鴨川ホルモー

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鴨川ホルモーの評価:

4.07/5点 レビュー 232件。 B ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全462件 221〜240 12/24ページ
No.242
(4pt)

ライトノベル的学園(京大)異能バトルラブコメ

『鴨川ホルモー』です。
第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作です。
まず気になるのは「ホルモーって、何?」です。
『このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。』
出版社のあらすじを読んでもよく分かりません。割と前半でホルモーの意味は明らかにされるのですが、その明らかにされる過程もまた楽しみどころなので、あらすじではぼかして書いてあるのです。
で、そのホルモーという荒唐無稽奇想天外な設定がかなり人気を博しているらしい本作ですが。
これって、文章が一般文芸向けであること以外は、まるっきりライトノベルです。
言うなれば、学園モノ異能バトルラブコメです。ラノベの面白さの要素をそのまんま持ち込んでいます。文章力のしっかりしたラノベ、と換言してもいいかも。
しかもその学園が、よりによって京都大学です。
モテない京大生を主人公としてちょっと不思議な世界を描いているということで森見登美彦さんがよく引き合いに出されるようですが、森美作品とラノベを足して二で割った感じ、と言った感じを受けました。本作を面白いと思った人は、文章力やお約束のあざとさなどに目をつぶることができるならライトノベルを読んでも楽しめるかもしれません。
本作の評価は、一般文芸でもこういうのがあっても良いと思うので★4です。
世界に一つだけの鼻にご注意。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.241
(4pt)

ライトノベル的学園(京大)異能バトルラブコメ

『鴨川ホルモー』です。
第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作です。
まず気になるのは「ホルモーって、何?」です。
『このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。』
出版社のあらすじを読んでもよく分かりません。割と前半でホルモーの意味は明らかにされるのですが、その明らかにされる過程もまた楽しみどころなので、あらすじではぼかして書いてあるのです。
で、そのホルモーという荒唐無稽奇想天外な設定がかなり人気を博しているらしい本作ですが。
これって、文章が一般文芸向けであること以外は、まるっきりライトノベルです。
言うなれば、学園モノ異能バトルラブコメです。ラノベの面白さの要素をそのまんま持ち込んでいます。文章力のしっかりしたラノベ、と換言してもいいかも。
しかもその学園が、よりによって京都大学です。
モテない京大生を主人公としてちょっと不思議な世界を描いているということで森見登美彦さんがよく引き合いに出されるようですが、森美作品とラノベを足して二で割った感じ、と言った感じを受けました。本作を面白いと思った人は、文章力やお約束のあざとさなどに目をつぶることができるならライトノベルを読んでも楽しめるかもしれません。
本作の評価は、一般文芸でもこういうのがあっても良いと思うので★4です。
世界に一つだけの鼻にご注意。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.240
(5pt)

オニを信じてしまいそうになりました。

後からふり返ると何でもないことが、
でっかいことを巻き起こすきっかけとなる。
本当に何でもないことがきっかけで。

京都という土地柄、オニの存在を信じてしまいそうになりました。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.239
(5pt)

オニを信じてしまいそうになりました。

後からふり返ると何でもないことが、
でっかいことを巻き起こすきっかけとなる。
本当に何でもないことがきっかけで。

京都という土地柄、オニの存在を信じてしまいそうになりました。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.238
(4pt)

やさしい物語

小説としての深さや熱に欠けるところがあるような気がするけど、それでもなかなか楽しく読めた本です。
 佳作と言っていいと思います。
 「ホルモー」というのは、オニたちを指揮して京都の四方に位置する大学の学生たちが戦うゲームのことです。
 もう少し、そのゲームの戦法とかが深く書けてたらもっと面白くなったのになあ、なんて偉そうなことを考えてしまうけど、むしろ深く考える必要のないやさしさに、この物語の佳良なところがあるのではないかと思います。
 登場人物がそれぞれ生き生きとしています。私はとりわけ頭をチョンマゲにした高村が好きです。
 主人公のさだまさし好きも、話にいい味わいをかもしだしています。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.237
(4pt)

やさしい物語

小説としての深さや熱に欠けるところがあるような気がするけど、それでもなかなか楽しく読めた本です。
 佳作と言っていいと思います。
 「ホルモー」というのは、オニたちを指揮して京都の四方に位置する大学の学生たちが戦うゲームのことです。
 もう少し、そのゲームの戦法とかが深く書けてたらもっと面白くなったのになあ、なんて偉そうなことを考えてしまうけど、むしろ深く考える必要のないやさしさに、この物語の佳良なところがあるのではないかと思います。
 登場人物がそれぞれ生き生きとしています。私はとりわけ頭をチョンマゲにした高村が好きです。
 主人公のさだまさし好きも、話にいい味わいをかもしだしています。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.236
(2pt)

これが小説なの?

