わたしを離さないで

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評判

わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,119件 741〜760 38/56ページ
No.379
(5pt)

人はみなドナーである

カズオ・イシグロの最高傑作だと思う。

すべての人に手にとって欲しい本。

なぜなら、人はみなある意味“ドナー”なのだから。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.378
(4pt)

表紙のカセットの意味

落ち着いた語り口で、ある特殊な運命を強いられた若者たちを描いた話

強烈な感動はなかったが、しみじみとした余韻が残った。

登場人物の描写が素晴らしい。
決して完璧ではなく、欠点もあるし、もろい所もある。
だからこそ感情移入してしまうし、だからこそ運命の残酷さも感じてしまうことになる。

なぜヘールシャムでは絵を描く行為が重要視されているのかなど、ミステリー要素もあり、最後までぐいぐい読ませる所も素晴らしい。

小説はあまり読まないのだけれど、上品な雰囲気の漂う良い小説だった
もし最近の小説で、良い小説を探しているなら、これを勧める
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.377
(4pt)

表紙のカセットの意味

落ち着いた語り口で、ある特殊な運命を強いられた若者たちを描いた話

強烈な感動はなかったが、しみじみとした余韻が残った。

登場人物の描写が素晴らしい。
決して完璧ではなく、欠点もあるし、もろい所もある。
だからこそ感情移入してしまうし、だからこそ運命の残酷さも感じてしまうことになる。

なぜヘールシャムでは絵を描く行為が重要視されているのかなど、ミステリー要素もあり、最後までぐいぐい読ませる所も素晴らしい。

小説はあまり読まないのだけれど、上品な雰囲気の漂う良い小説だった
もし最近の小説で、良い小説を探しているなら、これを勧める
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.376
(4pt)

語られないからこそ

「臓器提供用のクローン」というテーマはSFそのものだけど、科学的部分はほとんど語られることはない。
じゃあこの話はSFじゃないのか? というと、そうでもない。
自分がクローンであるという事実は知っていても、その問題と正面から対峙していく人間ばかりではない。その運命の中でどうやって生きていくかを彼らは真剣に考えている。
試験管の中ではなく現実の世界で生きていかなくてはならない彼らがなにを考え、なにを思うのか。その心の動きこそがこの物語の本質だと思う。
そしてその真摯な姿に静かに心揺さぶられるのだ。
ありふれたSFではページを割いて書かないだけのことだ。

彼らがその「いけにえの運命」にあまりに従順であることに個人的には違和感を覚えるけど、当然なにかの理由があるんだろう。
語られていないだけで。
それを語るのはほかのSF小説に任せておけばいいじゃないか。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.375
(4pt)

語られないからこそ

「臓器提供用のクローン」というテーマはSFそのものだけど、科学的部分はほとんど語られることはない。
じゃあこの話はSFじゃないのか? というと、そうでもない。
自分がクローンであるという事実は知っていても、その問題と正面から対峙していく人間ばかりではない。その運命の中でどうやって生きていくかを彼らは真剣に考えている。
試験管の中ではなく現実の世界で生きていかなくてはならない彼らがなにを考え、なにを思うのか。その心の動きこそがこの物語の本質だと思う。
そしてその真摯な姿に静かに心揺さぶられるのだ。
ありふれたSFではページを割いて書かないだけのことだ。

彼らがその「いけにえの運命」にあまりに従順であることに個人的には違和感を覚えるけど、当然なにかの理由があるんだろう。
語られていないだけで。
それを語るのはほかのSF小説に任せておけばいいじゃないか。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.374
(5pt)

読み終えたあとにのこるもの

全ての人に受け入れられる作品ではないと思う。救いがあると感じる人もあれば、全くないと解釈する人もあるだろう。このタブーに触れることはこの時代のテーマなのかもしれない。。読了したのちに心臓の重たさを感じさせてくれた名作。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.373
(5pt)

