フラッシュフォワード

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フラッシュフォワードの評価:

4.26/5点 レビュー 23件。 C ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 21〜40 2/3ページ
No.30
(5pt)

誰もが同じ苦しみを味わったときは、悲劇を心から締め出し、そのことは忘れていき続けるしかない

主人公は二人。カナダ出身の研究者ロイド・シムコー。日本人女性ミチコは婚約者だ。
 そしてもう一人はロイドの共同研究者テオ・プロコビデス。
 二人が試みようとしているのは、ビッグバンの十億分の一秒後の宇宙の再現だ。これにより素粒子に質量をあたえるヒッグス粒子が発見されるのではないかと期待がかかっている。成功すればノーベル賞ものだ。
 そして実験開始の瞬間・・・・。
 目の前のすべてが変わってしまう。いったい何が起こったのか。
 次第に彼らの実験によって全世界の人類の意識が数分間だけ21年後の未来に飛んでいたことが判明する。
 意識が飛んでいる間も、現実の世界では動くものが静止しているわけではなく、自動車は意識を失った人を乗せたまま壁に衝突し、着陸態勢にあった飛行機は墜落し、階段を歩く人は階段から転げ落ちていた。
 そしてミチコの前夫との間に生まれた最愛の娘もその悲劇によって命を失う。
 ロイドは婚約者ミチコとは別の女性と過ごしており、テオは何者かに殺害されているらしいことが明らかに。
 
「未来と現在と過去は、いずれも現実であり、いずれも動かしがたい」というのがロイドの考えだが、果たして本当に未来は、変えることができないのか。
 ソウヤーの作品はいずれも面白いですが、本作は特に凄いなあと感じさせられました。
 本作は知的好奇心をくすぐらせるSF小説としての面白さはもちろんのこと、前半がロイドと悲劇を乗り越えようとするミチコの物語でもあり、人間ドラマとしての面白さがあり、後半はロイドよりもテオが主役となり、犯人探しのミステリーとしての面白さがあります。
 まだ翻訳されていない新作が多くあり、ソウヤーの今後の作品もとても楽しみになります。
 
 
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.29
(5pt)

誰もが同じ苦しみを味わったときは、悲劇を心から締め出し、そのことは忘れていき続けるしかない

主人公は二人。カナダ出身の研究者ロイド・シムコー。日本人女性ミチコは婚約者だ。
 そしてもう一人はロイドの共同研究者テオ・プロコビデス。
 二人が試みようとしているのは、ビッグバンの十億分の一秒後の宇宙の再現だ。これにより素粒子に質量をあたえるヒッグス粒子が発見されるのではないかと期待がかかっている。成功すればノーベル賞ものだ。
 そして実験開始の瞬間・・・・。
 目の前のすべてが変わってしまう。いったい何が起こったのか。
 次第に彼らの実験によって全世界の人類の意識が数分間だけ21年後の未来に飛んでいたことが判明する。
 意識が飛んでいる間も、現実の世界では動くものが静止しているわけではなく、自動車は意識を失った人を乗せたまま壁に衝突し、着陸態勢にあった飛行機は墜落し、階段を歩く人は階段から転げ落ちていた。
 そしてミチコの前夫との間に生まれた最愛の娘もその悲劇によって命を失う。
 ロイドは婚約者ミチコとは別の女性と過ごしており、テオは何者かに殺害されているらしいことが明らかに。
 
「未来と現在と過去は、いずれも現実であり、いずれも動かしがたい」というのがロイドの考えだが、果たして本当に未来は、変えることができないのか。
 ソウヤーの作品はいずれも面白いですが、本作は特に凄いなあと感じさせられました。
 本作は知的好奇心をくすぐらせるSF小説としての面白さはもちろんのこと、前半がロイドと悲劇を乗り越えようとするミチコの物語でもあり、人間ドラマとしての面白さがあり、後半はロイドよりもテオが主役となり、犯人探しのミステリーとしての面白さがあります。
 まだ翻訳されていない新作が多くあり、ソウヤーの今後の作品もとても楽しみになります。
 
 
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.28
(5pt)

