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下町ロケット



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【この小説が収録されている参考書籍】
下町ロケット
下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケットの評価: 4.52/5点 レビュー 611件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全545件 541~545 28/28ページ
No.5:
(5pt)

知財争奪戦は踏み台に過ぎない。ものづくりに夢を託しプライドを賭け闘う町工場のドラマ

Amazonの内容紹介や、腰巻きの惹句から想像される内容は、中小企業と、それを食い物にしようとする大手企業の闘い、だろう。
その期待は、良い意味で裏切られた。
物語の前半は、確かにその通りで、特許侵害を巡る法廷劇や、大企業による買収といったビジネスドラマであり、主人公は翻弄されながらも何とか生き残っていく。研究者として挫折し父の町工場を継いだ主人公、メインバンク、ライバル企業、巨大企業といったそれぞれの立場の人物の思惑とその錯綜がよく描かれている
でも、それはプロローグに過ぎない。
嵐が過ぎ去って、主人公は、これが俺の人生なのか?という問題に立ち返る。
そこからが、この「下町ロケット」の本領だ。ロケットエンジニアリングをネタにした知財争奪戦というプロローグを軽々と踏み越えて、この物語は、真正面からロケット開発の現場へと挑戦する。主人公とともに。
「ものをつくる」ってことには、それ自体感動がある。自分がつくったものに惚れ惚れと眺め入ってしまうような感動。ものづくりは、現代であっても夢となりうる。数年前「レボリューション・イン・ザ・バレー」を読んだときにも、ものをつくるという行為に宿る昂揚と恍惚に打ち震えたが、「下町ロケット」の後半も、ものづくりに夢を託しつつ、それを夢物語でなく、現実のドラマとしてリアリティを持って書き抜いている。
自己の幸福を他者の評価に委ねず、自らの胸の裡に何らかの矜恃を秘め、辛うじてそれを守りながら生きている人であれば、必ずこの物語に勇気づけられるだろう。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923
No.4:
(5pt)

「心は少年」の技術者たちの、大それた挑戦!

池上彰氏が自著で、池井戸作品のことを
「勉強になる」「面白い」と絶賛していたが、
この作品も、今話題の「特許侵害」問題が
人間ドラマを交えてわかりやすく描かれており、
とても勉強になる。

ドラマはもちろんそれだけでは終わらない。
男にとって「夢の実現」とは何か、
人間にとって「一番大切なもの」とは何かが、
ロケットの打ち上げとともに、後半、熱く展開していく。

一気読み間違いなしの、今年一番の収穫作だ。

下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923
No.3:
(5pt)

こんなに爽快かつ、感動した読書体験は久しぶり。

小さな組織でプライド持って働いている人だったら、涙なしには読めないんじゃないかな。

町工場版の「GIANT KILLING」といった感じ。描写がとても上手なので、まるで漫画のようにスイスイと読み進めていける。町工場の経営者が、自分たちよりも大きな組織との闘うというテーマも素晴らしいけれど、それぞれの組織に生きる沢山の登場人物を的確に書き分け、話をまとめあげる筆力は本当に素晴らしいと思った。

間違いないです。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923
No.2:
(5pt)

あっという間に読み終わりました

一気に読みました!すごく面白かったです。どうなるのか気になって仕方ない反面、スピード出して読むとせっかくの楽しい小説がすぐ終わっちゃうというジレンマの中、やっぱりあっという間に読んでしまいました。

以前、知財侵害に携わる仕事だったこともあり、懐かしい思いで前半を読みました。そして後半は、登場人物の皆さんが生き生きと動く映像が、自然と頭に浮かびました。素晴らしかったです。

具体的な感想は、これから「下町ロケット」を読む方々のために控えますが、この小説を読んで深く思ったことは、自分が属する組織が大きいからと安住するのではなく、小さいからこの程度と限界を作るのでもなく、大切なことは、自分自身がどうあるかだなあということでした。

読み終わったばかりなので、こなれていない感想ですみません。年末年始に再読したいと思っています。1度読んだので、安心して(ってヘンですかね?)ゆっくり味わって読むことができそうです!
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923
No.1:
(5pt)

ものすごく面白い。読むべし。

元ロケットエンジン研究者が失敗の責任を取って研究所をやめた後、佃製作所という親の町工場を継いだところから始まるビジネス小説です。

 この企業がもつエンジン部品の特許を巡って大手企業がおりなすさまざまな策略や圧力のなか、社長と社員が力を合わせて乗り切ってゆく姿が本当にリアルに描かれていて、時間がたつのを忘れさせてくれるほどぐいぐい引き込まます。私にとって、久しぶりに読みごたえのある小説で、実際私は通勤途中で読んでいて2駅乗りすごしてしまいました。

 町工場の佃製作所が大手企業から降りかかる様々な難局に立ち向かい、ギリギリのところで乗り切ってゆく姿はエンターテーメント性も抜群ですし、主人公がつねに突きつけられる難局の中で「会社とは?」「仕事とは?」「生きるとは?」を問いながら選択をした結果、反対者、傍観者、協力者との関係性や態度が徐々に変化てゆく様子は感動ものです。
 
 本書のタイトルを見たとき、実在する「植松電機」という会社のことが脳裏によぎり手にした本でしたが、植松氏の講演にも似たような高揚を感じる読了感で、大正解でした。また、「ハゲタカ」の真山氏に続き、新たに追いかけたい著者が増えてうれしい限りです。  

下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923

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