読み終えたあとにのこるもの

全ての人に受け入れられる作品ではないと思う。救いがあると感じる人もあれば、全くないと解釈する人もあるだろう。このタブーに触れることはこの時代のテーマなのかもしれない。。読了したのちに心臓の重たさを感じさせてくれた名作。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.372
(5pt)

誰の心の中にもあるヘールシャム。

読後、しばらく他の本を手に取る気がしなかった。
それくらい大きな余韻を心に残す物語だ。

静かに、だが確信をもって美しく流れるメロディ。
転調、そして忍び寄る不協和音。

死を運命づけられた我々は、それでもなお、何故生きるのか?
本物の愛があったとしても“死”という人生最大の不条理からは逃れられない。
だけどそれは、生きていく強さになる。“死”の恐怖に立ち向かう強さになる。

そして、子供時代の美しい多くの記憶。
大人になって理解する数々の出来事。
わたしたちのヘールシャム。
わたしたちのノーフォーク。

ストーリー展開をみれば、SF小説、ミステリ小説的な要素もあるのだが、
私には、これ以上ないリアリズム文学に思えた。
世界的な文学作品を読んだ後と同じような、静かな興奮、少しの疲れ、心の充足感をもたらしてくれた。

枕を胸に抱き、目を閉じて「オー、ベイビー、ベイビー、わたしを離さないで……」
と、口ずさみながら体を揺らす少女の画が、頭にこびりついて離れない。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.371
(5pt)

誰の心の中にもあるヘールシャム。

読後、しばらく他の本を手に取る気がしなかった。
それくらい大きな余韻を心に残す物語だ。

静かに、だが確信をもって美しく流れるメロディ。
転調、そして忍び寄る不協和音。

死を運命づけられた我々は、それでもなお、何故生きるのか?
本物の愛があったとしても“死”という人生最大の不条理からは逃れられない。
だけどそれは、生きていく強さになる。“死”の恐怖に立ち向かう強さになる。

そして、子供時代の美しい多くの記憶。
大人になって理解する数々の出来事。
わたしたちのヘールシャム。
わたしたちのノーフォーク。

ストーリー展開をみれば、SF小説、ミステリ小説的な要素もあるのだが、
私には、これ以上ないリアリズム文学に思えた。
世界的な文学作品を読んだ後と同じような、静かな興奮、少しの疲れ、心の充足感をもたらしてくれた。

枕を胸に抱き、目を閉じて「オー、ベイビー、ベイビー、わたしを離さないで……」
と、口ずさみながら体を揺らす少女の画が、頭にこびりついて離れない。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.370
(5pt)

大胆な構図の細密画。

イシグロ氏が用意した言葉の回廊を歩むことになります。
キャシー・Hという名のじょせいが回想します。
キャシーが育ったヘールシャムのことや親友たちのこと、どんな小さなことでも思い出せる限り言葉にしようと試みているような印象です。
多分それはありふれた一人の「提供者」の物語なのでしょう。
キャシーの一生懸命な語り口に惹かれて耳を傾ければ、時々あれっ何のことかなという疑問符が浮かびます。
少し私達とは違う思い出のようだということにすぐに気が付きます。
暫くキャシーの話を聞いていると、全く思いもしなかった世界が存在したことを知らされ、戦慄が背中を走ります。
彼女達は、本当のことは何も知らされず、決められた人生を生き、根拠のない噂に飛びつき、小さな希望を糧に生きます。
英雄的な勇気を持って知った真実は、余りに重く残酷なものでした。
果たして私たちがキャシー達とは別なのだ、と言い切れるでしょうか。深い問いかけです。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.369
(5pt)