京都の大学生が、怪しげなサークルに入った結果、
式神という、陰陽師に出てくる物の怪、或いは精霊を駆使し、
他の大学と競ってホルモーという戦いに挑む、コミカルな物語。

それにしてもこの作品を読むと、
果たして漫画と小説とラノベの境目とは如何にと、つい考えてしまう。
小説にしては余りにも軽いのだ。

凡ちゃん風の髪型をした何を考えているか解らない女生徒や、
さだまさし好きな帰国子女の男友達、
それにホルモーという、非現実でSF的な要素など、
おかしな設定に頼った印象造りばかりが目立ち、
人間が持っている、基本的な人柄や人情や行動による独特な表現が薄い。

漫画やドラマで良くあるような、「如何にもこういった人物」という、
型にはまったような設定で面白みがない。

文章も読みやすく解りやすく、それでいて頭に残らないような平易な描写が続く。
ストーリー展開も、ごくごく平凡。

中古の本を買って読むのが一番かも知れない。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.235
(2pt)

これが小説なの?

京都の大学生が、怪しげなサークルに入った結果、
式神という、陰陽師に出てくる物の怪、或いは精霊を駆使し、
他の大学と競ってホルモーという戦いに挑む、コミカルな物語。

それにしてもこの作品を読むと、
果たして漫画と小説とラノベの境目とは如何にと、つい考えてしまう。
小説にしては余りにも軽いのだ。

凡ちゃん風の髪型をした何を考えているか解らない女生徒や、
さだまさし好きな帰国子女の男友達、
それにホルモーという、非現実でSF的な要素など、
おかしな設定に頼った印象造りばかりが目立ち、
人間が持っている、基本的な人柄や人情や行動による独特な表現が薄い。

漫画やドラマで良くあるような、「如何にもこういった人物」という、
型にはまったような設定で面白みがない。

文章も読みやすく解りやすく、それでいて頭に残らないような平易な描写が続く。
ストーリー展開も、ごくごく平凡。

中古の本を買って読むのが一番かも知れない。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.234
(4pt)

京都の怪しさ

2006年に産業編集センターから出た単行本の文庫化。
 京大生を主人公に、京都を舞台にした半分現実世界、半分ファンタジーといった物語である。某作家の作品に非常に近いものを感じる。とはいえ、内容は独創的で、ストーリーや登場人物も面白い。
 こういう不思議な物語が許されるのも、京大という大学、京都という町の特徴なのだろう。大部分は真面目な学生だが、一方で変な学生が育成される大学。都会でありながら、裏側におかしなものがひしめいている町。
 京大と京都の魅力を再発見できる一冊であった。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.233
(5pt)

大学生は馬鹿だ

映画になった作品だけど、なんとなく毛嫌いしてた本。
ようやく見たけど、京都の大学生の馬鹿馬鹿しい青春を感じれて良かった。
東京でも京都でも大学生はみんな馬鹿で面白いとよくわかった。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.232
(4pt)

京都の怪しさ

2006年に産業編集センターから出た単行本の文庫化。
 京大生を主人公に、京都を舞台にした半分現実世界、半分ファンタジーといった物語である。某作家の作品に非常に近いものを感じる。とはいえ、内容は独創的で、ストーリーや登場人物も面白い。
 こういう不思議な物語が許されるのも、京大という大学、京都という町の特徴なのだろう。大部分は真面目な学生だが、一方で変な学生が育成される大学。都会でありながら、裏側におかしなものがひしめいている町。
 京大と京都の魅力を再発見できる一冊であった。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.231
(5pt)

大学生は馬鹿だ

映画になった作品だけど、なんとなく毛嫌いしてた本。
ようやく見たけど、京都の大学生の馬鹿馬鹿しい青春を感じれて良かった。
東京でも京都でも大学生はみんな馬鹿で面白いとよくわかった。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.230
(4pt)

