D機関情報
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D機関情報の評価:
4.33/5点 レビュー 12件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21〜29 2/2ページ
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
昭和19年の夏、海軍中佐の関谷直人は責任重大な密命を帯びてヨーロッパへと旅立つが、現地で協力者となる筈だった同期の友の駐在武官・矢部は不審な死を遂げていた。スイスに向かう車が途中で事故に遭った関谷が病院で目覚めると大切なトランクが同行者達と共に消え失せていたのだった。
第2次世界大戦末期の中立国スイスで敵味方が混在する入り組んだスパイ小説の趣向で、誰が敵で誰が味方か判然としない中で複数の怪しい外国人達と腹の探り合いをしながら駆け引きを仕掛けて行く主人公の関谷は周囲で死が頻繁に起きる中でよく奮闘しておりしぶとく生き残りの才に長けているなと思いますね。本書にはミステリーとしての大トリックはありませんが、芸が細かく小さな謎を積み重ねてサスペンスを盛り上げて行き最後まで読ませる筆力はさすがで大したものだなと思いますよね。でもいろいろとさまざまな趣向はあってもやはり本書を読んだ方の誰もが肯かれるだろう最大の肝はラストに漂う切ない哀感でしょうね。今井書記官の関谷中佐への思い遣りに満ちた最後の言葉が嬉しくて思わず胸が熱くなりましたね。ミステリーの小細工や何やかやは記憶から消えて行ってもこういう人の心を動かす感動的なシーンは長く読み手の心に刻まれるだろうと信じますし、西村氏の作品の中でも最上の部類と言える印象的で素晴らしいエンディングだと思いましたね。