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恋物語
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恋物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全114件 41~60 3/6ページ
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いろいろな人の感想やレビューをみるにつけ こき下ろしている人はだいたい共通して 「内容はともかく、自分が見たかったのはこれじゃないんだ」 「面白かったんだけど、阿良々木とひたぎのいちゃラブじゃないなんて詐欺だ」 という意見。 あくまで好き嫌いであって、内容が面白かったことを否定している人が少ないのが面白い特徴だな、と思いました。 阿良々木ハーレムの解体をテーマの一つとしてきたセカンドシーズンの最終巻がまさかの正ヒロインの初恋話という。 そしてそれに耐えられなかった人が続出してしまった、という。 「ハーレム物のラノベ」として読みたかった人や 「阿良々木暦が絶対の主人公である」という主人公補正を内に持っている人は おいおい、主人公をないがしろにしすぎじゃないか? という一点でこの作品を受け入れられないんだろうなーと感じました。 奇をてらっただけ、と言う人は物語りシリーズをかなり早い段階から読み間違っている可能性が高いのかな。 人物の内面を見ずに表層だけ流し読みしてきた人には 今作は唐突で突飛なものとして違和感を感じるのかもしれません。 偽物語どころか、化物語、まよいマイマイあたりから、既にひたぎと貝木の物語は伏線がちりばめてあったりするんだぜ? びっくりするよ? 読み返してみれ。 つまり、読後の好き嫌いは分かれるだろうけど、 作品としては「面白い」ので読んでみれ、と。 「恋物語」 この作中には4人の片思いキャラが出てきます。 (お前らつきあえばいいじゃん、っていう両片思いの二人がメインではありますが) それぞれの片思いが切ない物語。 誰にも片思いしていない阿良々木くんの出番がないのも仕方のない話なのかもしれません。 | ||||
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語りが今まで極悪キャラの位置づけだった人物です。 しかし、ところどころ、「?」と思ってしまいました。つまり「良い人」的な言動、発想が出てくるのです。これも伏線と思えばそうなのですが、無いほうがラストのインパクトが強まると思いました。戦場ヶ原も初期に比べると普通の女の子に近くなって、物語的には理屈は通るのでしょうが、ややつまらない。 しかし、ラストは読めなかった。また、次シリーズへの引きも散りばめられており、「憑物語」への期待が膨らみます。 | ||||
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シリーズ最新作出る度にわくわくさせられ、 読まずにいられなくさせる。 それだけの力があるシリーズであることは認めます。 しかし、 匣にいれて、ちょこっときれいな表紙で、誤魔化した、 あの価格は問題だ。事情はわかるが、 読者を軽んじてはいないか。 化物語の価格は納得できる。 それ以外は納得できません。 阿良々木暦が価格を悪く言う掛け合いがあったように思う。 本心ならば心から応援する。 忍野メメの物語が始まる頃には10万円位必要かもしれない。 本棚には置けない物語です。 | ||||
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西尾さん の作品 読んだ ページを めくる手が 止まらなかった すごい この人 | ||||
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シリーズを全部呼んでいる人には、戦場ヶ原ひたぎのデッドエンドは、絶対にないということは、わかっていたと思います。 実際、この恋物語では、どのように戦場ヶ原ひたぎが殺されないかということに重みを置いて、読ませていただきました。 猫物語以降の語り部の交代は、自分にとっては、かなり魅力的だったのですが、今回の語り部は正直言って驚きました。 始まりのほうは、ひたすら語り部が自分を警戒するように促すのは読んでいて、かなり緊張させられましたが、最後まで読むと、全体的には一気に読みをしてしまうような展開で、すごく面白かったです。 | ||||
