アンチェルの蝶

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評判

アンチェルの蝶の評価:

4.06/5点 レビュー 16件。 B ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21〜33 2/2ページ
No.13
(5pt)

せつな過ぎるけど

この人の本はどうしてこうも切なく苦しくなるのか。
登場人物が実に味わい深いですが、
「おもしろかった」といってはいけないような本です。
著者の経験?体験?背景が気になるなぁ~。
でも、最後は前向きなので、救われました。
アンチェルの蝶 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶 (光文社文庫)より
433476682X
No.12
(5pt)

せつな過ぎるけど

この人の本はどうしてこうも切なく苦しくなるのか。
登場人物が実に味わい深いですが、
「おもしろかった」といってはいけないような本です。
著者の経験?体験?背景が気になるなぁ~。
でも、最後は前向きなので、救われました。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912
No.11
(5pt)

ファンになりました!

ずしっ、と来る作品でした。早く、先が読みたくて、次の日仕事なのに、夜中過ぎまで、読んでいました。重い内容でしたが、ラストは、さわやかで、私向きの作品でした。また、遠田さんの本を読んでみたいと思いました。
アンチェルの蝶 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶 (光文社文庫)より
433476682X
No.10
(5pt)

ファンになりました!

ずしっ、と来る作品でした。早く、先が読みたくて、次の日仕事なのに、夜中過ぎまで、読んでいました。重い内容でしたが、ラストは、さわやかで、私向きの作品でした。また、遠田さんの本を読んでみたいと思いました。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912
No.9
(4pt)

ここまでの筆力なら、高望みをしたくなる

父親たちの短慮で壮絶な暴力、唾棄すべき劣情の表現はすごい。新堂冬樹の一連の作品(もちろん「黒新堂」のほう)を想起させる。大阪弁とあいまって、とにかくえげつない。自分の糞尿を舐めさせられるように、とことん醜悪の最底辺まで連れて行かれる。そして息子たちの決意と実行に至るまでの回想部分は圧倒される。――のだが、25年後の展開をこんなふうにしちゃって、ちょっとなあ。圧倒されるままに読み終えたかったなあ。というわけで、星ひとつ減。
アンチェルの蝶 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶 (光文社文庫)より
433476682X
No.8
(4pt)

ここまでの筆力なら、高望みをしたくなる

父親たちの短慮で壮絶な暴力、唾棄すべき劣情の表現はすごい。新堂冬樹の一連の作品(もちろん「黒新堂」のほう)を想起させる。大阪弁とあいまって、とにかくえげつない。自分の糞尿を舐めさせられるように、とことん醜悪の最底辺まで連れて行かれる。そして息子たちの決意と実行に至るまでの回想部分は圧倒される。――のだが、25年後の展開をこんなふうにしちゃって、ちょっとなあ。圧倒されるままに読み終えたかったなあ。というわけで、星ひとつ減。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912
No.7
(5pt)

素晴らしい

もうすぐ4作目が出るとはいえ、デビュー以来4年強で3作しか上梓されていない寡作な作家だが、作品はどれも大変素晴らしい。
本作は2作目だが、3作目の「鳴いて血を吐く」と甲乙つけがたい秀作である。
「鳴いて血を吐く」でも書いたと思うが、作風は連城三紀彦を現代的にした感じもあり、ミステリとしても、ハードボイルドとしても非常に上手くまとめられていると思う。
次作も大いに楽しみである。

ちなみにアンチェルといってもなんのことだかわからない方が多いと思う。
私も最初タイトルを見たとき、自分も知っている、まさにその「アンチェル」のことだとはまさか思わなかった。
まったくネタバレではないのでヒントだけいうと、アンチェルとは蝶とはまったく関係のない「人名」であり、
ああ!と思った人はそれが正解である。
(多分それでわかる人は世の中で10%いるかいないかだろうが、ググればすぐわかる)

興味がある人もない人も、是非ご一読を。
アンチェルの蝶 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶 (光文社文庫)より
433476682X
No.6
(5pt)

