わたしを離さないで

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評判

わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,119件 761〜780 39/56ページ
No.359
(5pt)

圧倒的な精神的恐怖、そして読書感。

初め本書を手に取ったとき、冒頭から語られているある《単語》の意味が把握しずらかったため、英文学を日本語に翻訳したとき特有の《翻訳に際する両言語の溝》が読者の理解を妨げているのだと思った。

冒頭が分かりにくいが故に、期待はずれとして読むのを止めようかと思ったくらいだ。

しかし、そのような不安は直ぐに晴らされ、中盤からは別の不安感が漂う。

正直に言って、本書はホラー映画に近いと思う。映画と言ったのは、場面を隅々まで鮮明にイメージしながら読みすすめられたからだ。その分リアリティーが高く、最後まで読んでショックで身が凍ってしまった。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.358
(5pt)

“生”を理解することなく命は尽きるのだ

20代半ばにして救うためだけにこの世に受けた“生”が見知らぬ誰かに“提供”される
“私たちと私たちが救った人々に違いが?”
最後の最後で儚く潰えてしまった、見えかけたささやかなキャシーとトミーほんの少し先の未来
“それがわかっていれば、2人の手を離さずに潮の流れに逆らったのに”
「物の憐れ」
こんなにせつなく苦しくて、胸が痛くて堪らなかった小説は思い出しても、今までない
童謡「シャボン玉」にも似た物哀しさが終始漂う作品で、本当の意味での“傑作”だと思う
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.357
(5pt)

“生”を理解することなく命は尽きるのだ

20代半ばにして救うためだけにこの世に受けた“生”が見知らぬ誰かに“提供”される
“私たちと私たちが救った人々に違いが?”
最後の最後で儚く潰えてしまった、見えかけたささやかなキャシーとトミーほんの少し先の未来
“それがわかっていれば、2人の手を離さずに潮の流れに逆らったのに”
「物の憐れ」
こんなにせつなく苦しくて、胸が痛くて堪らなかった小説は思い出しても、今までない
童謡「シャボン玉」にも似た物哀しさが終始漂う作品で、本当の意味での“傑作”だと思う
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.356
(4pt)

残酷ということ

世界観が明かされないまま淡々と描かれる子供たちの人間関係に、実は退屈しながら読みました。けれど第三部で世界の真実を知った途端、退屈だったはずの前半がとてもかけがえのないものに変わります。読了後すぐに最初から読み返し作品世界の深さに驚愕しました。

藤子・F・不二雄のSF短編に「ミノタウロスの皿」という名作があります。やはりこちらもある目的に使用されるために生まれた人間を描いたもので、初めて読んだ時には強烈な残酷さが印象に残りました。けれど本書を読んだ今では「ミノタウロスの皿」は非常に幸福な物語だったのだな、と思えます。

数年置いて再び読み返したい作品です。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.355
(4pt)

残酷ということ

世界観が明かされないまま淡々と描かれる子供たちの人間関係に、実は退屈しながら読みました。けれど第三部で世界の真実を知った途端、退屈だったはずの前半がとてもかけがえのないものに変わります。読了後すぐに最初から読み返し作品世界の深さに驚愕しました。

藤子・F・不二雄のSF短編に「ミノタウロスの皿」という名作があります。やはりこちらもある目的に使用されるために生まれた人間を描いたもので、初めて読んだ時には強烈な残酷さが印象に残りました。けれど本書を読んだ今では「ミノタウロスの皿」は非常に幸福な物語だったのだな、と思えます。

数年置いて再び読み返したい作品です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.354
(5pt)

“生”を理解することなく命は尽きるのだ

20代半ばにして救うためだけにこの世に受けた“生”が見知らぬ誰かに“提供”される
“私たちと私たちが救った人々に違いが?”
最後の最後で儚く潰えてしまった、見えかけたキャシーとトミーほんの少し先の未来
“それがわかっていれば、2人の手を離さずに潮の流れに逆らったのに”
「物の憐れ」
こんなにせつなく苦しくて、胸が痛くて堪らなかったのは、久しくなかった
童謡「シャボン玉」にも似た物哀しさが終始漂う作品で、本当の意味での“傑作”だと思う
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.353
(5pt)

