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図書館革命
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図書館革命の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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「図書館戦争」シリーズ第4弾、完結編。 あるフィクションとその手口が酷似しているテロ行為が行われた。 それを皮切りに、表現の自由をめぐって図書館側と良化委員会が真っ向から激突。 今まで短編の連続のような長編でしたが、今回は完全に長編。 しかもこの物語の核となる部分を大いに掘り下げている。 今まで小出しにしてきた分、一気に見せています。 これですよ。恋愛とか戦争とかいいから、こんな話が読みたかったんです。 読み始めたら、止まりません。 なぜこのような大げさな設定にしたのだろう。 これがこのシリーズを最初に読んだときの感想でした。 でもこれは浅はかな感想だったのかもしれません。 現代にも「検閲」は存在する。 それを分かりやすい形にしたのが良化委員会であり、その対立を戦争にしただけなのかもしれない。 今回はこのあたりの説明もあり、不満も解消できて満足です。 恋愛面でも非常事態を通じて各キャラに決着がつき、いいアクセントになっていると思います。 ただ、黒幕が明かされたとき登場人物たちは一様に驚いていましたが、正直こいつ誰だっけ?って感じでした。 メイン・サブメインまではキャラが非常に立っているのですが、それ以外はさっぱりなのが残念です。 これは読み方が悪いのかもしれませんが。 表現の自由。 自由は与えられている限り、あまり意識しないものです。 ですが、この作品を通じて少しは意識できるようになった気がします。 | ||||
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図書館シリーズ4部作の完結編だ。 今回はメディア良化法の強化の法制化を契機に、遂に図書隊がマスコミからの協力を得て正面切ってメディア良化法のあり方を問うことに事態が進展し、その中で手塚兄が率いる未来企画の存在も変質して、郁たちと共同戦線を張るといった大変換が起きる。その中で平行して堂上と郁の関係も進展して行く。 シリーズ4作を通じていえるのはテーマは結構重いが、ライトノベルにふさわしく軽快に物事は進展し、そして結果は想定範囲内に収まるので、安心して楽しめるところだ。気楽に楽しく読ませていただきました。 | ||||
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図書館シリーズの第4作であり、最終作。 テロの脅威と表現の自由という911以降の民主主義国家に突きつけられた極めて現代的なテーマを主人公の恋愛を絡めて描く。 難しいテーマだけど、すごくテンポもよくて、あっという間に読めてしまう。 ただ、メインのテーマについては突っ込みが足りないようなきがする。確かに、著者のいう通り、テロの脅威に屈して自ら表現の自由を始めとする国民の基本的人権を制約するのは、民主主義国家にとっては自殺行為であり、テロ組織の思う壺だと思う。 自分自身は、表現の自由こそ、民主主義国家を支え、個人の尊厳をまっとうするために必要なものだと思うが、でも、現実的な生命の危険においては、人権なんて言ってられないって言う人のいうことも理解できる。そんなに単純じゃない。難しいね。 | ||||
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すべての名著はボーイ・ミーツ・ガールだ!と思っているので、本筋のいろいろな出来事はもちろん、それぞれの登場人物の恋愛感情をちゃんとフォローしてくれているので、大満足です。ミリタリーっぽいのが好きなわけじゃないので、隊内の順列とか記章とかの詳細さはそんなに興味なく、巻末の図表は逆にちょっと興ざめでしたが。 「阪急電車」でファンになった軟派(?)なので、一番気になるのは、柴崎・手塚組の行く末かなあ、なんて・・・。 どの著作も美人が美人として正当に扱われ、活躍しているので、著者も美人なのかなあ、なんてちょっと邪推しちゃいました。 図書館シリーズ最終巻、満足です。 | ||||
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まずは一言。「ラスボスかと思ってた!」 誰とは言わないですけど。 テロみたいな、普通のアクションものだったら それ自体で一本のお話のメインディッシュに出来ちゃうネタを、 なんの迷いもなくただのダシに使っちゃうんだから凄いなあ。 それでちゃんと面白いんだからもっとすごい! 骨太アクションも健在だけど、 ラブコメ要素もちゃんと完結済み。 お幸せに、って感じです。 そしてなぜかカモミールティーが飲みたくなる一冊。 | ||||