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この物語の前半はとても読みづらいです。私の勝手な解釈ですが、作者から読者への謝罪と釈明をキャラクターを通して語りかけて来ているように感じました。しかし、それでも読み進めるとそこには何時もと同じように読者の予想を良い意味で裏切る「物語」が姿を現します。こと今回に関しては賛否両論飛び交うだろうな〜って作品でした。私は「あり」だと思います。星5つです。 | ||||
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誰も予想せずに誰も期待せずに誰も喜ばない語り部でスタートする第二シーズン最終巻です。 第二シーズンは「予想外をみせつける」という作者の意識を感じますが、最後までブレません。 囮物語から続く話がこの巻で完結をみます。 が、是非はともかく大多数の読者は「なんだこりゃ」と思うでしょう。 阿良々木くんがまるで出番がないので、非常に収まりが悪く既読後にいいようのないモヤモヤが残ります。 また、第二シーズン通してはってきたこれ見よがしの伏線はまるで触れません。 よって第二シーズン終了巻ですが、ファイナルを踏まえた終了になるので、非常に気持ち悪い気分になります。 「第二シーズン」として完結した気分にならない方も多いのではないでしょうか。 なお、時系列でこの話の後になる花物語で登場キャラのその後の様子が伺えます。 花物語の時点ですら、本作での問題が解決されていないこともわかりますが。 ファイナルシーズンの時系列も予想外になりそうです。 最後に個人的意見ですが「悪役だが実は良い者」みたいな話は大嫌いです。 徹頭徹尾読者に嫌われ憎まれるのが悪役としての矜持ではないでしょうか。 | ||||
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西尾維新が描く化物語シリーズ!! 今回のテーマ「青春は恋するためにある」です。 戦場ヶ原の恋物語と思って買いました。 ですが騙されました。 良い感じに騙されたのです。 読んでいく内に出てる1つ1つの謎とそれが分かっていく様子は常に続きが気になります。 他の巻で出てきた伏線も回収されて「ここでこうなるか」と思ってしまいました。 西尾維新先生、化物語シリーズファンの方には必見の商品です。 | ||||
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タイトルがひだぎエンドなのに全然終わらなかった。続編があるのはうれしいけど、タイトルだけ先に決めて発表しちゃったから、内容と食い違っても変更できなくなった、そんな感じがした。前巻のしのぶタイムもだけど。続編は登場人物のメインを刷新してアララギ関係の人間が出ないだけかもしれないけど、それならちゃんとエピローグを書いてほしかった。 ここ何作か、どんどん内容が暗く、鬱になってきてるきがするんだよなあ。西尾さん大丈夫なのかなあと心配です。これまですごいペースで刊行してきた方なので、少しぐらい休んでもファンが離れたりはしないと思うのですが。 前置きが長くなってしまいましたが、内容は文句なしに面白かったです。最後だし、語り部は暦くんかひたぎさんだろうと思ってたんですが、正直以外過ぎる人物でした。好きなキャラでしたし、そのキャラの視点から見た他の登場人物の描写が特に気に入ったので、それは良かったです。 そして肝心の神様との対決について。これも正直全く想像できない終わり方でした。阿々々木くんはその時どう思ったのか。描写はされてなかったけど、きっと色々考えさせられたんだろうな。全員が、幸せにはなれないけど不幸にもならないような、そんな感じでした。 星4つなのは、タイトルと内容の齟齬と後日談の所が少し気に入らなかったからです。最後の最後で伏線だけ残すのはホントやめてほしい。第2シーズン終了と銘打ったならきっちり終わらせてよ。 | ||||
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クライマックスでは感動しました。 涙が出そうになりました。 素晴らしい作品です。 嘘吐き(うそつき)の人が一人称で、やや、読んでいる側の精神が乱れました。 やはり、娯楽の品としては素晴らしい作品です。 表紙のイラストは「化物語(上)」の時よりも繊細で、此方が「ふっ」とした感じに成りました。 腕の上達具合が、一目瞭然です。 買って良かったです。 他の西尾維新著物語シリーズと比べて、やや薄いと思いました。 でも、内容は薄く有りません。 | ||||
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猫物語から始まる、このシリーズをアニメ化する勇気がシャフトにはあるだろうか? ある意味、偽物語よりアニメ化して欲しいかも。 | ||||
