(短編集)

輝く断片

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評判

輝く断片の評価:

4.00/5点 レビュー 18件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21〜36 2/2ページ
No.16
(2pt)

独特の雰囲気を持つ“奇想”ミステリー短編集

アメリカのSF・幻想小説家として知られる著者の、1941年から1957年にかけて書かれた、ミステリー色の濃い8つの作品を選んで集めた短編集。20世紀中ごろに主に短編で活躍した作家だが、最近日本では再発見されて邦訳短編集が続々とリリースされているらしい。

本書は、’05年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門では第3位に、「このミステリーがすごい!」海外編では第4位にランクインしている。

雨の路上で拾った瀕死の少女を自宅へ連れ帰り、18年間無欠勤だった仕事を休んで必死に介抱する孤独な男の物語(「輝く断片」)をはじめ、異色の音楽ミステリー(「マエストロを殺せ」)、先駆的なサイコサスペンス(「君微笑めば」)、さらにニュースを毎日欠かさずチェックする平凡なサラリーマンが妻によって新聞もテレビ、ラジオも奪われた結果、狂気に走る(「ニュースの時間です」)、無垢な男がふとした拍子に犯罪へと奔走していく(「ルウェリンの犯罪」)など、収録されている作品はいずれも、まっとうな意味でのミステリーではなく、特異な発想に基づく異色・奇想小説の雰囲気を持つものばかりである。

短編なのでストーリーの背景や設定・登場人物の人となりの説明などが簡略化されていることと、どの物語もシチュエーションや進行、および結末が独特の奇妙な空気をはらんで急展開するので、私には理解するのがいささか難しく、煙に巻かれたようだった。

ともあれ収録作のいくつかには、社会から阻害されていて、普段はひっそりと目立たない主人公たちが、何かをきっかけに反社会的な方向に暴走してしまう危うい存在として登場する。そんな彼らの戸惑いや怒り、悲哀をスタージョン流の独特な語り口で切実に描いているように感じた。

輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.15
(2pt)

独特の雰囲気を持つ“奇想”ミステリー短編集

アメリカのSF・幻想小説家として知られる著者の、1941年から1957年にかけて書かれた、ミステリー色の濃い8つの作品を選んで集めた短編集。20世紀中ごろに主に短編で活躍した作家だが、最近日本では再発見されて邦訳短編集が続々とリリースされているらしい。

本書は、’05年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門では第3位に、「このミステリーがすごい!」海外編では第4位にランクインしている。

雨の路上で拾った瀕死の少女を自宅へ連れ帰り、18年間無欠勤だった仕事を休んで必死に介抱する孤独な男の物語(「輝く断片」)をはじめ、異色の音楽ミステリー(「マエストロを殺せ」)、先駆的なサイコサスペンス(「君微笑めば」)、さらにニュースを毎日欠かさずチェックする平凡なサラリーマンが妻によって新聞もテレビ、ラジオも奪われた結果、狂気に走る(「ニュースの時間です」)、無垢な男がふとした拍子に犯罪へと奔走していく(「ルウェリンの犯罪」)など、収録されている作品はいずれも、まっとうな意味でのミステリーではなく、特異な発想に基づく異色・奇想小説の雰囲気を持つものばかりである。

短編なのでストーリーの背景や設定・登場人物の人となりの説明などが簡略化されていることと、どの物語もシチュエーションや進行、および結末が独特の奇妙な空気をはらんで急展開するので、私には理解するのがいささか難しく、煙に巻かれたようだった。

ともあれ収録作のいくつかには、社会から阻害されていて、普段はひっそりと目立たない主人公たちが、何かをきっかけに反社会的な方向に暴走してしまう危うい存在として登場する。そんな彼らの戸惑いや怒り、悲哀をスタージョン流の独特な語り口で切実に描いているように感じた。

輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.14
(4pt)

常識を疑え

「取替え子」の超自然的存在が、一番ユニークなキャラクターだった。唯一クスクスと笑える作品。

 「輝く断片」「マエストロを殺せ」「ニュースの時間です」の三編はグッと完成度が高い。いずれも美しく、悲しく、残酷なサイコサスペンスである。

 「あたりまえさ」「常識」を疑わない人や社会に、鮮やかな一撃をくらわせる作品群である。「ミドリザルとの情事」や「君微笑めば」に出て来るような典型的な自信家アメリカ男性は、スタージョンの大嫌いな一典型だったのだろうか。
輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.13
(4pt)

常識を疑え

「取替え子」の超自然的存在が、一番ユニークなキャラクターだった。唯一クスクスと笑える作品。

 「輝く断片」「マエストロを殺せ」「ニュースの時間です」の三編はグッと完成度が高い。いずれも美しく、悲しく、残酷なサイコサスペンスである。

 「あたりまえさ」「常識」を疑わない人や社会に、鮮やかな一撃をくらわせる作品群である。「ミドリザルとの情事」や「君微笑めば」に出て来るような典型的な自信家アメリカ男性は、スタージョンの大嫌いな一典型だったのだろうか。
輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.12
(1pt)

