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遠野伝説殺人事件
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遠野伝説殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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『オール讀物』2006年4~10月号に連載された作品で、 当時のタイトルは「遠野わらべ唄殺人事件」だったらしい。 だが、「わらべ唄」は小説のどこにも出てこないところを見ると、 当初の筋書きというか思惑とは違う内容になったのではないか?と邪推してしまう。 著者が思い描いていたのは、横溝正史『悪魔の手毬唄』のような、童謡の「見立て殺人」だったのではないだろうか? 勝手な憶測はさておき、ミステリの出来としてはまあまあのレベルか。 犯人も犯行動機も早い段階で分かってしまい、意外性はあまりない。 面白いのは、遠野の早池峰山の高山植物、カッパ淵の川底の泥の謎が、 社会派推理的な展開に結び付くところ。 西村氏のファンならば読んで損はないだろう。 | ||||
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この著者の本は初めて読みました。 まず、文章に読点(、)が多すぎて読みづらい。 人物造形が薄っぺらでそれぞれの個性の違いがわからない。 場面転換が唐突で、しかもちゃんと場面をイメージできるように書いてないので、セリフばかりが浮いている。 つまりセリフばかりに頼っており、しかも説明的で無駄なセリフが多すぎる。 また、遠野を登場させる必然性がなく、こういうストーリーならどこだっていいので、タイトルはほとんど詐欺。 全体に、セリフに頼ってただストーリーを語っているだけで、小説としての深みも味わいもない。 そのストーリーも、意外性もヒネリもなく、人を殺すことの重みもない。 小説としてのクオリティは、ハッキリ言ってとても低い。 こういうのがなぜ人気シリーズなのか、まったく理解に苦しみます。 | ||||
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西村の作品では、地方の文化の記述が薄いことがある。 本書は、「遠野伝説」というだけあって、遠野地方の具体的な描写が多い。 花巻からタクシーで遠野に向かう。 早池峰山に登って高山植物を摘み取って胴乱に納める。 早池峰神社の山門、参道のそばを登山道が伸びている。 福泉寺 遠野地方では、馬を飼っていた名残が曲がり家。 人間が住む家と馬を飼う部分が90度曲げて作られる。 馬と長者の娘の話。 馬の皮を抱きしめていると、みるみる天に登っていった。 豆腐とコンニャク。 道の駅。 カッパ淵。銅像、祠。 これだけ記述があるのはめずらしい。 話は、漢方薬を作るのに投じたお金がどこへ行ったか不明で、納得がいかないが、西村京太郎の興味の範囲外なのだろう。残念。 | ||||
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漢方と西洋医学の優劣を題材にした事件。理性ではわかっていても、身内が被害者になると冷静さを失う典型的な事件。被害者の娘が理性的過ぎるのが少し不自然かな? | ||||
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あくまで私個人の意見です。 ストーリーは製薬会社の元・研究室長が新宿のマンションで刺殺され、捜査する十津川は彼が以前に遠野で特別天然記念物の高山植物を取って警察沙汰を起こしていた事実を知ります。 何故、その男がそのような事をしたのか? 十津川警部達は遠野へ向かい捜査を開始します。 物語はその男の娘も巻き込んで、5年前に起こった「心臓病の特効薬を開発し、副作用で5人の死者を出し、その男が会社を辞めていた」というこの物語の核心部分に入っていきます。さらに殺人事件が発生し、十津川はある人物に焦点を当てます。 果たして、犯人はこの薬の副作用で殺された遺族なのか? 父親を思う娘と十津川警部達の人情厚い捜査が展開されます。 この物語は薬害をテーマに展開するといったお堅いストーリーではなく、あくまでもスパイス的な要素であることが読んでいてそう感じました。 最終章では意外な結末と、製薬会社の元・研究室長の男の本当の意思が判り、最後まで飽きない、登場人物それぞれの人間性を描いた面白い作品だなと思いました。 単純なストーリーではないので私はお勧めです。 | ||||
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