誰もが同じ苦しみを味わったときは、悲劇を心から締め出し、そのことは忘れていき続けるし

主人公は二人。カナダ出身の研究者ロイド・シムコー。日本人女性ミチコは婚約者だ。
 そしてもう一人はロイドの共同研究者テオ・プロコビデス。
 二人が試みようとしているのは、ビッグバンの十億分の一秒後の宇宙の再現だ。これにより素粒子に質量をあたえるヒッグス粒子が発見されるのではないかと期待がかかっている。成功すればノーベル賞ものだ。
 そして実験開始の瞬間・・・・。
 目の前のすべてが変わってしまう。いったい何が起こったのか。
 次第に彼らの実験によって全世界の人類の意識が数分間だけ21年後の未来に飛んでいたことが判明する。
 意識が飛んでいる間も、現実の世界では動くものが静止しているわけではなく、自動車は意識を失った人を乗せたまま壁に衝突し、着陸態勢にあった飛行機は墜落し、階段を歩く人は階段から転げ落ちていた。
 そしてミチコの前夫との間に生まれた最愛の娘もその悲劇によって命を失う。
 ロイドは婚約者ミチコとは別の女性と過ごしており、テオは何者かに殺害されているらしいことが明らかに。
 
「未来と現在と過去は、いずれも現実であり、いずれも動かしがたい」というのがロイドの考えだが、果たして本当に未来は、変えることができないのか。
 ソウヤーの作品はいずれも面白いですが、本作は特に凄いなあと感じさせられました。
 本作は知的好奇心をくすぐらせるSF小説としての面白さはもちろんのこと、前半がロイドと悲劇を乗り越えようとするミチコの物語でもあり、人間ドラマとしての面白さがあり、後半はロイドよりもテオが主役となり、犯人探しのミステリーとしての面白さがあります。
 まだ翻訳されていない新作が多くあり、ソウヤーの今後の作品もとても楽しみになります。
 
 

フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.27
(5pt)

誰もが同じ苦しみを味わったときは、悲劇を心から締め出し、そのことは忘れていき続けるし

主人公は二人。カナダ出身の研究者ロイド・シムコー。日本人女性ミチコは婚約者だ。
 そしてもう一人はロイドの共同研究者テオ・プロコビデス。
 二人が試みようとしているのは、ビッグバンの十億分の一秒後の宇宙の再現だ。これにより素粒子に質量をあたえるヒッグス粒子が発見されるのではないかと期待がかかっている。成功すればノーベル賞ものだ。
 そして実験開始の瞬間・・・・。
 目の前のすべてが変わってしまう。いったい何が起こったのか。
 次第に彼らの実験によって全世界の人類の意識が数分間だけ21年後の未来に飛んでいたことが判明する。
 意識が飛んでいる間も、現実の世界では動くものが静止しているわけではなく、自動車は意識を失った人を乗せたまま壁に衝突し、着陸態勢にあった飛行機は墜落し、階段を歩く人は階段から転げ落ちていた。
 そしてミチコの前夫との間に生まれた最愛の娘もその悲劇によって命を失う。
 ロイドは婚約者ミチコとは別の女性と過ごしており、テオは何者かに殺害されているらしいことが明らかに。
 
「未来と現在と過去は、いずれも現実であり、いずれも動かしがたい」というのがロイドの考えだが、果たして本当に未来は、変えることができないのか。
 ソウヤーの作品はいずれも面白いですが、本作は特に凄いなあと感じさせられました。
 本作は知的好奇心をくすぐらせるSF小説としての面白さはもちろんのこと、前半がロイドと悲劇を乗り越えようとするミチコの物語でもあり、人間ドラマとしての面白さがあり、後半はロイドよりもテオが主役となり、犯人探しのミステリーとしての面白さがあります。
 まだ翻訳されていない新作が多くあり、ソウヤーの今後の作品もとても楽しみになります。
 
 

フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.26
(4pt)

ABCのドラマとは違った面白さ

ABCで放送された内容とは違う展開で、原作の方がより科学的な視点で書かれており興味を持って読むことができました。科学的な描写は表現力が豊かでとても説得力があります。深い知識を持って書かれたことが伺えます。ラストはかなり飛躍してしまった感じを受けましたが展開がスピーディーでハラハラします。この作者の別の小説も読んでみたくなりました。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.25
(4pt)

ABCのドラマとは違った面白さ

ABCで放送された内容とは違う展開で、原作の方がより科学的な視点で書かれており興味を持って読むことができました。科学的な描写は表現力が豊かでとても説得力があります。深い知識を持って書かれたことが伺えます。ラストはかなり飛躍してしまった感じを受けましたが展開がスピーディーでハラハラします。この作者の別の小説も読んでみたくなりました。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.24
(5pt)

