マルドゥック・ヴェロシティ

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

マルドゥック・ヴェロシティの評価:

4.33/5点 レビュー 43件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 21〜40 2/3ページ
No.38
(5pt)

流石の面白さ

新装版とありますが、それ以前の(改定前の)作品は読んでいません。
マルドゥックシリーズに関しては マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA) の3部作を読了済みです。

ネタバレしない程度に、端的に言って引き込まれる、そんな文体だと感じました。
サイバーパンク的なSF要素を根底として、魅力的な登場人物と主人公達のその成長の過程が良く表現されている作品だとも感じました。

日本のSFも捨てたモノじゃないですね。
続編に期待です。
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308691
No.37
(5pt)

流石の面白さ

新装版とありますが、それ以前の(改定前の)作品は読んでいません。
マルドゥックシリーズに関してはマルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)の3部作を読了済みです。

ネタバレしない程度に、端的に言って引き込まれる、そんな文体だと感じました。
サイバーパンク的なSF要素を根底として、魅力的な登場人物と主人公達のその成長の過程が良く表現されている作品だとも感じました。

日本のSFも捨てたモノじゃないですね。
続編に期待です。
マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310777
No.36
(5pt)

流石の面白さ

新装版とありますが、それ以前の(改定前の)作品は読んでいません。
マルドゥックシリーズに関してはマルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)の3部作を読了済みです。

ネタバレしない程度に、端的に言って引き込まれる、そんな文体だと感じました。
サイバーパンク的なSF要素を根底として、魅力的な登場人物と主人公達のその成長の過程が良く表現されている作品だとも感じました。

日本のSFも捨てたモノじゃないですね。
続編に期待です。
マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310777
No.35
(5pt)

「ハロー、モンスター」

ディムを虚無へと誘ったそのすべての答えがこの最終章に詰っています。
理不尽と人の業が生み出した大罪の陰謀の狭間で、ディムの絶望と虚無への道程は想像を絶するものだったことでしょう。
マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308713
No.34
(5pt)

「ハロー、モンスター」

ディムを虚無へと誘ったそのすべての答えがこの最終章に詰っています。
理不尽と人の業が生み出した大罪の陰謀の狭間で、ディムの絶望と虚無への道程は想像を絶するものだったことでしょう。
マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310793
No.33
(5pt)

虚無=ゼロへ加速する物語

傑作マルドゥック・スクランブルの前日譚であり、
その傑作と対になる物語でもあるのが本書である。

ヴェロシティでは誰も救われない。
ただ虚無=死に至るだけだ。

“ハードでなければ生きていけない。紳士でなければ生きるに値しない”

タフガイであるボイルドが紳士さを無くしたとき、物語は終わる。
希望=“スクランブル/変調/バロット”
絶望=“ヴェロシティ/速度/ボイルド”
二つの望みは円をなし、読者を挑発し、未来を幻視する。
そして小説がもつ有用性を証明する小説の誕生を促すだろう。

さて、マルドゥック・アノニマスを楽しみに待つことにしようか。
マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308713
No.32
(5pt)

虚無=ゼロへ加速する物語

傑作マルドゥック・スクランブルの前日譚であり、
その傑作と対になる物語でもあるのが本書である。

ヴェロシティでは誰も救われない。
ただ虚無=死に至るだけだ。

“ハードでなければ生きていけない。紳士でなければ生きるに値しない”

タフガイであるボイルドが紳士さを無くしたとき、物語は終わる。
希望=“スクランブル/変調/バロット”
絶望=“ヴェロシティ/速度/ボイルド”
二つの望みは円をなし、読者を挑発し、未来を幻視する。
そして小説がもつ有用性を証明する小説の誕生を促すだろう。

さて、マルドゥック・アノニマスを楽しみに待つことにしようか。
マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310793
No.31
(5pt)

江戸の仇を長崎で討つ!?

塚本青史氏の『白起』での白起と謎の女官との関係にガッカリした私でしたが、この『ヴェロシティ』での某展開に溜飲が下がりました(笑)。失敬!
マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308705
No.30
(5pt)

素朴な疑問

一部の登場人物の年齢設定に違和感があるのは、続編への伏線なのでしょうか? 特に、あのデブのオバチャン。整形して実年齢より若く見えると解釈しなければ、つじつまが合わない気がするが、そう考えても「だったら、あの体型も何とか出来るっしょ?」という矛盾もある。 ただ、この辺の疑問は続編でも謎のままかもしれませんね…。
マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308713
No.29
(5pt)

江戸の仇を長崎で討つ!?