「ネオ京都本」としては必読

森見氏のベストセラー「夜は短し歩けよ乙女」とならぶ「ネオ京都本」の代表作。
持ち味は異なりますがロケーション(左京区中心)や現実と空想のカクテルレシピなど共通点は多数。

京都の東西南北に位置する4大学(京大・立命・龍谷・京産)に脈々と受け継がれてきた「謎の同好会」をネタに
恋と友情と葛藤の日々が描かれる「青春奇想小説」。
本作はやはりその謎のサークル活動「ホルモー」にまつわるディテールの設定がすべての鍵。
それ以外に非現実的な要素は無く、それを除けばごく普通の青春小説と言えます。
意外だったのはもっとハチャメチャなコメディになっているのかと思いきや意外と抑制の利いたお話であったこと。
特に「ホルモー」とは何ぞや?という部分に関して仄かに見え隠れする伝奇ホラー的なスパイスは気に入りました。

それにしてもこういう「マジックリアリズム」に関しては「京都」が似合うんだなぁ、やっぱり。
私自身は地元なので本作で描かれているロケーションに関しては読んでいるだけで頭の中で「ストリートビュー」が自動再生されてしまう感じです。
京都になじみのない方々からすればどういう感想をお持ちになられるのでしょうか。
若者の街(人口に占める学生比は10%で日本一)であると同時に古都であるという古今共存のユニークさもありますが、
やはりこの地のミステリアスな雰囲気がしっくりくるのでしょうか。
紅葉見物の人混みの中を歩いていてもふと感じる謎めいた気配や、入り込んだ路地でのしかかって来る静寂の圧力等、
どこか不穏な気配が今も色濃く残るこの地にはこういう話がやはり似合いますね。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.229
(4pt)

「ネオ京都本」としては必読

森見氏のベストセラー「夜は短し歩けよ乙女」とならぶ「ネオ京都本」の代表作。
持ち味は異なりますがロケーション(左京区中心)や現実と空想のカクテルレシピなど共通点は多数。

京都の東西南北に位置する4大学(京大・立命・龍谷・京産)に脈々と受け継がれてきた「謎の同好会」をネタに
恋と友情と葛藤の日々が描かれる「青春奇想小説」。
本作はやはりその謎のサークル活動「ホルモー」にまつわるディテールの設定がすべての鍵。
それ以外に非現実的な要素は無く、それを除けばごく普通の青春小説と言えます。
意外だったのはもっとハチャメチャなコメディになっているのかと思いきや意外と抑制の利いたお話であったこと。
特に「ホルモー」とは何ぞや?という部分に関して仄かに見え隠れする伝奇ホラー的なスパイスは気に入りました。

それにしてもこういう「マジックリアリズム」に関しては「京都」が似合うんだなぁ、やっぱり。
私自身は地元なので本作で描かれているロケーションに関しては読んでいるだけで頭の中で「ストリートビュー」が自動再生されてしまう感じです。
京都になじみのない方々からすればどういう感想をお持ちになられるのでしょうか。
若者の街(人口に占める学生比は10%で日本一)であると同時に古都であるという古今共存のユニークさもありますが、
やはりこの地のミステリアスな雰囲気がしっくりくるのでしょうか。
紅葉見物の人混みの中を歩いていてもふと感じる謎めいた気配や、入り込んだ路地でのしかかって来る静寂の圧力等、
どこか不穏な気配が今も色濃く残るこの地にはこういう話がやはり似合いますね。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.228
(5pt)

バカらしくて感動する、不思議な小説

「ホルモー」という怪しげな言葉を前にして、なかなか本書を手に取る気にはならなかったのですが、
一度読みだしたら、もう止まらなくなりました。
本書の設定はとても奇妙ですが、主人公の成長ストーリーとして読むと、ストーリー展開は極めてまともであることに気付きます。
バカらしい設定と、まっとうな話運びがブレンドされることにより、本書は、「バカらしくて感動する」という、独特な世界を築き上げることに成功しました。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.227
(5pt)

バカらしくて感動する、不思議な小説

「ホルモー」という怪しげな言葉を前にして、なかなか本書を手に取る気にはならなかったのですが、
一度読みだしたら、もう止まらなくなりました。
本書の設定はとても奇妙ですが、主人公の成長ストーリーとして読むと、ストーリー展開は極めてまともであることに気付きます。
バカらしい設定と、まっとうな話運びがブレンドされることにより、本書は、「バカらしくて感動する」という、独特な世界を築き上げることに成功しました。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.226
(4pt)