大胆な構図の細密画。

イシグロ氏が用意した言葉の回廊を歩むことになります。
キャシー・Hという名のじょせいが回想します。
キャシーが育ったヘールシャムのことや親友たちのこと、どんな小さなことでも思い出せる限り言葉にしようと試みているような印象です。
多分それはありふれた一人の「提供者」の物語なのでしょう。
キャシーの一生懸命な語り口に惹かれて耳を傾ければ、時々あれっ何のことかなという疑問符が浮かびます。
少し私達とは違う思い出のようだということにすぐに気が付きます。
暫くキャシーの話を聞いていると、全く思いもしなかった世界が存在したことを知らされ、戦慄が背中を走ります。
彼女達は、本当のことは何も知らされず、決められた人生を生き、根拠のない噂に飛びつき、小さな希望を糧に生きます。
英雄的な勇気を持って知った真実は、余りに重く残酷なものでした。
果たして私たちがキャシー達とは別なのだ、と言い切れるでしょうか。深い問いかけです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.368
(4pt)

青春小説ですね。

青春小説ですね。光景がまざまざと感じられるように映像的な書き方なので
美しいイギリス寄宿学校の雰囲気を楽しめると思います。
SFや社会派小説と思って読むと冗長で読み切れないと思います。

基本的にライトな感じで、サクサクと読み進められますが、
主人公キャシーが心のままに思いだして語るという形式のためか、
時間が前後する場合が多いのが、少し分かりにくく感じました。

作者のインタビューがwebで見られたので読んでみたのですが、
なるほどと思う感じでした。人は意外と運命を選べませんし、
どんな環境でも、良くも悪くも人間的に生きているということでしょうか。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.367
(4pt)

青春小説ですね。

青春小説ですね。光景がまざまざと感じられるように映像的な書き方なので
美しいイギリス寄宿学校の雰囲気を楽しめると思います。
SFや社会派小説と思って読むと冗長で読み切れないと思います。

基本的にライトな感じで、サクサクと読み進められますが、
主人公キャシーが心のままに思いだして語るという形式のためか、
時間が前後する場合が多いのが、少し分かりにくく感じました。

作者のインタビューがwebで見られたので読んでみたのですが、
なるほどと思う感じでした。人は意外と運命を選べませんし、
どんな環境でも、良くも悪くも人間的に生きているということでしょうか。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.366
(4pt)

突き抜けた設定の、印象深い作品だ

寄宿舎暮らしの子供たち。親身なようで、どこかよそよそしい教師たち。展示館、マダム、そして何らかのシステムの一環であるという秘密。
 牧歌的でありながら、どんよりした天候と閉鎖的な環境で、主人公のモノローグでとつとつと語られる過去の物語は、ミステリアスに遡上していく。
 子供たちを待ち受ける運命を考えれば、教師たちの役割は重大だ。そしてその成果は十分に現れている。決して自暴自棄にならない、素直な提供者たちが成長し巣立っていった。宿命を受け入れる彼らの従順さは不思議だった。物語の抑えた語り口が、運命を甘受することを当然と感じてしまう諦念につながっているようだった。その無力さがやりきれない感じがした。もう少し、提供者の心の中で役割を認識して、それを受け入れて折り合いをつけるプロセスを語らせて欲しかったと思う。
 作品に登場するジュディ・ブリッジウォーター「Never Let Me Go」、Youtubeで簡単に見つけることができる。何度聞いても、あまり主人公の気持ちになれない自分が残念だった。
 この子供たちはどことなく天童荒太の作品に登場しそうな気がする。突き抜けた設定の、印象深い作品だ。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.365
(4pt)