LOSTの後、AXNでドラマ版を見ましたが

原作は全く異なっていたのですね!
ドラマはサスペンス要素が、原作はSF色が強いです。
どちらもそれぞれ楽しめました。
ドラマはシーズン1で打ち切りなんて消化不良な終わり方でしたが、
原作は完結しているので安心して読めます。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.23
(5pt)

LOSTの後、AXNでドラマ版を見ましたが

原作は全く異なっていたのですね!
ドラマはサスペンス要素が、原作はSF色が強いです。
どちらもそれぞれ楽しめました。
ドラマはシーズン1で打ち切りなんて消化不良な終わり方でしたが、
原作は完結しているので安心して読めます。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.22
(4pt)

TVを観たあとで、

ABCで放映されたドラマを観たあとに本を読んでみました。ドラマよりも難しい用語がおおく、SF小説好きにはたまらない作品だとおもいます。逆にSF小説好きでないと、難しい言葉に翻弄されるかもしれません。そんな方は、読み飛ばしてもいいのかも。
いずれにしても、ドラマとは違った部分も多いので一読する価値ありです。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.21
(4pt)

TVを観たあとで、

ABCで放映されたドラマを観たあとに本を読んでみました。ドラマよりも難しい用語がおおく、SF小説好きにはたまらない作品だとおもいます。逆にSF小説好きでないと、難しい言葉に翻弄されるかもしれません。そんな方は、読み飛ばしてもいいのかも。
いずれにしても、ドラマとは違った部分も多いので一読する価値ありです。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.20
(4pt)

SFの真骨頂!センス・オブ・ワンダーとミステリーの見事な合体

まず、面白い。

SFとミステリーの融合は、アシモフのお得意でしたが、
本作も、「フラッシュフォワード」という、人類が一斉に観るビジョン
があったとしたら・・という、アイデアを、量子力学の理論を駆使して、
いかにもありあそうな理屈で説明する、一級のエンターテインメント
に仕上がっています。

ラストの2031年の「その日」の章までは、途中、なんか、ダレる
ことも多いのですが、それはラストのどんでん返しの伏線。

CERNを舞台にした、もっともらしい、疑似タイムトラベルを、地球規模
人類規模の思考実験で展開した物語です。
まあ、国連で、再実験を訴えたり、妙に日本びいいきだったりするのも
鼻につくところも少なからずありますが、それは「物語」の面白さを
そこなうものではありません。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.19
(4pt)

SFの真骨頂!センス・オブ・ワンダーとミステリーの見事な合体

まず、面白い。

SFとミステリーの融合は、アシモフのお得意でしたが、
本作も、「フラッシュフォワード」という、人類が一斉に観るビジョン
があったとしたら・・という、アイデアを、量子力学の理論を駆使して、
いかにもありあそうな理屈で説明する、一級のエンターテインメント
に仕上がっています。

ラストの2031年の「その日」の章までは、途中、なんか、ダレる
ことも多いのですが、それはラストのどんでん返しの伏線。

CERNを舞台にした、もっともらしい、疑似タイムトラベルを、地球規模
人類規模の思考実験で展開した物語です。
まあ、国連で、再実験を訴えたり、妙に日本びいいきだったりするのも
鼻につくところも少なからずありますが、それは「物語」の面白さを
そこなうものではありません。
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4150117438
No.18
(5pt)

ドラマを見てから読みました。

ドラマを見終わってからこちらの原作を読みました。
結論から言うと、読んでよかったです!

◆ドラマとの大きな違い
・主人公がロイド・シムコーとその相棒のテオ
・ロイド以外の人物はほとんど原作には出てこない
(マークもジャニスもケイコも出てこない。
 ロイドの相棒テオはサイモンぽいですが、ドラマでいうとディミトリ的境遇で
 ヴィジョンを見なかった為、自分の殺害を防ごうとする。テオの弟の名前がディミトリオスで、
 あだ名もディムでした。共通事項はこれくらいかな?)

