アンチェルの蝶
発行日:2011年12月15日
出版社:光文社
ページ数:376P
あらすじ
「母に捨てられ、父に殴られ、勉強もできず、リコーダーも吹けない。そんな俺でも、いつかなにかができるのだろうか」劣悪の環境から抜け出すため、罪無き少年は恐るべき凶行に及んだ。25年後の夜。大人になった彼に訪問者が。それは、救いか? 悪夢の再来か?河口近く、殺風景な街の掃き溜めの居酒屋「まつ」の主人、藤太。客との会話すら拒み、何の希望もなく生きてきた。ある夏の夜、幼馴染みの小学生の娘が突然現れた。二人のぎこちない同居生活は彼の心をほぐしてゆく。しかしそれは、凄惨な半生を送った藤太すら知らなかった、哀しくもおぞましい過去が甦る序章だった。今、藤太に何ができるのか?希望は、取り戻せるか?圧倒的なエモーションで描く慟哭のサスペンス。これは、忘れられない物語となる。この切なさ。この高まり。遠田潤子に注目!