“生”を理解することなく命は尽きるのだ

20代半ばにして救うためだけにこの世に受けた“生”が見知らぬ誰かに“提供”される
“私たちと私たちが救った人々に違いが?”
最後の最後で儚く潰えてしまった、見えかけたキャシーとトミーほんの少し先の未来
“それがわかっていれば、2人の手を離さずに潮の流れに逆らったのに”
「物の憐れ」
こんなにせつなく苦しくて、胸が痛くて堪らなかったのは、久しくなかった
童謡「シャボン玉」にも似た物哀しさが終始漂う作品で、本当の意味での“傑作”だと思う
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.352
(5pt)

満足です

コンディションは自己評価以上によく、非常に満足しました。取引もスムーズでした。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.351
(5pt)

満足です

コンディションは自己評価以上によく、非常に満足しました。取引もスムーズでした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.350
(5pt)

お薦めとは言えないが

裏のあらすじを見ると「?」という感じ。
読み終わればあながち間違いでもないというか、こう書かざるを得ない話なのですが。

登場人物の感情、人間関係はよく描かれていて、そこは勿論良かったのですが、私としては話の先(全貌と言えないまでも“全貌の輪郭”が)が見えてしまうことが残念でした。

テーマ的には少し前に流行ったものですが、読むとちょっと虚しい気持ちになる、こういうのは良いですね。
キャシーの感情は語り手であるためか淡々としているので、感情移入・同情するのは難しいかも?どんなファンタジーだろうとSFだろうと、登場人物にまるっきり親近感が持てない、もしかしたらそれは作者の意図したところかもしれませんが、このせいで感情を揺り動かされるほどの衝撃はないと思いました。

私の印象としては静かで虚しい小説・・・です。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.349
(5pt)

お薦めとは言えないが

裏のあらすじを見ると「?」という感じ。
読み終わればあながち間違いでもないというか、こう書かざるを得ない話なのですが。

登場人物の感情、人間関係はよく描かれていて、そこは勿論良かったのですが、私としては話の先(全貌と言えないまでも“全貌の輪郭”が)が見えてしまうことが残念でした。

テーマ的には少し前に流行ったものですが、読むとちょっと虚しい気持ちになる、こういうのは良いですね。
キャシーの感情は語り手であるためか淡々としているので、感情移入・同情するのは難しいかも?どんなファンタジーだろうとSFだろうと、登場人物にまるっきり親近感が持てない、もしかしたらそれは作者の意図したところかもしれませんが、このせいで感情を揺り動かされるほどの衝撃はないと思いました。

私の印象としては静かで虚しい小説・・・です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.348
(5pt)

丁寧な語りが明かす、戦慄の事実

はじめはおだやか、やがて終盤に向かうにつれて恐ろしい事実が明らかになる……。

「もし自分の人生が限られていて、それに反抗ができないとすれば、
人はどうするのだろうか…」と思いました。
主人公たちはまさに、そんなふうに運命が定められている人たちです。
限られた枠のなかで、どう生きていくのか…。
それぞれ違う個性をもつ主人公たちが、自分たちの運命を受け入れていく
様子が、丁寧な語りとともに描かれていきます。

なんとも特殊な世界観で、読んでいると不思議な気分になりました。
とても静かな小説だけれども、そこには普通のホラーとは違う、
芯に迫る恐怖がちりばめられていて、言いようのない戦慄を感じました。
思春期の子供たちの揺れる心を、作者は見事にとらえて自然に
描いており、彼らの初々しさがとても新鮮でした。
やがて物語はある「伝説」を中心にまわりはじめていくのです。

私が今まで読んだ中で、最も美しくて謎に満ち、
神秘的な物語だったと確信をもって言えます。

是非、この本を手にとってみてください。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.347
(5pt)

