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京都 恋と裏切りの嵯峨野
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京都 恋と裏切りの嵯峨野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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西村京太郎は、京都ものをあまり書いていない。盟友の山村美紗が京都物を得意とするから、縄張りを侵さないためだったのかもしれない。京都 恋と裏切りの嵯峨野という標題を見て、山村美紗の書きかけの作品を完成させたのかなと思った。山村美紗とは取り決めがあり、先に亡くなった方の作品を、残った方が完成させるとのこと。西村京太郎が2作品を完成させて出しているらしい。標題を見たときに、本書がその作品かと思った。実際に中を読むと、十津川警部がでてくるので、西村京太郎の独自の作品であることがわかった。十津川警部が、京都府警に対する対応から、西村京太郎の山村美紗に対する対応がわかって面白かった。そうとう手を焼いたことが窺い知れる。最後の十津川警部の「ひと雨、欲しいな」という言葉は、解説の香山二三郎も書いているが、西村京太郎のつぶやきだということがわかる。事件は宗教問題で、西村京太郎の宗教事件への厳しい姿勢も窺い知れる。個人的な感想としては、婦人警官をおとりにするのはやめてほしいと思った。 | ||||
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おなじみ十津川警部は、月1回程度、血なまぐさい職場から離れ、心身をリフレッシュさせるため、ふらりと旅をする。今回向かう先は、ゴールデンウィーク明けの京都。 宿泊した祇園の旅館で、美しい中にも寂しい雰囲気を漂わせた美女と同宿となる。微笑ましくも、その美女に気を惹かれる。 以前、化野念仏寺で石仏に関心を持った十津川は、その奥にある愛宕念仏寺を訪れる。さまざまな表情の石仏と向き合っていた時、子供の顔をした石仏をじっと見つめる、同宿の美女の姿に気付いた。 次に十津川が向かったのは、北嵯峨の尼寺・直指庵。ここは、「想い出草」というノートが置かれ、女性を中心に、悩み事を書きこむ人が多い。ここで彼女とまた会った。十津川は、彼女が残したメッセージを読む。それは衝撃的な内容だった・・。 物語は京都案内さながらに、貴船、湯の花温泉、清水寺、鴨川、そして夏の祇園祭を舞台にテンポよく展開する。 行楽シーズン、京都へ旅行する前に、ぜひ読んでいただきたい。特に、表題にもある嵯峨野エリアは、人力車や竹林、渡月橋など、絵になる風景の多いおすすめのエリアである。 | ||||
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