読むのがつらい作品

2006年版 このミス4位
2005年 文春ミステリーベスト10 3位

おそらく意図的にそうしているのであろうが、本当に論理的にあった展開なのかも定かでないような箇所が数カ所有り、ストーリーの展開が私にとって難解で、読むのがつらい作品だった。
社会的に目立たない、あるいは虐げられた登場人物達が、何かをきっかけに犯罪行為に走るというミステリー仕立ての作品集で、独特の世界を構築しているものの、正直言って、全く面白くなかった。

輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.11
(1pt)

読むのがつらい作品

2006年版 このミス4位
2005年 文春ミステリーベスト10 3位

おそらく意図的にそうしているのであろうが、本当に論理的にあった展開なのかも定かでないような箇所が数カ所有り、ストーリーの展開が私にとって難解で、読むのがつらい作品だった。
社会的に目立たない、あるいは虐げられた登場人物達が、何かをきっかけに犯罪行為に走るというミステリー仕立ての作品集で、独特の世界を構築しているものの、正直言って、全く面白くなかった。

輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.10
(5pt)

誰もが「輝く断片」を願っている

前回配本の『不思議のひと触れ』同様、SF色の薄い作品を中心に編まれたシオドア・スタージョンの短編集です。私のような非SF読みからするととっつきやすいセレクションです。
残念ながら前半の4作と後半の4作にクオリティの差があるように感じられるため、全体の出来という点からは満点はつけられないところですが、それを補って余りあるのが表題作のすばらしさです。
そこで一人の中年男の姿を通して描かれるのは、人間の孤独と心の奥底にだれもが秘めている狂おしいまでの願いです。男の哀切な想いに激しく心を揺さぶられ、涙するのは私だけではないはずです。
輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.9
(5pt)

誰もが「輝く断片」を願っている

前回配本の『不思議のひと触れ』同様、SF色の薄い作品を中心に編まれたシオドア・スタージョンの短編集です。私のような非SF読みからするととっつきやすいセレクションです。
残念ながら前半の4作と後半の4作にクオリティの差があるように感じられるため、全体の出来という点からは満点はつけられないところですが、それを補って余りあるのが表題作のすばらしさです。
そこで一人の中年男の姿を通して描かれるのは、人間の孤独と心の奥底にだれもが秘めている狂おしいまでの願いです。男の哀切な想いに激しく心を揺さぶられ、涙するのは私だけではないはずです。
輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.8
(3pt)

佳作ぞろい

表題作「輝く断片」をはじめ、ページをめくるのが辛くなるような重たい作品が多く、「不思議の一触れ」「海を失った男」と比べるとやや読みにくい気がしました。全体のレベル(翻訳含む)も先の二編と比べて若干劣るかな、と思ったり。とはいえ、佳作ぞろいの作品集であるのは間違いありません。個人的にはヘヴィーな表題作がお気に入りです。
輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.7
(3pt)

佳作ぞろい

表題作「輝く断片」をはじめ、ページをめくるのが辛くなるような重たい作品が多く、「不思議の一触れ」「海を失った男」と比べるとやや読みにくい気がしました。全体のレベル(翻訳含む)も先の二編と比べて若干劣るかな、と思ったり。とはいえ、佳作ぞろいの作品集であるのは間違いありません。個人的にはヘヴィーな表題作がお気に入りです。
輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.6
(4pt)

胸が疼く。

前回の「不思議のひと触れ」ほどの好感触ではなかったが、本書もなかなか良かった。凄いのが表題作の「輝く断片」。これヘタすりゃサイコ物に分類されてしまいそうな作品だが、それがスタージョンの手にかかるとこんなにもズッシリと手応えのあるせつない物語になるとは。これほどの衝撃は、久しぶりだった。敗者の物語を書かせたら、スタージョンの右にでる者はいない。永遠に記憶に残る作品だ。「ルウェリンの犯罪」も、かなり凄まじい作品。ほんとラストまでは、緊迫感はあるがそれほど輝いてる作品だとは思わなかったのだが、結末にいたって驚くべき変貌を遂げてしまう。似た感触なのが「ニュースの時間です」。この作品も衝撃的な結末をむかえて、秀逸。まさに、してやったりという作品だ。逆に「マエストロを殺せ」などは、いささか弱い。傑作と謳われているが、少し冗長に感じる。それでも、ラストは印象的だった。他の四編も同様に、それほどインパクトは強くなかった。「ミドリザルとの情事」が、スタージョンにしてはめずらしく『下ネタ』系なのがおもしろかったくらいかな。
とにかく、読んでよかった。いまだに胸が疼いてる感じだ。
輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.5
(4pt)