フラッシュフォワードという現象に影響される人々という事以外、
原作とドラマはほとんど別の物語です。

が、どちらもおもしろい!
ドラマは主人公がFBI捜査官という事もあり、
「誰が、何の為にブラックアウトを起こしたか?」という謎解きメインですが、
原作は「誰が?何で?」は思ったよりあっさりとわかる。
どちらかというと未来を知った事で影響される人々の心情の描写、
うまくはられた伏線の回収がおもしろく読めました。

後半の456ページあたりからは、
一瞬どん引きしましたが…(笑)
そっちの方向にいっちゃうの?って。
けれど、読み進めて納得。
どん引きしていたせいか思わずウルウルしちゃいました。
(それでもエンディング間近は好みがわかれそうな気もします)

ものすごいSFしてますが、
読後の感想は「いのちっていいなぁ、愛っていいなぁ」でした(笑)

フラッシュフォワードのドラマ。
つづきが打ち切りになって寂しかった方も、
楽しめると思います♪(わたしがそう/涙)

ドラマではサイモン、ディミトリが好きだったので、
どことなく彼らを彷彿とさせる人物がいたのでさらによかったです。
(こっちがオリジナルなんでしょうけど☆)
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.17
(5pt)

ドラマを見てから読みました。

ドラマを見終わってからこちらの原作を読みました。
結論から言うと、読んでよかったです!

◆ドラマとの大きな違い
・主人公がロイド・シムコーとその相棒のテオ
・ロイド以外の人物はほとんど原作には出てこない
(マークもジャニスもケイコも出てこない。
 ロイドの相棒テオはサイモンぽいですが、ドラマでいうとディミトリ的境遇で
 ヴィジョンを見なかった為、自分の殺害を防ごうとする。テオの弟の名前がディミトリオスで、
 あだ名もディムでした。共通事項はこれくらいかな?)

フラッシュフォワードという現象に影響される人々という事以外、
原作とドラマはほとんど別の物語です。

が、どちらもおもしろい!
ドラマは主人公がFBI捜査官という事もあり、
「誰が、何の為にブラックアウトを起こしたか?」という謎解きメインですが、
原作は「誰が?何で?」は思ったよりあっさりとわかる。
どちらかというと未来を知った事で影響される人々の心情の描写、
うまくはられた伏線の回収がおもしろく読めました。

後半の456ページあたりからは、
一瞬どん引きしましたが…(笑)
そっちの方向にいっちゃうの?って。
けれど、読み進めて納得。
どん引きしていたせいか思わずウルウルしちゃいました。
(それでもエンディング間近は好みがわかれそうな気もします)

ものすごいSFしてますが、
読後の感想は「いのちっていいなぁ、愛っていいなぁ」でした(笑)

フラッシュフォワードのドラマ。
つづきが打ち切りになって寂しかった方も、
楽しめると思います♪(わたしがそう/涙)

ドラマではサイモン、ディミトリが好きだったので、
どことなく彼らを彷彿とさせる人物がいたのでさらによかったです。
(こっちがオリジナルなんでしょうけど☆)
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.16
(3pt)

「交流解釈」は目新しい

『フラッシュフォワード』というタイトルは「フラッシュバック」をもじっているんですね。
それはともかく、「時間論」というものに興味があってこの本を読んでみました。

この本の中で『交流解釈』という仮説が「多世界解釈を否定する論拠」として紹介されていて(P225〜228)、
この『交流解釈』は欧米ではわりと有名らしいのですが日本ではほとんど知られていないとのことで、実際私も知らなかったこともあって「なるほどなあ」と思いました。
でも残念ながらこれで「多世界解釈」や「決定論」をひっくり返せるほどのものではありませんでした。
また、小説全体が欧米キリスト教文化圏特有の強い「人間原理」に基づいて構築されているところもいささか鼻につきます(チンパンジーとヒトとを分けて、チンパンジーには「意識」がないからフラッシュフォワードしなかった、とか)。
そのせいでどうにも「越えられてない感」が残ったのですね、読み終えたあとで。
SF小説にそこまで厳密な科学性を要求するのも酷な気もしますし、また「読み物」としてだけなら☆4つでもよかったんですが、でもやはり最終的な評価は厳しく☆3つです。
----------------------------------------------------------
「交流解釈」について追記します。
該当箇所はハヤカワ文庫版のP225〜228で、多世界解釈を粉砕する仮説理論としてこの交流解釈が登場します。

交流解釈の概要
たとえばシュレーディンガーの猫がまず箱の中から「提示波」を出し、観測者が箱の中を確認すると「確認波」を出す。
この波は宇宙のあらゆる場所で打ち消しあうが、箱の中の猫と観測者の目を結ぶまっすぐな経路上においてだけお互いを強め合って量子交流を作り出す、というもの。
ただし、そこで発せられる各波は「時間を越えた」現在・過去・未来の全時間的方位に向けて発せられるものでなければ相対性理論との矛盾を克服できないので、当然「そのような波である」と仮定されている。

