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地獄からのメッセージ



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【この小説が収録されている参考書籍】
地獄からのメッセージ (新潮文庫)

地獄からのメッセージの評価: 3.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

インドシナの大地にクリーシィが最後の活躍をみせる

クィネルの長編11作目にして、クリーシィ・シリーズ五作目。結局は本作がシリーズの
最終作となる。いくつかの点で従来と毛色が異なる作品である。これまでの四作品は
クリーシィによる復讐劇を描いてきたが、今回はクリーシィが復讐の標的になる。また
物語の背景に史実を用いていない。新しいクリーシィの活躍の場を用意した印象がある。

ベトナム戦争で失った戦友の父がクリーシィを訪れる。両親のもとに戦友の認識票が
送られてきたというのだ。しかもそれはクリーシィの名が記されている紙片に包まれて
いた。罠の気配を感じながらも、事実を確認するために現地に飛ぶクリーシィ。今回は
グィドーが随伴役をつとめ、イェンスと《フクロウ》のコンビと共に探索に当たる。そこで
浮かび上がってきたのはクリーシィがベトナム時代に関わったある請負仕事であった。

作家はマンネリ化を避けるためにいろいろと工夫をするものだ。調査し破壊するという
シリーズの路線は踏襲しているが、クリーシィの個性に新しい要素が加わってもいる。
これからの彼がどう変化していくのかも楽しみだが、それも叶わぬ夢になってしまった。
地獄からのメッセージ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:地獄からのメッセージ (新潮文庫)より
410220511X

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