評価は色々あると思いますが…

何を期待して読むかによって評価は割れると思いますが、非常に楽しく通読できました。著者の独特な言い回しや、小ネタが笑わせてくれます。京都百万遍界隈や京大生の生態を知っている人にとっては、あまりにリアルでドキュメンタリーのようにすら感じられるかもしれませんが、反対に言えば、そうした知識がない読者は置いてけぼりになってしまうわけで、その点内輪受けと言われても仕方ない面はあります。続編も読みたいなと思わせるいい読後感の青春小説です。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.225
(4pt)

評価は色々あると思いますが…

何を期待して読むかによって評価は割れると思いますが、非常に楽しく通読できました。著者の独特な言い回しや、小ネタが笑わせてくれます。京都百万遍界隈や京大生の生態を知っている人にとっては、あまりにリアルでドキュメンタリーのようにすら感じられるかもしれませんが、反対に言えば、そうした知識がない読者は置いてけぼりになってしまうわけで、その点内輪受けと言われても仕方ない面はあります。続編も読みたいなと思わせるいい読後感の青春小説です。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820
No.224
(5pt)

郷愁をそそる青春小説

京大周辺を舞台とする作品はどうも、冷静に読めない。小説に出てくる見知った風景はあらゆる角度から確かな映像として描くことができる。吉田山・吉田神社は大学にとって自宅の庭のような場所である。節分会が教養部(当時)の後期試験に重なっていたのを思い出す。葵祭には、一回生のとき、講義を抜けて烏丸丸太町まで見に行った。鴨川デルタなどという呼び方は30年前にはなかったが、そこへは生物実習で水棲生物の採集に行った。そして百万遍の喫茶店「おらんじゅ」!上賀茂神社へも下鴨神社へも行ったことのない、行動範囲の狭い大学生ではあったけれど、それなりに思い出はあるものだ。馴染み深い場所で大学生たちが活躍する小説には、確かに懐かしい匂いがする。主人公がさだまさしを好きなのも30年前みたいだし。

久しぶりに「本を置くことができない」くらい楽しんだ。筋書きは予測可能な程度に単純ではあるが、物語の運び方が上手いので気にならない。そして、読後感がとてもいい。何より私は異界の住人たちが登場する作品に何ら違和感を持たない、というか、そうしたものが大好きだから、本書は私が読むために存在するようなものだった。本作に虚構感が乏しいのは地の利であろう。京都には異界がよく似合う。

森見登美彦とセットで売り出されたように記憶している。同じく京大出身、同じく京大が舞台の中心。しかし個性は似ているようで違う。どちらの作家も私は好きである。今後楽しみに見守っていくことになるのだろう。
鴨川ホルモー (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモー (角川文庫)より
4043939019
No.223
(5pt)

郷愁をそそる青春小説

京大周辺を舞台とする作品はどうも、冷静に読めない。小説に出てくる見知った風景はあらゆる角度から確かな映像として描くことができる。吉田山・吉田神社は大学にとって自宅の庭のような場所である。節分会が教養部(当時)の後期試験に重なっていたのを思い出す。葵祭には、一回生のとき、講義を抜けて烏丸丸太町まで見に行った。鴨川デルタなどという呼び方は30年前にはなかったが、そこへは生物実習で水棲生物の採集に行った。そして百万遍の喫茶店「おらんじゅ」!上賀茂神社へも下鴨神社へも行ったことのない、行動範囲の狭い大学生ではあったけれど、それなりに思い出はあるものだ。馴染み深い場所で大学生たちが活躍する小説には、確かに懐かしい匂いがする。主人公がさだまさしを好きなのも30年前みたいだし。

久しぶりに「本を置くことができない」くらい楽しんだ。筋書きは予測可能な程度に単純ではあるが、物語の運び方が上手いので気にならない。そして、読後感がとてもいい。何より私は異界の住人たちが登場する作品に何ら違和感を持たない、というか、そうしたものが大好きだから、本書は私が読むために存在するようなものだった。本作に虚構感が乏しいのは地の利であろう。京都には異界がよく似合う。

森見登美彦とセットで売り出されたように記憶している。同じく京大出身、同じく京大が舞台の中心。しかし個性は似ているようで違う。どちらの作家も私は好きである。今後楽しみに見守っていくことになるのだろう。
鴨川ホルモー Amazon書評・レビュー: 鴨川ホルモーより
4916199820