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いにしえの夢に囚われ
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いにしえの夢に囚われの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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復顔彫刻家のイヴ・ダンカンと刑事ジョー・クインの物語の続編です。 ヒロインは、イヴと共に暮らすジェーン。17歳にして何ものにも動じず、「老成した」少女です。 ある時から、ジェーンは夢を見始めます。その中で彼女は「シーラ」でした。そして同時期、イヴが仕上げた顔は、ジェーンに酷似していて…。 突然現れた自称スコットランドヤードの警部補、マーク。その友人のジョン。そして、執拗にジェーンを脅かす殺人者、アルド。 ジェーンの見た夢は? シーラは、何ものなのか? すべてが突然動き出します。すごいですよー、全部うわっと動いていきますよ。スピーディだけど、ちゃんと細部をつめてある、サスペンス仕様。しかも、ちょっとそこに超常的なニュアンスも有。 ただ、ちょっと惜しむらくは、この物語で「?」と出てきたエピソードや謎の数々、ロマンスさえも、続編を指しております。 なんだいなんだい、解決したのは、連続殺人犯のアルドのところだけ。あー、あれ?その他は?続編を待てって言われているようで、ずるいなあ、それ。 冷静で怜悧なジェーン。おかげで、みんながヒロインの実年齢のことをうっかり忘れそうになっていますが、そう、彼女は17歳。このことに、はたっと気が付いて、ちゃんとフォローしてあげるのが、ヒーロー(?)のマーク。彼はがんばって踏みとどまっていますが、ヒロインにハートを捧げちゃってるんです(笑)。だけどよろよろっとよろめきそうになって、思わずジェーンのことを高校生の青ジャリ呼ばわりするわ、ペストにたとえるわ…。とんでもなく頭のきれる詐欺師チックなお人が、彼女の前でだけはしっかり失敗してしまってます。また、そこがかわいらしくて、カタナシな完全無欠男に惚れ惚れします(大笑)。 途中でジェーンがイヴに、「運命ってものがあるとしたら、今回は二回目の巡り合わせかもしれないね」と自分たちの状況を哲学的(?)に語ります。そこに込められた二重三重の意味合い。読み終わってから、ああ、そうなんだ、と。この物語のコンセプトはその言葉に秘められていたのかよ、と。納得いたしました。ネタばれになるので、詳細は語れませんが。うまいな、アイリス・ジョハンセン。 | ||||
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