素晴らしい

もうすぐ4作目が出るとはいえ、デビュー以来4年強で3作しか上梓されていない寡作な作家だが、作品はどれも大変素晴らしい。
本作は2作目だが、3作目の「鳴いて血を吐く」と甲乙つけがたい秀作である。
「鳴いて血を吐く」でも書いたと思うが、作風は連城三紀彦を現代的にした感じもあり、ミステリとしても、ハードボイルドとしても非常に上手くまとめられていると思う。
次作も大いに楽しみである。

ちなみにアンチェルといってもなんのことだかわからない方が多いと思う。
私も最初タイトルを見たとき、自分も知っている、まさにその「アンチェル」のことだとはまさか思わなかった。
まったくネタバレではないのでヒントだけいうと、アンチェルとは蝶とはまったく関係のない「人名」であり、
ああ!と思った人はそれが正解である。
(多分それでわかる人は世の中で10%いるかいないかだろうが、ググればすぐわかる)

興味がある人もない人も、是非ご一読を。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912
No.5
(5pt)

それでも親を殺してはいけないのですか?

鳴いて血を吐く→月桃夜→アンチェルの蝶と読み進みました。
三作ともに流れる哀しみ。
この世に生を受けるのは、その時点で「運」ということ。
生まれる時・場所・親・・・
自分で選んだわけじゃない。
自分でどうしようもないことに翻弄されつつ、
そこから逃げ出したくても逃げるすべもなく、
その中で「この人でなければ」という人との出会い。
その出会いがまた、周りも自分も傷つけて・・・
切ないとかそんな言葉じゃ表しようもない。
そして、圧倒的な暴力
長い歴史の中で繰り返されてきた男の暴力
中学生の娘を借金の肩に売る男がいて、
息子の同級生の中学生を廻す父親たちがいて、
愛する女を守っているつもりが反対に守られていたことに傷つく男もいれば、
愛する女がどうしても振り向いてくれなくて憎さ百倍になる男もいて。
そして息子を捨てていなくなる母親がいれば、
娘がどんなひどい目に合っていても見ないふりの母親がいて。

それでも親を殺してはいけないのですか?という問いかけと、
それでも親を殺した重みを背負うのはつらいという思いと。

この小説を読んで
こんなのどうせフィクションだしw
これくらいの暴力はよくある話だしw
これくらいの暴力描写は物足りないしw
などという人とは絶対に平行線だろうな。

確かに世の中にはもっと悲惨な事はたくさんあるのかもしれないけど。
それでもやはりこの小説の中の世界は本当に切なかったです。
アンチェルの蝶 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶 (光文社文庫)より
433476682X
No.4
(5pt)

それでも親を殺してはいけないのですか?

鳴いて血を吐く→月桃夜→アンチェルの蝶と読み進みました。
三作ともに流れる哀しみ。
この世に生を受けるのは、その時点で「運」ということ。
生まれる時・場所・親・・・
自分で選んだわけじゃない。
自分でどうしようもないことに翻弄されつつ、
そこから逃げ出したくても逃げるすべもなく、
その中で「この人でなければ」という人との出会い。
その出会いがまた、周りも自分も傷つけて・・・
切ないとかそんな言葉じゃ表しようもない。
そして、圧倒的な暴力
長い歴史の中で繰り返されてきた男の暴力
中学生の娘を借金の肩に売る男がいて、
息子の同級生の中学生を廻す父親たちがいて、
愛する女を守っているつもりが反対に守られていたことに傷つく男もいれば、
愛する女がどうしても振り向いてくれなくて憎さ百倍になる男もいて。
そして息子を捨てていなくなる母親がいれば、
娘がどんなひどい目に合っていても見ないふりの母親がいて。

それでも親を殺してはいけないのですか?という問いかけと、
それでも親を殺した重みを背負うのはつらいという思いと。

この小説を読んで
こんなのどうせフィクションだしw
これくらいの暴力はよくある話だしw
これくらいの暴力描写は物足りないしw
などという人とは絶対に平行線だろうな。