…とするとこの理論は自由意志と決定論の問題に抵触してくるのだが、どう考えても「決定論より」のこの理論になんとか「自由意志」なるものを持たせようとして、しばしば「観測する人間の『意識』」という「人間原理」が持ち出されることになる。
だから「猿以下の(意識を持たない)動物はフラッシュフォワードを体験しなかった」という前提でこの小説は書かれる必要があったのだろう。
しかし箱の中の気の毒なシュレ猫の死は、それを見つけて「お、餌がある」と喜んだハイエナの『意識』とだって当然「量子交流」でダイレクトに結ばれていると思う。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.15
(3pt)

「交流解釈」は目新しい

『フラッシュフォワード』というタイトルは「フラッシュバック」をもじっているんですね。
それはともかく、「時間論」というものに興味があってこの本を読んでみました。

この本の中で『交流解釈』という仮説が「多世界解釈を否定する論拠」として紹介されていて(P225〜228)、
この『交流解釈』は欧米ではわりと有名らしいのですが日本ではほとんど知られていないとのことで、実際私も知らなかったこともあって「なるほどなあ」と思いました。
でも残念ながらこれで「多世界解釈」や「決定論」をひっくり返せるほどのものではありませんでした。
また、小説全体が欧米キリスト教文化圏特有の強い「人間原理」に基づいて構築されているところもいささか鼻につきます(チンパンジーとヒトとを分けて、チンパンジーには「意識」がないからフラッシュフォワードしなかった、とか)。
そのせいでどうにも「越えられてない感」が残ったのですね、読み終えたあとで。
SF小説にそこまで厳密な科学性を要求するのも酷な気もしますし、また「読み物」としてだけなら☆4つでもよかったんですが、でもやはり最終的な評価は厳しく☆3つです。
----------------------------------------------------------
「交流解釈」について追記します。
該当箇所はハヤカワ文庫版のP225〜228で、多世界解釈を粉砕する仮説理論としてこの交流解釈が登場します。

交流解釈の概要
たとえばシュレーディンガーの猫がまず箱の中から「提示波」を出し、観測者が箱の中を確認すると「確認波」を出す。
この波は宇宙のあらゆる場所で打ち消しあうが、箱の中の猫と観測者の目を結ぶまっすぐな経路上においてだけお互いを強め合って量子交流を作り出す、というもの。
ただし、そこで発せられる各波は「時間を越えた」現在・過去・未来の全時間的方位に向けて発せられるものでなければ相対性理論との矛盾を克服できないので、当然「そのような波である」と仮定されている。

…とするとこの理論は自由意志と決定論の問題に抵触してくるのだが、どう考えても「決定論より」のこの理論になんとか「自由意志」なるものを持たせようとして、しばしば「観測する人間の『意識』」という「人間原理」が持ち出されることになる。
だから「猿以下の(意識を持たない)動物はフラッシュフォワードを体験しなかった」という前提でこの小説は書かれる必要があったのだろう。
しかし箱の中の気の毒なシュレ猫の死は、それを見つけて「お、餌がある」と喜んだハイエナの『意識』とだって当然「量子交流」でダイレクトに結ばれていると思う。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.14
(3pt)

難解な物理学用語は、すっ飛ばして読め!

大ヒットドラマの原作本として再出版された本作。
巻末には「訳者あとがき」でドラマについても触れられ、原作者のソウヤー氏が、ドラマにカメオ出演したともあります。

この原作本とドラマでは、タイムスリップした時間設定がだいぶ異なりますし、原作本には登場しないFBI捜査官がドラマの主人公となっているので、この原作本を読んでも、ドラマを見る楽しみが半減することは無いでしょう。

また本文中には、難解な物理用語や物理理論も出てきますが、そこを飛ばして読んでも問題は無いと思います。

原作本の主人公の一人、ロイド・シムコーの恋人が、ミチコ・コムラという日本人エンジニアだという点は、日本人読者には少し嬉しいポイントかもしれません。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.13
(3pt)

難解な物理学用語は、すっ飛ばして読め!

