオイルタンクの底に溜まった砂と ホコリの混じった油を掬い出すシーンなどは従業員がかわいそうで、 しかたありません。また、2年以上と見積もって石油プラント建設を 10ヶ月でやれと命じて、実現しちゃったくだりなど背筋が寒くなりま した。従業員はどれだけ家族や自分を犠牲にしたのだろうか、と。 偉業を達成するには犠牲はつき物ですが、その犠牲を従業員という 他人に押し付けるなら これほど迷惑な話もありません。昭和初期と いう時代背景だから成り立つ話。いまなら労働法のいくつかを完全に 無視して、世間からコンプライアンスはどうなっとんじゃ!とたたか れるような気がします。 まあ、従業員は家族同然で労働組合もない程 結束が固く、皆 愛社精神に満ち溢れた人たちのようだから問題がないように書かれて います。ホントかよ!?4時間しか寝れない日々が続いたら私なら会社 やめるね。なんかスポ根の会社盤みたいで、暑苦しいです。 などということが気にならない人にはお勧めの本。話自体はとても 面白いし 石油から見た世界史も勉強できて良い本です。 | ||||
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本屋対象を取るくらいですから、面白いストーリーです。まさに「男たちのドラマ」といった感じです。NHKの「プロジェクトX」を彷彿させます。「今は、落ち目で、労働者が軽んじられている日本経済。しかし、かつて、このような傑出した人物が偉大なことをやりぬいた!」と読者に感動をもたらし、ささやかな自信を甦らせます。ですから、年配男性には、良い読み物かもしれません。 しかしながら、下巻に入ると、余りに主人公を善とした勧善懲悪の単純な構図や、おおげさな描写、台詞が目についてきて、まるで劇画のように感じられたのは事実です。ベストセラーに楯突く訳ではありませんが、人物の描き方が少々一面的で、単調すぎる点がありはしないでしょうか。善悪併せ持った人間の深みを文学に期待する方々には、少々つまらなく感じる恐れがありそうです。実際、モデルの出光佐三はもう少し複雑な人物であったと思います。 また、本質的に「男たちのドラマ」であり、時代もあるのでしょうが、登場する女性たちがあまりに男性に都合良い存在に描かれているのが気になりました。この点も、「プロジェクトX」と共通で、女性は、読後、小さな溜息をもらしてしまうかもしれません。 | ||||
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