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聖なる怪物たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖なる怪物たち

聖なる怪物たちの評価: 2.75/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

完璧な嘘

―信じていた人が実は聖職者の仮面を被っていただけだった。

自分は騙された。

しかし自分も仮面を被っていたことにようやく気が付いた。

私も彼らも、聖職者は自らが仮面を被っていることにさえ気づかない。-

という冒頭の回想シーンは自分自身に置き換えてもハッとさせられた。
その他にも代理出産の是非、病院設立の理念と経営回復のとの天秤、誰もに利点のある嘘。。。それぞれのテーマはとても面白くかった。

登場人物それぞれが抱える”嘘”がどう絡み合っているか、チャプターごとに回想人物が変わるのは読みごたえがあって、序盤は誰が最も黒幕に近いのかが分からず、ドキドキしながら読み進められた。

ところが終盤が驚くほどあっさりしていたため、消化不良が残ってしまった。全体的にテーマが多すぎて中途半端になっている感がある。

終盤に出てきた”全ての嘘が完璧に絡み合っている。”状態であればかなり面白い結末になったのだろうとは思うのだが、特に主人公はこの物語を取り巻く嘘に巻き込まれたからといって特にメリットがあったわけではない。

嘘によって生じた過失を嘘によって隠さなければならなかったに過ぎず、彼にとっては”嘘”など何も無い方がよかった気がする。

これが文字通りすべての嘘が完璧にかみ合った物語であったなら間違いなく星5つになったと思う。
聖なる怪物たちAmazon書評・レビュー:聖なる怪物たちより
4344019814
No.2:
(3pt)

少し消化不良の感じでしょうか

若い外科医が当直中に飛び込み出産の患者を迎え、その妊婦が急死するところから始まる話です。

ストーリー的にはなかなか面白く、テンポ良い筆致で読みやすく、ほぼ一気読みでした。ただ、他の方もご指摘の通り、今ひとつ登場人物に感情移入しにくいところがある上、散りばめられた小さなエピソードが後になってからも何の意味も持つことなく放置されていたりして、少し練り方が不足しているのかなという印象を持ちます。

でも「聖なる怪物」って誰のことでしょう?怪物というほどの凄い人物は出てこないような気がしましたが。
聖なる怪物たちAmazon書評・レビュー:聖なる怪物たちより
4344019814
No.1:
(3pt)

「聖なる怪物」というほどの怪物はいなかったと思う

飛び込み出産の妊婦の死、医療ミス、切実に不妊に悩む女性といった医療にまつわる想いを描いたミステリー。

ストーリはよく考えられていて、あっという間に読ませるのだが、振り返ってみると「聖なる怪物」というほどの怪物はいなかったと思う。

どの登場人物も自分の中で譲れない気持ちを抱えていて苦悩しているのだが、不妊に悩む妊婦以外は感情移入できず、中途半端だった。
聖なる怪物たちAmazon書評・レビュー:聖なる怪物たちより
4344019814

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