大ヒットドラマの原作本として再出版された本作。
巻末には「訳者あとがき」でドラマについても触れられ、原作者のソウヤー氏が、ドラマにカメオ出演したともあります。

この原作本とドラマでは、タイムスリップした時間設定がだいぶ異なりますし、原作本には登場しないFBI捜査官がドラマの主人公となっているので、この原作本を読んでも、ドラマを見る楽しみが半減することは無いでしょう。

また本文中には、難解な物理用語や物理理論も出てきますが、そこを飛ばして読んでも問題は無いと思います。

原作本の主人公の一人、ロイド・シムコーの恋人が、ミチコ・コムラという日本人エンジニアだという点は、日本人読者には少し嬉しいポイントかもしれません。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438
No.12
(5pt)

果たして未来は変更可能なのか、それは読者に託される

2009年4月、ヨーロッパ素粒子研究所(CERN)で、ある大規模な実験が行なわれる。その瞬間に全世界の人々の意識が数分間だけ21年後の未来へと飛んでしまう。
 研究所の科学者であるロイドは、今の婚約者ミチコとは似ても似つかぬ女性との未来の生活を目の当たりにした。ミチコはといえば、今はまだ生まれていない自分の子どもをみつめている自分を発見する。
 一方、ロイドの同僚であるテオは、何ひとつ未来の自分を目にすることはなかった。それは21年後のその瞬間の直前に、彼が何者かによって殺害されていたからだった…。

 未来の自分をほんの一瞬だけ見てしまったとき、そしてそれが決して自分が期待するようなものではないと分かったときに、ひとはどういう行動に出るのでしょうか。
 未来は固定されて決して取り替えがきかないものであるのだから、これからの努力が実ることは決してないと諦念を抱くのか。
 それとも目にした未来はひとつの可能性でしかなく、これらからの行動次第でいくらでも変更がきくのだと考えて、より良い未来を志向して努力を継続するのか。

 タイム・トラベルSFではタイム・パラドクスをいかにキレイに整理できるかということが常に課題となりますが、このSF小説ではそれはあまり大きな問題ではないような気がします。
 むしろ、「諦念」と「努力」のはざまで、登場人物とともに読者自身がどちらを選択するべきなのか、その解を求めることこそが一番の課題のような気がします。
 
 ロイドとテオという主要人物二人に対して作者のロバート・J・ソウヤーは、「諦念」と「努力」それぞれにふさわしい結末を与えます。それを読んだときに何かが自分の中で生まれる気がする、そんな物語として私は十分堪能することができました。一気呵成に読めるエンターテインメント小説ですが、それだけのものとするには惜しい気がする一冊です。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.11
(5pt)

果たして未来は変更可能なのか、それは読者に託される

2009年4月、ヨーロッパ素粒子研究所(CERN)で、ある大規模な実験が行なわれる。その瞬間に全世界の人々の意識が数分間だけ21年後の未来へと飛んでしまう。
 研究所の科学者であるロイドは、今の婚約者ミチコとは似ても似つかぬ女性との未来の生活を目の当たりにした。ミチコはといえば、今はまだ生まれていない自分の子どもをみつめている自分を発見する。
 一方、ロイドの同僚であるテオは、何ひとつ未来の自分を目にすることはなかった。それは21年後のその瞬間の直前に、彼が何者かによって殺害されていたからだった…。

 未来の自分をほんの一瞬だけ見てしまったとき、そしてそれが決して自分が期待するようなものではないと分かったときに、ひとはどういう行動に出るのでしょうか。
 未来は固定されて決して取り替えがきかないものであるのだから、これからの努力が実ることは決してないと諦念を抱くのか。
 それとも目にした未来はひとつの可能性でしかなく、これらからの行動次第でいくらでも変更がきくのだと考えて、より良い未来を志向して努力を継続するのか。

 タイム・トラベルSFではタイム・パラドクスをいかにキレイに整理できるかということが常に課題となりますが、このSF小説ではそれはあまり大きな問題ではないような気がします。
 むしろ、「諦念」と「努力」のはざまで、登場人物とともに読者自身がどちらを選択するべきなのか、その解を求めることこそが一番の課題のような気がします。
 
 ロイドとテオという主要人物二人に対して作者のロバート・J・ソウヤーは、「諦念」と「努力」それぞれにふさわしい結末を与えます。それを読んだときに何かが自分の中で生まれる気がする、そんな物語として私は十分堪能することができました。一気呵成に読めるエンターテインメント小説ですが、それだけのものとするには惜しい気がする一冊です。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)より
4150117438