確かに世の中にはもっと悲惨な事はたくさんあるのかもしれないけど。
それでもやはりこの小説の中の世界は本当に切なかったです。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912
No.3
(5pt)

哀しみと深い余韻のノワール小説

予備知識も無く、何となくタイトルに惹かれて手にした本書であるが、哀しみに満ち溢れた何とも言えない深い余韻を残す、素晴らしいノワール小説であった。

大阪で鄙びた居酒屋を営む主人公の藤太の元に25年間交流の無かった中学の同級生・秋雄が訪れる。秋雄に同行して来たのは少女・ほづみ…25年間封印してきた少しづつ事実が明らかになり…

かつて北方謙三の初期のハードボイルド小説、馳星周のノワール小説、或いは天童荒太の小説にも雰囲気が似ている。女性作家だと海野碧が同じような作風の小説を書いているが、海野碧の文体がドライなら、遠田潤子の文体はウェットである。行間から滲み出す絶望と哀しみ、僅かな光が少しづつ物語を盛り上げていく。

解説によると、この作品は遠田潤子の長編二作目であり、第一作はファンタジー小説だったようである。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912
No.2
(4pt)

羽化できなかった蝶たちの物語。

よくある話っちゃあ話なのですが、
圧倒的な筆力で読ませる読ませる。
女性作家の著であるのに、(いい意味で)女性臭さを感じさせない、骨太な仕上がり。
かといって登場人物たちの細かな心理描写も決して怠っていないし、
安心してその世界に身を委ねられる物語だった。

ただひとつ難をいうなら、構成力の甘さ。
あまりに障害なく淡々と進む物語に、退屈とまではいかなくてもどことなく物足りなさを感じた。
謎の真相も意外というほどでもないし。
あ、それと何よりいやだったのは、魅力も人望もある人物が実は事件の黒幕だった、
という展開が二度も出てきたこと。
そういうのは一度だけで十分。
しかも「そうだったのかー騙されてたぜ!」的高揚を抱かせるような描写はされていないので、
ただただ幻滅しそのことがひたすら残念だった。

十歳の少女ほづみちゃんがひたすら可愛くて癒されましたが。
おすすめ。ミステリ初心者には特におすすめ。
主人公がやたら「くそ!」を連発するけれど慣れれば(笑)気になりません。

ちなみに「グラン・ジュテ」とはバレエ用語で「跳躍」を意味するそうです。
アンチェルの蝶 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶 (光文社文庫)より
433476682X
No.1
(4pt)

羽化できなかった蝶たちの物語。

よくある話っちゃあ話なのですが、
圧倒的な筆力で読ませる読ませる。
女性作家の著であるのに、(いい意味で)女性臭さを感じさせない、骨太な仕上がり。
かといって登場人物たちの細かな心理描写も決して怠っていないし、
安心してその世界に身を委ねられる物語だった。

ただひとつ難をいうなら、構成力の甘さ。
あまりに障害なく淡々と進む物語に、退屈とまではいかなくてもどことなく物足りなさを感じた。
謎の真相も意外というほどでもないし。
あ、それと何よりいやだったのは、魅力も人望もある人物が実は事件の黒幕だった、
という展開が二度も出てきたこと。
そういうのは一度だけで十分。
しかも「そうだったのかー騙されてたぜ!」的高揚を抱かせるような描写はされていないので、
ただただ幻滅しそのことがひたすら残念だった。

十歳の少女ほづみちゃんがひたすら可愛くて癒されましたが。
おすすめ。ミステリ初心者には特におすすめ。
主人公がやたら「くそ!」を連発するけれど慣れれば(笑)気になりません。

ちなみに「グラン・ジュテ」とはバレエ用語で「跳躍」を意味するそうです。
アンチェルの蝶 Amazon書評・レビュー: アンチェルの蝶より
4334927912