虚構船団

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虚構船団の評価:

4.22/5点 レビュー 41件。 A ランク

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平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

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全84件 81〜84 5/5ページ
No.4
(5pt)

全てをぶち込んだ作品

筒井康隆という作家ほど幅広いジャンルに手を出し、そして読者の人気を獲得し、高い評価を受けている作家も珍しい。SF、コメディー、純文学、ミステリー、ジュブナイル……、それぞれに代表作を持っており、尋常ではない質の高さを誇っているからだ。今のところ、評価は賛否両論であるが、後の世で日本文学の中でも「異彩を放つ奇才」として歴史に名を残すだろう。
そのような筒井康隆の作品の中でも『虚航船団』は異常である。高い知性と狂気が尋常ではない高さで均衡しているからだ。
世界史を明らかに意識した展開で鼬族と文房具(!)の終末戦争を描き、しかも表現において実験的要素を全力投球で投げ込んでいる。この作品までの筒井康隆の濃厚なエッセンスが凝縮されている、といえるだろう。<P!>おそらく、本を読み慣れていない読者(特に実験的な純文学を読んでいない人間)は途中で投げ出すはずだ。読者を選ぶ作品だから当然である。スライムで苦戦するような人間がゾーマと戦えるはずがないのだ。
ディープに文学に陶酔している玄人の読者および筒井康隆の心底敬服している人間にこの作品を勧めたいと思う。
虚航船団 Amazon書評・レビュー: 虚航船団より
4106006391
No.3
(5pt)

全てをぶち込んだ作品

筒井康隆という作家ほど幅広いジャンルに手を出し、そして読者の人気を獲得し、高い評価を受けている作家も珍しい。SF、コメディー、純文学、ミステリー、ジュブナイル……、それぞれに代表作を持っており、尋常ではない質の高さを誇っているからだ。今のところ、評価は賛否両論であるが、後の世で日本文学の中でも「異彩を放つ奇才」として歴史に名を残すだろう。
そのような筒井康隆の作品の中でも『虚航船団』は異常である。高い知性と狂気が尋常ではない高さで均衡しているからだ。
世界史を明らかに意識した展開で鼬族と文房具(!)の終末戦争を描き、しかも表現において実験的要素を全力投球で投げ込んでいる。この作品までの筒井康隆の濃厚なエッセンスが凝縮されている、といえるだろう。<P!>おそらく、本を読み慣れていない読者(特に実験的な純文学を読んでいない人間)は途中で投げ出すはずだ。読者を選ぶ作品だから当然である。スライムで苦戦するような人間がゾーマと戦えるはずがないのだ。
ディープに文学に陶酔している玄人の読者および筒井康隆の心底敬服している人間にこの作品を勧めたいと思う。
虚航船団 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 虚航船団 (新潮文庫)より
4101171270
No.2
(4pt)

大作!

全体の物語は3章からなっています。第1章では宇宙を進む大船団中の1ロケットの物語として始まりますが、なんと乗組員はすべて文房具であり、その大部分はパラノイアないし、本当に気が狂っています。自分の行動をすべてカウントするナンバリング、怒ると言葉を失い、コココココココ・・・と針を吹き出すホチキス、25人それぞれが同一人物として行動する雲形定規など、約60種類の文房具それぞれの個性と役割が見事に描出されているところが、さすが筒井文学といえます。第2章には船団が攻撃する鼬族の星クォールの歴史が詳細に記されています。古代ローマ帝国、中世からフランス革命、ナポレオンの台頭、ヒトラーの出現から第二次世界大戦と容易に対比でき(ヘド幕府、イイズナノカクエなど、日本がモデルになっている記述も豊富)世界史の復習にはもってこいです。第3章は、予言通り「天空の殺戮者」がクォールを襲った顛末です。文房具の運命はいかに? 鼬族の運命はいかに? そして最後の5行ですべてが救われる・・・。読みごたえのある大作です。もちろん、いつものように現実の世界が混在している場面があるので読み落とさないように。
虚航船団 Amazon書評・レビュー: 虚航船団より
4106006391
No.1
(4pt)

大作!

全体の物語は3章からなっています。第1章では宇宙を進む大船団中の1ロケットの物語として始まりますが、なんと乗組員はすべて文房具であり、その大部分はパラノイアないし、本当に気が狂っています。自分の行動をすべてカウントするナンバリング、怒ると言葉を失い、コココココココ・・・と針を吹き出すホチキス、25人それぞれが同一人物として行動する雲形定規など、約60種類の文房具それぞれの個性と役割が見事に描出されているところが、さすが筒井文学といえます。第2章には船団が攻撃する鼬族の星クォールの歴史が詳細に記されています。古代ローマ帝国、中世からフランス革命、ナポレオンの台頭、ヒトラーの出現から第二次世界大戦と容易に対比でき(ヘド幕府、イイズナノカクエなど、日本がモデルになっている記述も豊富)世界史の復習にはもってこいです。第3章は、予言通り「天空の殺戮者」がクォールを襲った顛末です。文房具の運命はいかに? 鼬族の運命はいかに? そして最後の5行ですべてが救われる・・・。読みごたえのある大作です。もちろん、いつものように現実の世界が混在している場面があるので読み落とさないように。
虚航船団 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 虚航船団 (新潮文庫)より
4101171270