丁寧な語りが明かす、戦慄の事実

はじめはおだやか、やがて終盤に向かうにつれて恐ろしい事実が明らかになる……。

「もし自分の人生が限られていて、それに反抗ができないとすれば、
人はどうするのだろうか…」と思いました。
主人公たちはまさに、そんなふうに運命が定められている人たちです。
限られた枠のなかで、どう生きていくのか…。
それぞれ違う個性をもつ主人公たちが、自分たちの運命を受け入れていく
様子が、丁寧な語りとともに描かれていきます。

なんとも特殊な世界観で、読んでいると不思議な気分になりました。
とても静かな小説だけれども、そこには普通のホラーとは違う、
芯に迫る恐怖がちりばめられていて、言いようのない戦慄を感じました。
思春期の子供たちの揺れる心を、作者は見事にとらえて自然に
描いており、彼らの初々しさがとても新鮮でした。
やがて物語はある「伝説」を中心にまわりはじめていくのです。

私が今まで読んだ中で、最も美しくて謎に満ち、
神秘的な物語だったと確信をもって言えます。

是非、この本を手にとってみてください。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.346
(5pt)

普遍的な物語です

ミステリーと思って読むと、謎はすぐ解けてしまうのでつまらないかもしれません。
主人公の繊細な心の動きを追いながらじっくり読めば、読み終えた後に人生というものについて思いを馳せてしまうこと間違いなしです。

特異な設定のように思われるかもしれませんが、そこに描かれているのは、誰もが送る人生そのものです。
生まれた時から与えられている運命の枠組みの中で、小さくあがく事はあっても、流れそのものに逆らうことはない。
その中で日々小さな喜びを積み上げていければ、それが幸せです。
流れのはやい川の中で互いにしがみつきあっているけれど、いつかはその手が離れてひとりずつ流されてしまうことも、それをあらかじめ知っている事も、彼らと一緒なのです。

自分の毎日が愛おしく大切なことに、改めて気づかされました。
忘れたときにはすぐ思い出せるように、この本はすぐ手の届くところに置いておきます。

わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.345
(5pt)

普遍的な物語です

ミステリーと思って読むと、謎はすぐ解けてしまうのでつまらないかもしれません。
主人公の繊細な心の動きを追いながらじっくり読めば、読み終えた後に人生というものについて思いを馳せてしまうこと間違いなしです。

特異な設定のように思われるかもしれませんが、そこに描かれているのは、誰もが送る人生そのものです。
生まれた時から与えられている運命の枠組みの中で、小さくあがく事はあっても、流れそのものに逆らうことはない。
その中で日々小さな喜びを積み上げていければ、それが幸せです。
流れのはやい川の中で互いにしがみつきあっているけれど、いつかはその手が離れてひとりずつ流されてしまうことも、それをあらかじめ知っている事も、彼らと一緒なのです。

自分の毎日が愛おしく大切なことに、改めて気づかされました。
忘れたときにはすぐ思い出せるように、この本はすぐ手の届くところに置いておきます。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.344
(4pt)

夢と喪失を描いた青春小説

ニューハンプシャーという全寮制の学校で学ぶ子供達の抱く夢、いずれ向き合う未来。
一見普通の青春ストーリーのようだが、本作品ははじめから個性的な「仕掛け」がある。

度々出てくる「提供」や「介護」などの言葉に戸惑う読者も少なくないはずだ。

主人公であるキャシー・H(キャス)は自身の冷静で大人びた感性で
「仕掛け」られた未来とそれに向かう仲間達を語る。
淡々と、的確に、諦めと希望の入り混じった言葉の連なりで。

読み進めていくと、違和感を感じた設定に徐々に溶け込んでいく。
何故ならそれは何者にも侵されるべきでない自分の記憶という領域と共鳴するからだ。
カズオ・イシグロの繊細な描写の数々は穏やかに遠い記憶を揺さぶる。