塚本青史氏の『白起』での白起と謎の女官との関係にガッカリした私でしたが、この『ヴェロシティ』での某展開に溜飲が下がりました(笑)。失敬!
マルドゥック・ヴェロシティ2〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ2〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310785
No.28
(5pt)

素晴らしい作品。

スクランブルもヴェロシティも素晴らしい作品だと思いました。

ヴェロシティを読んだあともう一度スクランブルを読み、
そしてヴェロシティを読み、3回ほど涙が零れました。

スクランブルの方でも単純な"敵"としての描写はなかったボイルド。
ただ、何らかの目的の為に動いているということだけは誰もが分かった筈です。
スクランブルでバロットと初めて対峙した際に彼は
「お前を再び俺の手に握ることを楽しみにしている、ウフコック」と言いました。
それはなぜ? 何のために? 武器が欲しいというわけではないし、
ウフコックの能力が欲しいわけでもない。
それらに近い言葉を発したことはあっても、明らかに違う目的があるような書き方。

彼がどうしてこうなったのか、何をするつもりで動いているのか、
それらが濃密に書かれています。
マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310793
No.27
(5pt)

新装版果たしてその意味は。

文章に大幅な改定が加えられており、既読でも新鮮に読めました。
始まりの1ページ目から違和感を感じ、旧版マルドゥックベロシティと
較べ読みをしてみると文章が変わっている。
まだ、途中ですが、読み進めるとより深く人物を掘り下げていたり、
なぜアノニマスが発表されて何年も出ないか、納得出来る内容でした。
しかし、タイトルは新装版。
スクランブルのように完全版ではないのには何か冲方さんの意図があるの
ではないでしょうか?
マルドゥックシリーズの今後により大きな期待してしまいます。
未読の方はもちろん、既読の方も買って損は無い内容だと感じました。
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308691
No.26
(5pt)

新装版果たしてその意味は。

文章に大幅な改定が加えられており、既読でも新鮮に読めました。
始まりの1ページ目から違和感を感じ、旧版マルドゥックベロシティと
較べ読みをしてみると文章が変わっている。
まだ、途中ですが、読み進めるとより深く人物を掘り下げていたり、
なぜアノニマスが発表されて何年も出ないか、納得出来る内容でした。
しかし、タイトルは新装版。
スクランブルのように完全版ではないのには何か冲方さんの意図があるの
ではないでしょうか?
マルドゥックシリーズの今後により大きな期待してしまいます。
未読の方はもちろん、既読の方も買って損は無い内容だと感じました。
マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310777
No.25
(5pt)

新装版・中身も改訂されている

新装版が出たのを期に再読する。
やっぱり面白い。
ドキドキしながら読み進めてしまう。

変わったのは表紙だけかと思っていたら、文章にも手が加えられていた。
J・エルロイに影響を多いに受けた文体かもしれないが、そのスタイルは物語を加速させこそはすれど、決して気迫を削ぐ方向へは作用しない。
読みにくいという人もいるかもしれないが、それも含めての物語なのだ。
読み、見て、想像して、味わうのが小説ではないか。
言葉も文章も日々進化していくのだね。

この出版はいよいよ第3部へ向けての布石なのだろうな。

本当に、本当に待ち望んでいるよ。
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308691
No.24
(5pt)

新装版・中身も改訂されている

新装版が出たのを期に再読する。
やっぱり面白い。
ドキドキしながら読み進めてしまう。

変わったのは表紙だけかと思っていたら、文章にも手が加えられていた。
J・エルロイに影響を多いに受けた文体かもしれないが、そのスタイルは物語を加速させこそはすれど、決して気迫を削ぐ方向へは作用しない。
読みにくいという人もいるかもしれないが、それも含めての物語なのだ。
読み、見て、想像して、味わうのが小説ではないか。
言葉も文章も日々進化していくのだね。