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皆さんいろいろ書いておりますので、この作品に数ある「すげぇ!」の一つをちょっと違った角度で。 いままで深謀遠慮で隊員達の尊敬を集めていた稲嶺(前)司令の狂気が、少しだけ見られます。 稲嶺司令って、奥さんを殺されて、一介のテロリストになったって、全然不思議ではなかったのですね。図書隊を創設して、人とお金を集め、さまざまな中傷や妨害をはねのけてと、才能と人生を真っ当に使ったからこそ玄田隊長を初めとする多くの「正義の味方」が集ったわけですが、それだけに正常な人ではなかったようです。別の巻でしたが 「本当に凄いのは玄田隊長を自由にさせている稲嶺司令だ」 と言ったキャラがいましたが、実は稲嶺司令は玄田隊長のあの大らかさにとてつもなく救われているんじゃないかと思います。 まともな常識人では図書隊創設や良化委員会との対決なんて出来るはずがなく、狂気を意志でねじ伏せて犯罪にではなく公憤に昇華させ、「ここは日野だ」と言いつつ引き金を引かなかった稲嶺司令、やっぱ大きいですよ! | ||||
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無粋を承知で固いこと書きます。 図書館は民主主義を担保する装置です。 「図書館の自由に関する宣言」が高らかに「図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。」と謳っている「図書館の自由」とは、民衆の「政治に参加する権利」なのです。民主主義の本質が「民衆が政治に参加する権利」であってみれば、どのような図書であれ、特に権力にとって目障りな図書であればあるほど、それを閲覧する権利は守られねばならない。政治学者の新藤宗幸氏の金言【間接民主主義の同意と信頼の体系は、直接民主主義の抵抗と参加の体系によって、常に監視・コントロールされなければならない。】に言う「抵抗と参加」を、現実的に担保する装置が図書館なのであります。 戦後の日本において検閲が存在せず、「抵抗と参加」を保障する装置としての図書館の性格が表に出る必要がなかったことはたいへん幸運なことでした。しかし、将来においてその本来の使命が思い出される必要が絶対にないとは言えない。 有川浩が「図書館戦争」という素晴らしいエンターテインメントを書いて、私たちに「図書館の使命」を思い出させてくれたことは、とても良かったと思います。 なにより嬉しいのは、この本は面白い!ということ。 「幸せな読書」の時間を提供してくれてありがとう、と心から申し上げる。 笠原郁ほか図書隊の献身と貢献に感謝! 敬礼ッ!! | ||||
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図書館シリーズの最終巻です。 すごい勢いで最後まで一気に読めちゃいます。 とてもおすすめです! | ||||
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これまでは一冊にいくつかの戦いが盛り込まれてたけど、 今回は一冊まるごと一つの戦いが描かれてます。 かつてない大規模な戦いで、その分、郁の活躍度&ムチャ度もハンパないっ!! 4作目ともなると読者ももうすっかり激甘に慣れてしまって、 いくら砂糖を投入されてもついてけます。 むしろ中毒症状の如く、甘さを求めてる、みたいな? 甘さはもちろん「ホテルに泊まった時、化粧水どうしよ〜」みたいな 女にしかわからないエピソードが細かに書かれてあるのも好きなの。 乙女の恋心だけじゃなく、こんなとこまで女子として共感できちゃう。 バカップルって身近にいたり、ナマで目撃すると腹がたつもんだけど、 郁と堂上教官の場合は許せちゃうんだよな〜。 こんなにキャラがしっかりしてて、魅力のある作品ははじめて。 いろんなはじめての気持ちをくれたシリーズでした。大好きですっ! そして・・・ 好きな本が自由に読めるって、本当に幸せなことなんですね。 | ||||
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図書館シリーズ最終巻。 やっと動き出した恋模様とメディア良化法へのドンパチ。 いずれの巻もメディア良化法とはやりあっていたわけですが、今回は最終巻ということもあって…。 郁と堂上の関係もベタ甘な展開を用意されていました。 「こうなるかな?」と思ったのが、ビンゴ!みたいな感じです。乙女読みはみんなそう思うのかな? ラストもごまかすのではなく、キッチリ書かれているので、消化不良も起こさずスッキリです。 4巻を読み終えた感想としては、ハードカバーで出版されていますが、ノリはライトノベルという感じがしました。 デビューがライトノベルなのでしょうがないですね。 面白かったです。 4月には新刊も出る、アニメ化されるということで、楽しみです。 | ||||
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この巻では最初に起きた原発のテロから始まったストーリーが最後まで続きます。 内容は他のレビューにもあるのでいいとして、郁と堂上のデートが最初にあり、これが結構にやにや しながら読んでしまいます。堂上もまんざらじゃないんだなぁという気が。 あと、作者は女性なのに、男は尻ポケットに財布を入れるから小銭をたくさん入れて膨らませたく ない、なんてことをよく書けるなぁと感心してしまいました。 最後にエピローグがあり、みんなのその後がわかります。 | ||||
