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(短編集)
プリズン・ストーリーズ
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プリズン・ストーリーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「この水は飲めません」など人間関係が中心の話はジョークが効いてて面白いのですが、金やオークションなど、手口や小細工が中心の話は込み入っててオチも弱く感じました。 金儲けに非常に興味のある方には面白いかもしれませんが、女性向きではないかも。 かなり読み込まないと分かりにくいです。 途中で飽きて、読むのをやめてしまった稀有な一冊。 | ||||
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私は今とっても悲しい思いにとらわれています。 ジェフリー・アーチャー作品との出会いは私がまだ15歳のとき。今から30年も昔に、「大統領に知らせますか? (1978年) (新潮文庫)」というスリラー小説をたまたま手にしたときです。エドワード・ケネディがもし大統領に当選し、そして暗殺者の魔の手に狙われたら…ロナルド・レーガン(当時はまだ大統領になる前)の名まで登場するこの虚実ないまぜの小説のあまりの面白さに夢中になったものです。 続いて手にした軽妙洒脱なコンゲーム小説「百万ドルをとり返せ! (1977年) (新潮文庫)」にもすっかり魅了され、「ケインとアベル 上 新潮文庫 ア 5-3」「ロスノフスキ家の娘 (上) (新潮文庫)」「新版 大統領に知らせますか? (新潮文庫)」と一連のロスノフスキ家サーガでは、読書の愉悦にどっぷりとつかったものです。 しかし、作者アーチャーが私生活上のスキャンダルに見舞われた頃と前後して、彼の著作物はどれもかつてのワクワク感を与えてくれなくなってきました。 私が手放しで賞賛できる彼の最後の作品は「盗まれた独立宣言〈上〉 (新潮文庫)」。それ以降は、どこかにアラが目立ってしまい、楽しめなくなってしまったのです。 そして今回の「プリズン・ストーリーズ」。投獄生活の中で仕入れたネタをもとに紡いだ11の短編集ですが、わずかに「アリバイ」という一編だけは楽しめたものの、あとの作品は読み終えたときに、これはもうダメだという思いしか残りませんでした。アーチャーが作家としてもう私を楽しませてくれることがなくなってしまったことが決定的だということを感じて、胸がつぶれる思いがしたのです。 巻末にある訳者解説によれば、次回作は現代の「モンテクリスト伯」ともいえる復讐譚だとか。しかし、それに対してもう高い期待をもつのはやめてしまった私がここにいるのです。 アーチャーほどの作家も、その力を失ってやがて消えていく日が来るのだな、そんな寂しい思いしか残らない短編集でした。 | ||||
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