この出版はいよいよ第3部へ向けての布石なのだろうな。

本当に、本当に待ち望んでいるよ。
マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310777
No.23
(5pt)

新しい切り口と文体で武装した続編

マルドゥック・スクランブルの前日譚にあたる、ボイルドとウフコックを中心とした物語です。
他のレビューにもあるように、文体はやや特徴的ですが、慣れてしまえばこれほどスピード感と臨場感がある文体はありません。
物語は前作でバロットを救ったオーナインの機関がいかに成立したのかというところから始まります。
ボイルドを初めとして、そこに参加する個性豊かな”被験者”達は見ていて飽きません。
アニメで例えるなら『攻殻機動隊stand alone complex』の公安9課の様な精鋭部隊です。
この被験者達がだんだんと陰謀に巻き込まれていく訳ですが、そこには独特の文体で描かれる戦闘シーンと、
刑事ドラマのようなミステリーやサスペンスが織り込まれていて、前作とはかなり雰囲気が違います。
マルドゥック・スクランブルの話を意識して読むと多少の裏切りがあるかもしれませんが、それを補って余りあるほどの読み応えです。
マルドゥック・スクランブルの世界観をより魅力的なものにした本作は是非読んでもらいたい作品です。
マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310777
No.22
(5pt)

新しい切り口と文体で武装した続編

マルドゥック・スクランブルの前日譚にあたる、ボイルドとウフコックを中心とした物語です。
他のレビューにもあるように、文体はやや特徴的ですが、慣れてしまえばこれほどスピード感と臨場感がある文体はありません。
物語は前作でバロットを救ったオーナインの機関がいかに成立したのかというところから始まります。
ボイルドを初めとして、そこに参加する個性豊かな”被験者”達は見ていて飽きません。
アニメで例えるなら『攻殻機動隊stand alone complex』の公安9課の様な精鋭部隊です。
この被験者達がだんだんと陰謀に巻き込まれていく訳ですが、そこには独特の文体で描かれる戦闘シーンと、
刑事ドラマのようなミステリーやサスペンスが織り込まれていて、前作とはかなり雰囲気が違います。
マルドゥック・スクランブルの話を意識して読むと多少の裏切りがあるかもしれませんが、それを補って余りあるほどの読み応えです。
マルドゥック・スクランブルの世界観をより魅力的なものにした本作は是非読んでもらいたい作品です。
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308691
No.21
(5pt)

文体が魅せるボイルドの世界

マルドゥック・スクランブルの映画化をきっかけに冲方丁作品に手を出してみようと思い、
表紙や裏表紙のあらすじ等を比較してみて、ハードボイルドさを窺わせるヴェロシティを購入しました。

ほんの軽い気持ちでページを開いて驚いたのが、スラッシュを多用する文体でした。
最初の頃こそ「こんなもの読めるんだろうか」とおそるおそる読んでいたものでしたが、
情景を描写する単語を直接読み込むため単語一般的な小説の文体に比べてイメージが脳裏に浮かびやすく、
小説を読んでいるのにまるで映画やアニメを見ているような感覚に陥ってからは、
それこそ「加速」するように1巻を読了してしまいました。

助詞や接続詞などの余分な情報を挟むことなく、直感的に読み手に情景描写を届ける文体であり、
スラッシュの前後で「今見ている風景」と「ビジョン」が同じ一文の中に並存する、というのは
ちょうど読み手がボイルドの視界を通してマルドゥック市を見ているよう。

また、戦闘描写も秀逸でした。
初めてボイルド達による戦闘が行われた場面では、「文字を読んでいる」感覚がなく、どちらかというと
手に汗握るアクション映画を見ていたようです。
映画館の真っ暗闇の中、両脇の他人の存在を忘れてスクリーンに熱中していた、あの感覚が重なります。
戦闘でもスラッシュが使われていますが、こちらは行動の移り変わりの間にスラッシュを挿入するため、
まるで映画のフィルムのような様相を呈しています。
どちらもスラッシュが邪魔にならず、無意識のうちにそれを拾うことで、同時に流れの微妙な切れ目も
読み手の受け取る情報に滑り込ませ、読み手を心地よい言葉のリズムにのせてくれる気がしました。