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でもまぁ、前巻、前々巻辺りから胡散臭いのがちらほら出てきていますし まだ登場人物の相関関係も語り部の彼はわかってない状況だったりします。 ここであっさり終わられるよりは、全てスッキリさせて終わって欲しいと思ってましたので 自分としてはありだと思ってます。 時系列的には最後が花物語かなと思ってますので、そこでの彼の行動の裏づけも そして胡散臭い彼(彼女?)が何者なのか、これが重要なのではないかと期待して 詰められるはずであった本棚のスペースをワクワクしながらこじ開けているところですw タイトルでいなされるのは今作だけでは無いので、予想はしてましたけどね・・・ 撫子○○○くて良かったよ〜〜;; | ||||
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囮物語→恋物語と連続で読んだ感想です。 語り部が貝木であることや、いわゆる話が完結していないことは、事前に知っていたので、 その辺に対しての違和感はありませんでした。 まず1冊の小説として良く出来ているし、素直に面白いと思いました。 たしかに囮物語でラスボス認定?された、千石とのバトルみたいなものは、ありませんでしたが、 結局千石じゃラスボスとしては失格というか、精神的に幼なすぎるしガキ過ぎます。 ボスてのは、もっと狡猾じゃないとダメですよね。(ラスボスは別にいるみたいだし) 千石が蛇神になる経緯については、囮では自業自得的に描かれていますが、結局千石の自己中な性格も、 暦を含めて周り大人が甘やかした結果ということであれば、子供の千石のみを責めるのは、酷である・・・ という感じになっていて、ぷち撫子ファンの自分としては、少し気分が楽になりました。 そう、ガキが人生を踏み外しそうになった時、大人が意見してやらなきゃいけないのです。 その大人としての役目を、なんの因果か詐欺師である貝木が担うのは、作者のブラックジョークでしょうか。 けしてストーリ的には王道とはいえないですが、これはこれでありだと思いました。 自分的には、撫子が救われたことに、なによりほっとしています。 | ||||
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西尾維新にまた騙された。阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの恋物語を期待したが、全く違った。 悪人だと思っていた人間の悲しいまでの片思い。 切なく悲しい物語。何が真実なのか? 一面だけで判断していたことが、別の面から見ると全く異なる。 鬼物語、恋物語と立て続けに騙されっぱなし。 新しい物語への伏線が沢山。 物語の最後は、どのような結末になるのか? | ||||
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「キャラクターの作り方大辞典」みたいな本から適当に設定を拾ってきてくっつけただけのようなキャラクターを散りばめて、 ゆるく楽しい世界を描く「消費型」のアニメが浸透し、 それが求められている昨今にあって、この化物語シリーズはそんな作品群への反逆とも言える作品である。 なぜならこのシリーズには、 「テンプレ・ステレオタイプ型キャラクターのテンプレ・ステレオタイプな部分を肥大化させ、 その人間性を掘り下げていくとどうなるか?」という実験的要素が含まれているからだ。 主人公を例に取ると、主人公はハーレム状態の受動的な熱血漢という文句なく記号的な造型なのだが、 現実には熱血というのは自己陶酔や独善と紙一重のものだし、いい結果をもたらすとは限らない。 それがきちんとこのシリーズでは描かれる。主人公が自分の独善の結果を後悔したり、 それを背負って生きる姿には共感できるし、その気骨が主人公の魅力に転化されてもいる。 あるいは、ツンデレとか主人公に憧れる年下内気美少女とか完璧優等生グラマラス委員長とか、 まずそういったテンプレ通りの気に入られやすいキャラクターで「あーこんな子いたらなー」とか 「こんな子が妹だったらなー」とか酔っ払わせておいて、 後になってから今度はキャラ自らが語り手の本を出し、 「そんなのキャラ演じてるに決まってんだろ、夢見てんじゃねぇ」と夢見てる読者に痛快なビンタを食わせるのである。 ニクイとしか言いようがない。 それがまた、より可愛く、より読者に気に入られるようにデザインされたキャラクターに比べて、 なんともありのままで魅力的なのだ。 そのようにして、西尾維新によって大量生産からありのままの人間へと昇華されていくキャラクターにも一見の価値がある。 