胸が疼く。

前回の「不思議のひと触れ」ほどの好感触ではなかったが、本書もなかなか良かった。凄いのが表題作の「輝く断片」。これヘタすりゃサイコ物に分類されてしまいそうな作品だが、それがスタージョンの手にかかるとこんなにもズッシリと手応えのあるせつない物語になるとは。これほどの衝撃は、久しぶりだった。敗者の物語を書かせたら、スタージョンの右にでる者はいない。永遠に記憶に残る作品だ。「ルウェリンの犯罪」も、かなり凄まじい作品。ほんとラストまでは、緊迫感はあるがそれほど輝いてる作品だとは思わなかったのだが、結末にいたって驚くべき変貌を遂げてしまう。似た感触なのが「ニュースの時間です」。この作品も衝撃的な結末をむかえて、秀逸。まさに、してやったりという作品だ。逆に「マエストロを殺せ」などは、いささか弱い。傑作と謳われているが、少し冗長に感じる。それでも、ラストは印象的だった。他の四編も同様に、それほどインパクトは強くなかった。「ミドリザルとの情事」が、スタージョンにしてはめずらしく『下ネタ』系なのがおもしろかったくらいかな。
とにかく、読んでよかった。いまだに胸が疼いてる感じだ。
輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.4
(5pt)

少しずつ作家の姿が見えてくる。

作品のキャラクターがはっきりするようで、ぐにゃぐにゃしている作家さんだと思います。
軽いトリックで話を書いたり、雰囲気で押し切るホラー風を書いたり、何かの描写にこだわり尽くした小説を書いてみたりしています。
時折、自分と波長が合うと、とても気持ちいいのです。
さーふぁーがよいなみをまつようなかんじで。
時代の空気がわかる作家であり、その人の本です。しかも、読み易い。この時代に生きてはいませんでしたが、少しだけわかったような気がします。
輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.3
(5pt)

少しずつ作家の姿が見えてくる。

作品のキャラクターがはっきりするようで、ぐにゃぐにゃしている作家さんだと思います。
軽いトリックで話を書いたり、雰囲気で押し切るホラー風を書いたり、何かの描写にこだわり尽くした小説を書いてみたりしています。
時折、自分と波長が合うと、とても気持ちいいのです。
さーふぁーがよいなみをまつようなかんじで。
時代の空気がわかる作家であり、その人の本です。しかも、読み易い。この時代に生きてはいませんでしたが、少しだけわかったような気がします。
輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864
No.2
(5pt)

ミステリ作家スタージョンの真骨頂

SFマイスターとして名高いシオドア・スタージョン。だが、彼はミステリも書いていた、それも極上のミステリを-。河出書房新社・奇想コレクションのスタージョン第2弾「輝く断片」は、日本ではまだ知名度の低いミステリをメインに据えた短編集。どれもこれも、読み終わればこれ以外にない結末なのに、読み終わるまではジェットコースターに乗っているように行く先が見えないものばかり。その中でも、皆さんに特に読んで頂きたいのは「輝く断片」。いい加減、本もたくさん読んできて、昔ほどの感動を受けなくなった私ですが、「輝く断片」には打ちのめされました。ここで提示された「人生」のヴィジョンは、一生私の頭から離れないだろう。スタージョンファンの私としては、この驚異的な一編が表題作として本になったことだけでも幸せだったりします。スタージョンの実力を、是非皆様に。ゆめゆめ読み逃しなく。
輝く断片 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (河出文庫)より
4309463444
No.1
(5pt)

ミステリ作家スタージョンの真骨頂

SFマイスターとして名高いシオドア・スタージョン。だが、彼はミステリも書いていた、それも極上のミステリを-。河出書房新社・奇想コレクションのスタージョン第2弾「輝く断片」は、日本ではまだ知名度の低いミステリをメインに据えた短編集。どれもこれも、読み終わればこれ以外にない結末なのに、読み終わるまではジェットコースターに乗っているように行く先が見えないものばかり。その中でも、皆さんに特に読んで頂きたいのは「輝く断片」。いい加減、本もたくさん読んできて、昔ほどの感動を受けなくなった私ですが、「輝く断片」には打ちのめされました。ここで提示された「人生」のヴィジョンは、一生私の頭から離れないだろう。スタージョンファンの私としては、この驚異的な一編が表題作として本になったことだけでも幸せだったりします。スタージョンの実力を、是非皆様に。ゆめゆめ読み逃しなく。
輝く断片 (奇想コレクション) Amazon書評・レビュー: 輝く断片 (奇想コレクション)より
4309621864