誰もが抱く将来の夢や希望を描きながら、その対岸にある悲しみや喪失を
回顧的に綴った美しい青春小説、しっとりとした感動に包まれる。

「何か大事なものをなくしてさ、探しても探しても見つからない。でも、絶望する必要は
なかったわけよ。だって、いつも一縷の望みがあったんだもの。
いつか大人になって、国中を自由に動き回れるようになったら、
ノーフォークに行くぞ。あそこなら必ず見つかる、って・・・・・」
本文より。


わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.343
(4pt)

夢と喪失を描いた青春小説

ニューハンプシャーという全寮制の学校で学ぶ子供達の抱く夢、いずれ向き合う未来。
一見普通の青春ストーリーのようだが、本作品ははじめから個性的な「仕掛け」がある。

度々出てくる「提供」や「介護」などの言葉に戸惑う読者も少なくないはずだ。

主人公であるキャシー・H(キャス)は自身の冷静で大人びた感性で
「仕掛け」られた未来とそれに向かう仲間達を語る。
淡々と、的確に、諦めと希望の入り混じった言葉の連なりで。

読み進めていくと、違和感を感じた設定に徐々に溶け込んでいく。
何故ならそれは何者にも侵されるべきでない自分の記憶という領域と共鳴するからだ。
カズオ・イシグロの繊細な描写の数々は穏やかに遠い記憶を揺さぶる。

誰もが抱く将来の夢や希望を描きながら、その対岸にある悲しみや喪失を
回顧的に綴った美しい青春小説、しっとりとした感動に包まれる。

「何か大事なものをなくしてさ、探しても探しても見つからない。でも、絶望する必要は
なかったわけよ。だって、いつも一縷の望みがあったんだもの。
いつか大人になって、国中を自由に動き回れるようになったら、
ノーフォークに行くぞ。あそこなら必ず見つかる、って・・・・・」
本文より。


わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.342
(5pt)

ただただ圧倒された

この頃なかなか見当たらない「文学」の偉大さを再認識した。
作者はこの世界を創造し、この世界に住み、その世界をえもいわれぬ表現力で紡ぎだした。
すごい人だと思う。
シビアな内容なので一度中断すると、再度取りあげるまでは気が重い。
が、読み始めるとやめられない。
上質で凛とした美しい表現力、語り口にもよるものか。
その日のうちに、読み終えてしまった。
英国の理性と品格、日本の幽玄と許容が融合された語り口は、圧倒的な魅力だ。
翻訳も素晴らしい。読みながら思わず嗚咽してしまった。
読書後、しばらくは圧倒されていた。
映画は見ていないが、見たいとは思わない。
以上
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.341
(5pt)

ただただ圧倒された

この頃なかなか見当たらない「文学」の偉大さを再認識した。
作者はこの世界を創造し、この世界に住み、その世界をえもいわれぬ表現力で紡ぎだした。
すごい人だと思う。
シビアな内容なので一度中断すると、再度取りあげるまでは気が重い。
が、読み始めるとやめられない。
上質で凛とした美しい表現力、語り口にもよるものか。
その日のうちに、読み終えてしまった。
英国の理性と品格、日本の幽玄と許容が融合された語り口は、圧倒的な魅力だ。
翻訳も素晴らしい。読みながら思わず嗚咽してしまった。
読書後、しばらくは圧倒されていた。
映画は見ていないが、見たいとは思わない。
以上
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.340
(5pt)

異常な設定の自然な小説

映画を先に見ています。映画と比較すると登場人物たちの心理が細かく書きこまれていますがくどさは感じさせません。
 死を運命づけられているという点で登場自分たちと、我々も同じです。違いは、それがいつか明確にわかっていない点だけです。
 また、解説でも書かれているように、現代の(少なくとも近未来の)科学で十分可能なできごとが書かれているため、SFではあるのですが、至極リアルに感じられます。倫理的に鋭く対立する問題(人間とは何か?臓器移植はどのような場合に許されるのか等)がいくつも語られています。筆者の解釈はこの世界が可能になった段階で参考とされるかもしれません。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196