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4巻までつづいた「図書館〜」シリーズもこれで完結。 原子力発電所に突っ込んだヘリによるテロ行為、それに酷似した小説を書いていた著者がその作品を抹殺されそうになってしまいます。表現の自由と、メディアの力、好きな物を好きに読める楽しさを目一杯噛みしめて………… なんて、堅いことはいいっこなし。図書館に防衛隊が配備されているという過剰なメディア規制の世界で繰り広げられる徹底したラブコメ。気持ちよくノンストップで楽しめる、そうそうこういう楽しい読書をしたいんですよ。エンタテイメントに徹した作品です。ぜひ、4冊一気に読み進めて下さい。 そうかぁ、アニメ化かぁ。ちょっと興味そそられますねぇ。 | ||||
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いやもう、甘いのなんのって、胸焼けがするほど甘い。プリンにハチミツかけて食べるくらい甘い。おれ、これまでの人生で、こんなに甘ったるい恋愛小説読んだことないよ(やや誇張)。だがそれがいい。 というわけで、「図書館戦争」シリーズも四巻にして最終巻。延々とシリーズを続ける傾向のある昨今の流行に乗らず、適切な長さできっちり終わって、じつにすがすがしい。まぁ、ハードカバーで何十冊も続けられたらたまらんが。 「言論の自由」という実に重いテーマを扱いつつも、そして派手なアクションシーンがふんだんに盛り込まれつつも、やはりここは、郁と堂上の関係の進み具合というか進まなさ具合に、身悶えしながら読むのが正しい。そう、ここは主人公にならって「キャラ読み」で! | ||||
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この図書館革命は前の3巻に比べて・・・・ベタ甘です。。 しょっぱなからやっちゃってます。話を読んでいる途中でなぜか 自分が恥ずかしくなってきちゃったりしました。最後は・・・・笑 恋愛模様もすごいですが、良化委員会との対立もヒートアップしてます。 とってもドキドキハラハラの図書館革命はお勧めです!!! 前の3巻(図書館戦争・図書館内乱・図書館危機)もおもしろいですよ。 | ||||
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作者は確実に読者のツボを押さえている! そう思わせるこのシリーズ。最終巻も読み始めたらとまりませんでした。 舞台設定が図書館と一風変わったものとなっているこの作品。 魅力はその中で展開される人物たちそれぞれの戦いであり成長。それに恋愛。 おいしいと思うところを存分に詰め込んで、作者自身も楽しんで作っているのではないか。 存分に楽しめるいい作品です。 | ||||
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休憩する間もなく、最後まで一気に読んでしまいました! 本当によく考えさせられ、よく笑える作品です!笑 しょっぱなから原発の事故。 図書館と何の関係があると思いきや、事は進んでいき なるほどこうゆう事か〜と。 とにかく、最終巻はベタ甘の連続ですね!! 今までの堂上と郁では考えられないくらいの甘い場面がたくさんあって 思わずニヤニヤしながら読んでました。笑 周辺人物の小牧、柴崎、手塚、玄田、折口、毬江、稲峰なども本当にそれぞれ良い味を出しているキャラだと思います。 第1巻の「図書館戦争」では、あんなに不器用で、自分の思い通りにまっすぐ突き進んでは失敗して よく泣いていた郁だったけれど・・・ 最終巻では強さを感じました。 1〜4巻を通して、こんなにも郁は成長したんだなと親心のようにジーンときますね。笑 1〜3巻までは、郁と同じく不器用で優しさも素直に表せなかった堂上も 4巻にしてはストレートな優しさというか・・愛情表現?みたいなのが多くて ほんとにキュンときます! いかに郁を大切に思っているか、今まで思ってきたかが伝わります。 もう、個人的に4巻はベタ甘要素への感想が多いです。笑 私は本が大好きです。 この本のおかげで、本が自由に読めることの幸せさを改めて感じました。 些細だけれどとても大切なことに気づかせてくれた作品でした。 私にとってこの本は一生モノになりそうです☆ | ||||
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読み始めたら止まらず、1冊を一気にいきました。 夕食後に読み始めたので、それは深夜まで及び目は真っ赤(苦笑) でもでも、読まずにはいられなかった。 2人がどうなるのか・・知らずには寝られなかった。(笑) 想い想われ甘すぎよ〜〜〜堂上&郁。 「むふっ」と緩んでしまう顔をどうしてくれようか。 残る2組の若いカップルの行く末も気になるし・・ ぶっとんでしまったエピローグまでの数年間。 そこの話しも読みたかった! 読ませて、お願い書いて〜〜〜。 読み足りない!って事で★4つ。 続編期待。 | ||||