上記のようないかにもなキャラクターをヒロインに据えつつ、 彼女らの人間らしい凶暴性、業の深さが一冊掛けてとことん暴かれる様子はまさに異端である。 そんな事だから本シリーズはいつも問題が100%解決されるといった事はほぼなく、 起きた事件の影響を大なり小なり受けてそれぞれがのちの人生を生きて行く事になる。 主人公の熱血や正義感がいつも良いように作用して物事が解決していくご都合主義にもハッキリ「NO」を突きつけているのである。 それは後味の悪い事かもしれないが、だからこそキャラクター達の人生に連続性が生まれるし、たくましく魅力的に感じられる。 また、読んだ人もより己を重ねる事ができるのではないかと思う。 他作品を見て、「そんなうまい展開あるかよ」と思う事が多い人にはその様は格別に清々しいのではないか。 さて、本作のヒロイン的位置付けの千石撫子は、「大人しくて主人公に憧れてて美少女な中学生と言えば善人」という 読者&作家その他の既成概念への反逆として生まれたであろう、冒頭の実験的要素を多く含んだキャラクターである。 主人公もほとんど盲目的に彼女の事を100%善人で悪い事などできるはずがない、 誰かが守ってやらなければならない人物と信じている。 そうした「先入観」で保護・可愛がる・面倒を見るということの独善性、害悪性、 スレっぷりが囮物語から本作でタップリと表面化するのである。 読んでいてウンウンとうなずく、痛快な展開だった。 積み重ねられてきた「大人しくて争いが嫌いな美少女といえば善人」という偶像に対する、 「そこまで偶像化するなら本物の偶像(すなわち神)にしてやろうじゃないか」 という西尾維新のしっぺ返しも実に嫌らしくてよい。(この辺は囮物語の書評で) 語り部が変わった事によってジワジワくるユーモアとジョーク、コミカルな会話劇という要素も盛り上がりを見せ、 そういうのが好きな人にはオススメできる。 翻って、大きな展開は少なく、事前の触れ込みに応えるほど戦場ヶ原ひたぎにクローズアップしていないので、 そっち方面ではちょっと消化不良な所がある。 が、さんざん述べたように、既存のお約束キャラ・お約束展開に飽きてきた人には面白く感じられる事と思う。 事前になでこスネイク・なでこメドゥーサを押させておくとより楽しく読める仕様。 | ||||
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というタイトルからこの詐欺まがいな本巻に対する批判的レビューだと思いクリックした方々、残念!貝(未読の方もいるのでふざけるのはこのくらいにして) それにしても年端のいかない女の子って可愛いですよねー。 いや、別に女の子に限定する理由はないのですが、子供、無垢で幼さがあって庇護されるべき幼子というのは誰からみても可愛いものです。 とまで言えば誤解されないかと思いますが、己の嗜好の話ではなく、一般論です。 子供を可愛いと思うのは動物的な本能で、また子供が可愛く生まれてくるのも、守ってもらう為の生存戦略(時事ネタみたいで使いたくないですが(というのは嘘でこの発言が出来るよう話を誘導したおもきはありますが、)の一端であると言われています。 つまり子供が可愛いのは当然で、むしろそれを踏まえて子供の愛くるしさと一考をおいて接するのが私達のとるべき姿勢なのです。そういう点でも「彼」の思考回路は理知的で、好感が持てたため本書は楽しめました。(そういう点で最近のもう1人の彼にはしっかりしてほしいです笑) そういえば年末に紅白を見ました。(というのは嘘で本当はガキ使を見ていたのですが) ミッ○ーと一緒に登場し躓いてしまったあの子、最近やたら様々なメディアに引っ張り凧で、流行っているそうですね。 その風潮が気に入らなくて努めて無関心を決めていたのですが、食わず嫌いだと反省し紅白の出番は見ることにしました。 いやすごいですねあの子。天才子役って言うんですか。細かい仕草から発言まで、大人顔負けの技術を感じました。 でも、だからこそ露骨に分かってしまったメディアのやり方に、 ほんと、 ただ、 ひでえ… なあ、って。 あんな将来有望の子が、 子供の愛らしさという餌の為に、流行の食い物にされたということが、本当に悲しい。 そんな感じの考察や教訓を、本書からたくさん頂きました。ありがとうございます。 まあ、嘘ですが。 | ||||