突き抜けた設定の、印象深い作品だ

寄宿舎暮らしの子供たち。親身なようで、どこかよそよそしい教師たち。展示館、マダム、そして何らかのシステムの一環であるという秘密。
 牧歌的でありながら、どんよりした天候と閉鎖的な環境で、主人公のモノローグでとつとつと語られる過去の物語は、ミステリアスに遡上していく。
 子供たちを待ち受ける運命を考えれば、教師たちの役割は重大だ。そしてその成果は十分に現れている。決して自暴自棄にならない、素直な提供者たちが成長し巣立っていった。宿命を受け入れる彼らの従順さは不思議だった。物語の抑えた語り口が、運命を甘受することを当然と感じてしまう諦念につながっているようだった。その無力さがやりきれない感じがした。もう少し、提供者の心の中で役割を認識して、それを受け入れて折り合いをつけるプロセスを語らせて欲しかったと思う。
 作品に登場するジュディ・ブリッジウォーター「Never Let Me Go」、Youtubeで簡単に見つけることができる。何度聞いても、あまり主人公の気持ちになれない自分が残念だった。
 この子供たちはどことなく天童荒太の作品に登場しそうな気がする。突き抜けた設定の、印象深い作品だ。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.364
(5pt)

最近読んだ中では一番!

静かな小説です。語り部の淡々とした丁寧な口調が印象的で不思議な雰囲気です。
ある特定の間柄でしか通用しない冗談や暗黙の了解、そういったローカルルールなど
誰でも経験した事のある人間関係――感情の交錯――が細かく丁寧に描かれていて
気づいたら物語に強く引き込まれていました。
重大な事がさらっと明らかになったりするのですが、衝撃が凄い。
予備知識が少ない方が楽しめるタイプの小説なので、レビューを熱心に見るのはオススメしません。
(ネタバレありのレビューも多いので)
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.363
(5pt)

最近読んだ中では一番!

静かな小説です。語り部の淡々とした丁寧な口調が印象的で不思議な雰囲気です。
ある特定の間柄でしか通用しない冗談や暗黙の了解、そういったローカルルールなど
誰でも経験した事のある人間関係――感情の交錯――が細かく丁寧に描かれていて
気づいたら物語に強く引き込まれていました。
重大な事がさらっと明らかになったりするのですが、衝撃が凄い。
予備知識が少ない方が楽しめるタイプの小説なので、レビューを熱心に見るのはオススメしません。
(ネタバレありのレビューも多いので)
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.362
(5pt)

洗練された犠牲、そして生きる欲望

ある寄宿舎学校で、教育熱心な保護官たちに見守られ、大切に大切に育てられる子ども達。
うっすらと運命を知りながら、手をつなぎあい成長していく。
それは虐待ですらなかった。とても洗練された形の「犠牲」だった。

代替品としての人間に生まれついていようとも、幼い頃から覚悟していても
愛したい、生きていたいという思いを殺すことはできない。
すくすくと伸びる生命力と、のしかかる避けがたい運命とに
静かに向き合い、対峙する人々の物語。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.361
(5pt)

洗練された犠牲、そして生きる欲望

ある寄宿舎学校で、教育熱心な保護官たちに見守られ、大切に大切に育てられる子ども達。
うっすらと運命を知りながら、手をつなぎあい成長していく。
それは虐待ですらなかった。とても洗練された形の「犠牲」だった。

代替品としての人間に生まれついていようとも、幼い頃から覚悟していても
愛したい、生きていたいという思いを殺すことはできない。
すくすくと伸びる生命力と、のしかかる避けがたい運命とに
静かに向き合い、対峙する人々の物語。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.360
(5pt)

圧倒的な精神的恐怖、そして読書感。

初め本書を手に取ったとき、冒頭から語られているある《単語》の意味が把握しずらかったため、英文学を日本語に翻訳したとき特有の《翻訳に際する両言語の溝》が読者の理解を妨げているのだと思った。

冒頭が分かりにくいが故に、期待はずれとして読むのを止めようかと思ったくらいだ。

しかし、そのような不安は直ぐに晴らされ、中盤からは別の不安感が漂う。

正直に言って、本書はホラー映画に近いと思う。映画と言ったのは、場面を隅々まで鮮明にイメージしながら読みすすめられたからだ。その分リアリティーが高く、最後まで読んでショックで身が凍ってしまった。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196