スクランブルの改訂にあたり文庫本のページ(大きさや行数、字数)に合わせて文章を整えた、と
著者が自身のブログで言及されていますが、「読み手がひとかたまりの情報をどう受け取るか」について
ここまでしっかりとお考えだからこそ、こうした読み手の「加速」が可能になったのでしょうか。
ただただ脱帽です。

以上は個人的な感想であり、先達の方々が仰るように、文体が受け付けるかどうかは人によりけりです。
(私はレギュラーメンバーの紹介が済んだあたりから文体が気にならなくなりました)
ですが、文体で購入をためらわれるのであれば、是非、試しにお買い上げになることをお勧めします。
冲方作品初心者が数分読み始めただけでぐいぐい引き込まれてしまってすっかり冲方先生のファンになる
くらい、魅力的な小説だと思います。
マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150310777
No.20
(5pt)

文体が魅せるボイルドの世界

マルドゥック・スクランブルの映画化をきっかけに冲方丁作品に手を出してみようと思い、
表紙や裏表紙のあらすじ等を比較してみて、ハードボイルドさを窺わせるヴェロシティを購入しました。

ほんの軽い気持ちでページを開いて驚いたのが、スラッシュを多用する文体でした。
最初の頃こそ「こんなもの読めるんだろうか」とおそるおそる読んでいたものでしたが、
情景を描写する単語を直接読み込むため単語一般的な小説の文体に比べてイメージが脳裏に浮かびやすく、
小説を読んでいるのにまるで映画やアニメを見ているような感覚に陥ってからは、
それこそ「加速」するように1巻を読了してしまいました。

助詞や接続詞などの余分な情報を挟むことなく、直感的に読み手に情景描写を届ける文体であり、
スラッシュの前後で「今見ている風景」と「ビジョン」が同じ一文の中に並存する、というのは
ちょうど読み手がボイルドの視界を通してマルドゥック市を見ているよう。

また、戦闘描写も秀逸でした。
初めてボイルド達による戦闘が行われた場面では、「文字を読んでいる」感覚がなく、どちらかというと
手に汗握るアクション映画を見ていたようです。
映画館の真っ暗闇の中、両脇の他人の存在を忘れてスクリーンに熱中していた、あの感覚が重なります。
戦闘でもスラッシュが使われていますが、こちらは行動の移り変わりの間にスラッシュを挿入するため、
まるで映画のフィルムのような様相を呈しています。
どちらもスラッシュが邪魔にならず、無意識のうちにそれを拾うことで、同時に流れの微妙な切れ目も
読み手の受け取る情報に滑り込ませ、読み手を心地よい言葉のリズムにのせてくれる気がしました。

スクランブルの改訂にあたり文庫本のページ(大きさや行数、字数)に合わせて文章を整えた、と
著者が自身のブログで言及されていますが、「読み手がひとかたまりの情報をどう受け取るか」について
ここまでしっかりとお考えだからこそ、こうした読み手の「加速」が可能になったのでしょうか。
ただただ脱帽です。

以上は個人的な感想であり、先達の方々が仰るように、文体が受け付けるかどうかは人によりけりです。
(私はレギュラーメンバーの紹介が済んだあたりから文体が気にならなくなりました)
ですが、文体で購入をためらわれるのであれば、是非、試しにお買い上げになることをお勧めします。
冲方作品初心者が数分読み始めただけでぐいぐい引き込まれてしまってすっかり冲方先生のファンになる
くらい、魅力的な小説だと思います。
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308691
No.19
(4pt)

前作より面白いかも

いや〜、前作に続けて一気に読んでしまいました! 文体に一瞬戸惑いを覚えましたが…。どちらかというとシナリオに近い感じがしましたね。ちょっと実験的な文章。 前作に負けず劣らず、でも、どちらかというと前作より面白いかも知れません。前作では敵役だったボイルドですが、この作品を読んで初めて彼の心理に多少納得がいった感があります。どちらかというと言葉の少ないボイルドはかなり誤解を抱かれ易い人物のようです。 それぞれの登場人物の心理はちょっと書き切られていない部分もあるので、もう少し冊数を増やして読んでみたかったような気がします。 私はウフコックがかなりお気に入りなので、もう少し彼の言動を見ていたい。 是非、このシリーズの続きを読んでみたいですね。作者に期待しています。
マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)より
4150308713