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今までと少し違う感じですね。 この物語シリーズを全て読んできましたが、人によっては最高に面白いのでは、と思う程異色際立っていました。 最初は『ここまでセオリーを無視するのか!』と驚きましたが、そんな西尾先生の悪意(?)たっぷりの文章に悔しいながらも目が離せなかったです。 一言で言えば、面白い!今までと違ってそれでも面白い。 セカンドシーズンもラストという事で、この作品にマンネリを感じてきた人も、この作品までは最低読むべきかな、と思いました。 ただ、ラストを見て、『これで終わりにするつもりだったのに続きが気になる!』という気持ちに駆られるかもしれませんね(笑)。 ところで、ファイナルシーズンの刊行が発表されましたね。 嬉しい半面、『八九寺との面白い掛け合いなしでこの先面白い展開はありえるのか!?この作品の目玉はキャラの掛け合いじゃないか!八九寺に遭いたいよォォォォ!』と思ったものですが、恋物語を見て、結構いけるかもしれないなぁ、とうっすら思った事も追記しておきます。 | ||||
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えーっ、と、今回は、発売月発表当時には最終巻と思われていた、恋物語でした。 予告と本編で内容に齟齬があるというのは西尾維新の小説ではよくあることでしょう。何の前触れもなく性別が変更されたキャラクターもいましたので。ですから、今回の語り部が戦場ヶ原ひたぎではなく貝木泥舟だったというのもそほど驚きはしませんでした。 恋物語というタイトルにひたぎエンドというサブタイトルでした今作でしたが、果たしてその意味も、タイトル発表当時と本作執筆時では意味が大分変わっていたのでしょう。そして、今回の恋物語というタイトル、撫子が『恋に恋している』という所謂『自分可愛い()』状態になり、神になったあとでは、『失恋してムカついたから殺す』ということを心の中では思っていながら、『永遠の片思いのために殺す』という建て前で、貝木に恋愛を語っていました。これこそが撫子の(建て前上の)恋物語なのだと。 そして、この物語に決着を着けようとしていたのは貝木でした。しかし、貝木は戦場ヶ原の声が無ければ動かなかったでしょう。そういう意味では、戦場ヶ原ひたぎこそが撫子との因縁をおわらせたのです。ひたぎエンドだったのです。 そういう風に、僕はタイトルを解釈します。 え……、貝木の片思いがタイトルにどうこう? 貝木って、平気で嘘つくからなあ。 そして、西尾維新さんは来年中に最低でも5冊(物語シリーズラストシーズン3冊、悲鳴伝、めだかボックスのノベライズ) は新作を書くみたいですけど、スピードよりもクオリティを優先してほしいですね | ||||
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本のタイトル通り、恋愛のお話です。 このシリーズでは逆に珍しいんじゃないでしょうか、ここまでタイトル通りの物語は。 色んな人の行動が恋愛感情ゆえのものです(真偽ありますが) まぁ予想していたものとは違いましたが、予想通りな訳がないですからね。 むしろちゃんと解決(方法を示)しただけよかったです。 | ||||
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語り部である貝木は露悪的というか偽悪的な人物です。 その貝木の視点から見た物語なので、物理的現象はともかく、書かれている会話の内容や感情描写を額縁道理に取るべきではない。 まあ貝木にかかわらず、戦場ヶ原も羽川も千石も人間は皆少なからず嘘をつきながら生きているでしょう。自分に対しても他人に対しても。 これはいままでの物語シリーズと同様に含まれていた要素です。 しかし今までのパターンと大きく違うのは、「嘘」が物語の最後のほうで露見したときに、「嘘」をついていたキャラクターを読み手の側から見て好印象を持てる様に作られているところでしょうかね。 「嘘」がばれて「化け物」になってきた今までと違い。「化け物」を「本音」で無害化するというか…。(あれっ?今までもそうだったか?) 要するにこのお話は、読者は読み進めるほどに貝木を好きになるように作られています。 あるいはそれすら貝木の詐欺の一つで「最後の最後に戦場ヶ原を裏切るのかな〜?」と思っていましたがそんな事はありませんでした。 へそ曲がりで素直じゃないけど、貝木さん普通に良い人です。ええ。いや普通の人ではないけど。 ひたぎさんが惚れるのも無理ないです。 もし一冊の本の九割がたを使って、読み手に貝木をだんだんと好きにさせておいて、最後に実は本当にどうしようもなく悪人で、関わった人は皆不幸になりましたという事をやったらなお感銘を受けたでしょうね。☆5つにしたでしょう。きっとすっごく後読感は悪くなったでしょうが。 ハッピーエンドでサードシーズンへの期待もあり、おおむね満足です | ||||
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