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スリー・パインズ村と警部の苦い夏



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【この小説が収録されている参考書籍】
スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)

スリー・パインズ村と警部の苦い夏の評価: 4.33/5点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

残る作品の翻訳が出されることを激しく望みます

伝統的な謎解きミステリーとして楽しく読めるということの他に、人間の心の在り方の描写がシリーズを通しての大きな要素で魅力だと思います。
特に3作目の「無慈悲な春」と、本作。
こういう人間の複雑で繊細で面倒な感情について書かれるのは、おそらく完全に新しいことではないのかもしれませんが、ここにはこの作者の独特の姿勢が感じられます。
主人公のガマシュ警部はポワロとホームズをおさえ、2021年の“最も愛されている探偵”に選ばれたというのが、3作目まで読んだ段階でもーーのすごく納得できてしまいました。
なんと、これからドラマ版を見ることになっています。
さてさて、ドラマのガマシュ警部はいかがでしょうか?? それよりも続きが読みたくてたまらない。
スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)Amazon書評・レビュー:スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)より
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No.8:
(3pt)

丁寧な訳だけど...

Three Pines 村の季節感、多主人公ガマシュ警視や部下たち、民族国家の文化の衝突、政治的な衝突、差別など原作の雰囲気が弱くなっている。原作はとてもダイナミックな言葉の使い方なのに、原文に忠実に訳そうとして冗漫になっている。日本語に訳すと穏やかになってしまうのかも。ランダムハウスとの契約切れ、出版社の倒産が原因で、日本の読者が読めなくなっているのは悲しい。Beautiful Mysteryなどのテーマは興味深いし、最新刊では作者の心境に変化が見えて面白い。
スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)Amazon書評・レビュー:スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)より
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No.7:
(5pt)

次が読みたい

とても好きなシリーズ。ただコージーミステリーとして流し読むだけでなく、考えさせられる。出版社が倒産したらもうダメなのですか?。続きが読みたい!!
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No.6:
(3pt)

濃厚な人間ドラマ

今回は以前の作品に増して人間ドラマが濃厚で、ガマッシュ警部の深遠な洞察力と人間性には心を打たれるものがあります。
しかしながら、肝心の事件の方は犯人は判明したものの、犯行の現場を詳細に再現することなく終わってしまい、具体的に犯人がどのように犯行に及んだのかよく理解できませんでした。最後は事件の詳細な総括もなく、活劇風にバタバタとして終わってしまい、今回の作品はスッキリとしませんでした。
他の方が述べておられるように、出版元の関係でこのシリーズはここまでで、以降の作品は読むことができないのがとても残念です。
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No.5:
(5pt)

どこか続編を出版してください

本作以降6本も続編が出ています。
警部も引退している様子。続くが読みたい!どこか出してくれないかなあ・・
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No.4:
(5pt)

続きを心待ちにしています

武田ランダムハウスの倒産以降、続刊がないのが残念です。
毎回、人間の心理にまで深く入り込んだ本格ミステリー。
ぜひ続きを読ませてください。
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No.3:
(4pt)

シリーズだけど

舞台はスリー・パインズ村の外。登場人物はシリーズメインキャラが登場しているので、世界の空気は同じですが。
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No.2:
(5pt)

愛はすぐ側にあるのに気づかない不幸な人々を巡る犯罪を繊細に描く著者会心の第四弾。

カナダのクリスティーと呼ばれる現代女流本格ミステリー作家の第一人者ペニーの繊細な優しき名探偵ガマシュ警部シリーズ第四弾です。本書はシリーズで初めてガマシュ警部が湖畔のロッジで休暇中に遭遇する予期せぬ事件が扱われています。今回はスリー・パインズ村がメインの舞台でなく訳題に使うのは厳密に言えば不適当ではありますが、でも過去3作と訳題を統一する意味合いと本書でも警部が束の間現場を離れて心の故郷と呼べるスリー・パインズ村に立ち寄って重要な手掛かりを得ると言う心憎い演出がされていますので、私は手放しでこの選択に賛成したいと思います。
ガマシュ警部は愛妻レーヌ・マリーと共に湖畔のロッジ・マノワール・ベルシャスへ毎年恒例の休暇旅行に訪れる。そこで出会ったモロー家の人々は和気藹々とは言えず何やら不穏な雰囲気を漂わせていたが、やがて嵐が到来した夜遂に長女のジュリアが父親の銅像の下敷きになって死亡するという不審な事件が起きる。ガマシュ警部は事故か殺人かの決め手を欠いたままで部下のジャン・ギー警部補とイザベラ刑事を呼び寄せ捜査を開始するのだった。
本書の推理はまさに昔懐かしい古き良き時代の本格ミステリーの香りを思い出させる内容で久々に大満足しました。単純ながらも意表を突く奇抜な殺人方法と重い銅像をどうやって動かしたのか?という物理トリックはとても魅力的ですし、その上冒頭に張られた一見何と言う事もない出来事の伏線が最後に効いて来るテクニックの冴えはお見事で完全に脱帽しました。それから意外な犯人の面でも真実の心情を隠す技が絶妙な味で、きっとミステリーを読み慣れた通の方でも騙され大いに感嘆されるだろうと思います。人間ドラマの部分では猜疑心が強く素直になれないで愛はすぐ側にあるのに気づかない不幸な人々が心を歪ませる姿が痛ましく、それだけにガマシュ夫妻の何時までも仲睦まじく揺るがない夫婦愛が輝いて見えました。また最後まで性別の書かれていない子供ビーンが新しい世代の代表としてこれまで暗かったモロー家を今後変えてくれそうな明るい希望を感じさせてくれて一抹の救いを感じました。今回私が特に心に残ったサイド・ストーリーはガマシュ警部が息子との間でやがて生まれ来る孫の名前に関し意見を異にするエピソードに端を発して明らかになる父オノレ氏の不名誉な秘密で、この事から意志が強く何事にも動じない信念の人ガマシュ警部の人間性を改めて知らされ深く感動しました。
本書を読んで今時にはない古風で繊細な著者の小説世界の良さ貴重さを再認識した次第で、こんな素晴らしい作品が読めるなら年一作の翻訳でも待つ甲斐が十分あるなと実感しましたので、また来年に次作が紹介される日を楽しみに待ちたいと思います。
スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)Amazon書評・レビュー:スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)より
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No.1:
(4pt)

翻訳が最低

このシリーズが大好きです。しかしミステリのネタバレをせずにレビューを書く自信は無いので本来、レビューを書く気はありませんでした。しかし、今回、これだけは言いたい。翻訳家最低。今までもこのシリーズの翻訳は評判は良くありませんでしたが海外翻訳物を読み慣れているのでそれほど気になりませんでした。多少、こなれてないな程度で。ところが今回、ある登場人物の話し言葉が酷すぎます。「……だけっす」「…あるんすか」「…つもりっすか」こういう語尾を連発しています。読むたびにイラッときて内容から気が逸れてしまいます。おまけに嫌な人物ですが頭が悪いタイプでもないので余計、違和感があります。小説自体の内容は看板に偽りあり。今回はスリーパインズ村が舞台ではありません(元々の原作の題名はスリーパインズ村を使ってないので偽りなわけではないのですが)ですからお馴染の捜査陣ではありますがスリーパインズ村の人々はあまり出てきません。そこが寂しくて今回は星4つ。次作ではスリーパインズ村に戻って欲しいですが作者も殺人事件ばっかり起きる村にするわけにもいかないだろうしどうなるでしょうね。
スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)Amazon書評・レビュー:スリー・パインズ村と警部の苦い夏 (RHブックス・プラス)より
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