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コメディータッチのミリタリー物(ただし恋愛を含む)。表面的にはこの様に表現される作品なのに、今回もサラッと重い話題を扱ってくれました。カウンターテロと個人の自由、一体どちらが優先されるべきか。本来は同じ次元で語られる性質の問題ではないけれど、現実の世界でも政治やマスコミにおける議論の俎上に乗せられる問題でもあります。 突然発生する原発テロ。そのテキストにされたと目される、1冊の本。この本の作者に自由な表現活動を許しておいて良いのか。再び著作がテロリストのテキストに使われるのではないか。漠然とした恐怖に脅える世論は、著者に対する表現の自由の制限を黙認しようとしてしまいます。ここで登場するのが我らが図書隊。図書館の自由法を楯に、著者の表現の自由を守ろうとするわけですが… しかしこの話題。軽く扱っているように見せていますが、本当に重い。カウンターテロや環境保護といった、誰もが逆らうことができないお題目をかざして人々を思考停止に追い込んでしまい、本来は必要のない制限までも加えてしまうという手法は本当に行われていることだから、面白いストーリーなのに、スッと背筋が寒くなる瞬間があります。 無関心ほど最悪の結果を招くものはないし、正義という名の凶器ほど破壊力の大きなものはないということですね。 最終巻だけあって、色々なものに決着がついていきます。あの人とあの人とか、はたまた、あの人とあの人が!という人間関係であったり、検閲のあり方であったり。でも一番かっこいいのは、やっぱり稲嶺顧問だと思います。この人が舞台の裏側でどんな動きをしていたのか、ちょっと知りたいなあ。 | ||||
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最後まで息をつかせぬ勢いで、と言いたいところですが、 少しずつ、ちまちまと読みました。 読み終わってしまうのが もったいない感じがして・・・ 他の皆さんもそうなんじゃないかと・・・。 原子力発電所へのテロから始まる今作は、 表現の自由を争う闘争へ。 作家当麻をめぐり 良化委員会と図書隊との攻防が繰り広げられる。 そこでも活躍するのは 郁であり、堂上である。 緊迫するシーンの中にも二人の思わずにやりとしてしまう やり取りもあり、 こういう話が好きな人には 身悶えするような内容ですね。 本当にこの二人にはやられっぱなしでした。 でもちゃんと郁も成長していきます。 第1巻では全然頼りがいのなかった郁も この巻の最後ではなんと『教官』に! これで終わりかと思うと寂しい気もしますが、 最後があんな終わり方だと、 これ以上望んではいけませんよね。 単なるラブコメではなく 色々考えさせられるシリーズでした。 言論の自由、自由に本を読める喜び、 いろんなことを考えながら、 そして楽しめました。 | ||||
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堂々のシリーズ完結編。 こいつらは走り出したら止まらない、とは登場人物生みの親、著者の有川さん。 この本読み出したら止まらない、とは登場人物見守る読者の俺。 睡眠時間がなくなっていくのも厭わずに最後まで読んでしまいました。 思えば『海の底』の時もそうでした、どうも有川さんの作品になると度々そういうことが…。 ともあれ、めでたくも無事に完結を迎えたこのシリーズですが、これだけのシリーズと付き合ってきた時につきものの「読後にちらつく一抹の寂寥感」が不思議とあまりない。 (有川さんも、終わってみたら意外と寂しくなくて驚いた。とあとがきで語っています) もちろん別れが惜しくないようなどうでもいい作品というわけでは断じてないです。 それだけに「不思議」なわけですが、こと有川さんの作品の読後感としてはあまり珍しいことではないかも。 これは有川浩という書き手の筆致がなせる特有のものかも知れません。 さて、読者のとても多い人気シリーズなのでソースはいくらでもあり、ここでまたあらすじの説明をするまでもないかな、ということでそちらは割愛させてもらいますが、ラストはもしかしたら多くの読者が期待したような結末とは違うのかも知れません。 当初、これだけ盛大に風呂敷を広げて一体どうやって畳むつもりだろうか、と懸念された物語。 完結に言ってしまえば、この完結巻で畳み切った!というものではないです。 むしろ、最後の最後で更に広げられるだけ広げて引き千切れそうなまでに広がったものを「とりあえず元の大きさまで戻した」そんな印象の顛末。 しかし一度千切れるくらいまで伸びたもの。 広げるのを止めたからとて一度あれだけ伸びたものが以前のまま元通りにはならない、そんな微妙な違いが生じた。 だから一見して「何だ、結局何も変わってないじゃないか」と思えるけれど、実はそんなことはなくて、少しの変化と未来への兆しが生まれるきっかけになったよ。 そんな感じのストーリーだと思います。 ちなみに、最後まで一貫して図書館側の視点に偏重していて良化側が半ば“悪”である視点が貫かれました。 やはり有川さんにも直接「ワンサイド寄り過ぎる」というご意見が届いているようですが、これはこれで良いんだと思います。 そういう作品なのだからそこを曲げてまで中立に描く必要はないだろう、と。 とまあ、図書館を取り巻く環境云々の骨子はそんな塩梅ですが、恋愛の方までそうということはなくて、そちらに関してはきっちりバッチリ収まりよくケリ?(笑)がついています、ご安心を。 | ||||
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