(短編集)

隅の老人の事件簿

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評判

隅の老人の事件簿の評価:

4.24/5点 レビュー 21件。 C ランク

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Amazonレビュー一覧

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全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(5pt)

ミステリは人間学さ真実なところね

ノーフォーク街はABCショップの隅の席に腰をおろし、女性記者ポリーを相手に迷宮入りクラスの事件を鮮やかに解決してみせるのが本作品の
主人公であり安楽椅子探偵の原型ともいえる隅の老人である。
グロテスクな風貌とは裏腹に大好物はチーズケーキとミルク。それを自惚れ屋の雄猫のようにちびちびやる。そして神経質な指で紐の切れ端を
くり複雑な結び目をつくりながら思索に耽るのだ。だが意外に行動的な面もあり、検死審問がひらかれるやいなや、ちゃっかりと最前列に座る
じいちゃんなのだ。
構成面としてポリーは聞き手の感が強く、隅の老人はホームズ役でありワトスン役。そんな彼が挑む代表作13篇を収録。思い込みトリックを
扱う「リッスン・グローブの謎」と人間消失トリックを扱う「コリーニ伯爵の失踪」は創意に富んだ秀作。
ストランド・マガジンに連載されたホームズ人気にあやかって登場したともいえる所謂ホームズのライヴァルといわれる探偵だが、その中でも
異色の存在だろう。謎解きの手法において、ホームズの推理=厳密な科学に対して、隅の老人の推理=人間性への帰結ってところが一番の差異
じゃないだろうか。前者はなによりもあるがままを尊重し誇張も卑下もない。後者は何よりも独壇場を好みある意味自己顕示の塊のような人物
ではあるが、だが虚栄心の最たる名前もなきゃ経歴すらないこのじじいの二面性は凄い。。この老人は犯罪の真に迫りすぎる犯罪者に迫り
過ぎるのだ。それが「隅の老人最後の事件」での幕の閉じ方に繋がる。どうしてもとけない紐の結び目のようにしこりが残るラスト、そこに
老人が何より強調する人間性がある。
独断と偏見になってしまうが、やはりミステリは人間学なのだとそう思う。古典ミステリに興味のある方ぜひご一読を。
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.13
(5pt)

ミステリは人間学さ真実なところね

ノーフォーク街はABCショップの隅の席に腰をおろし、女性記者ポリーを相手に迷宮入りクラスの事件を鮮やかに解決してみせるのが本作品の
主人公であり安楽椅子探偵の原型ともいえる隅の老人である。
グロテスクな風貌とは裏腹に大好物はチーズケーキとミルク。それを自惚れ屋の雄猫のようにちびちびやる。そして神経質な指で紐の切れ端を
くり複雑な結び目をつくりながら思索に耽るのだ。だが意外に行動的な面もあり、検死審問がひらかれるやいなや、ちゃっかりと最前列に座る
じいちゃんなのだ。
構成面としてポリーは聞き手の感が強く、隅の老人はホームズ役でありワトスン役。そんな彼が挑む代表作13篇を収録。思い込みトリックを
扱う「リッスン・グローブの謎」と人間消失トリックを扱う「コリーニ伯爵の失踪」は創意に富んだ秀作。
ストランド・マガジンに連載されたホームズ人気にあやかって登場したともいえる所謂ホームズのライヴァルといわれる探偵だが、その中でも
異色の存在だろう。謎解きの手法において、ホームズの推理=厳密な科学に対して、隅の老人の推理=人間性への帰結ってところが一番の差異
じゃないだろうか。前者はなによりもあるがままを尊重し誇張も卑下もない。後者は何よりも独壇場を好みある意味自己顕示の塊のような人物
ではあるが、だが虚栄心の最たる名前もなきゃ経歴すらないこのじじいの二面性は凄い。。この老人は犯罪の真に迫りすぎる犯罪者に迫り
過ぎるのだ。それが「隅の老人最後の事件」での幕の閉じ方に繋がる。どうしてもとけない紐の結び目のようにしこりが残るラスト、そこに
老人が何より強調する人間性がある。
独断と偏見になってしまうが、やはりミステリは人間学なのだとそう思う。古典ミステリに興味のある方ぜひご一読を。
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA
No.12
(5pt)

ひもの結び目が解く謎

「紅はこべ」で有名なオルツィ男爵夫人の「隅の老人」を主人公にした推理もの傑作短編集。
各話の形式は老人が完全犯罪のあらましを女性記者ポリーに話して聞かせるというもの。
ポリーの一人称で物語られるため、隅の老人との思い出話のようにも感じる。代表作13作を収録。
探偵=正義の味方という図式を採用しないところが面白い。
また、トリック重視の探偵小説ではない。
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA
No.11
(5pt)

ひもの結び目が解く謎

「紅はこべ」で有名なオルツィ男爵夫人の「隅の老人」を主人公にした推理もの傑作短編集。
各話の形式は老人が完全犯罪のあらましを女性記者ポリーに話して聞かせるというもの。
ポリーの一人称で物語られるため、隅の老人との思い出話のようにも感じる。代表作13作を収録。
探偵=正義の味方という図式を採用しないところが面白い。
また、トリック重視の探偵小説ではない。
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.10
(4pt)

ピカレスクロマン

「隅の老人」と言えば安楽椅子探偵の代名詞のように言われてるようだが、実際はあまり安楽椅子じゃなかった。裁判の傍聴にのこのこ出かけて行って容疑者の顔を見たり、犯行現場を確認したりしてる。

新聞記者の女性を相手に事件の顛末から解決まで一気にまくしたてる彼は、普段は調査で忙しいようだ。職業は何なんだ?年金生活者か?と思っていたら、最終話でちゃっかり。しかも、他の話とは比べもんにならないくらいの残酷さ。それまで悪党の天才さをさんざん褒めちぎってきたのは、自分の才能アピールの前振りだったわけで、根性悪いのは確定。好感持たれにくいタイプだ。

しかし、話はどれも犯罪の内容のみに終始していて、登場人物の心理だのその後だの勧善懲悪だのがまるで無視されてるのは、いっそ清々しい。1900年代初頭の話のくせに古典臭さが感じられないのは、そのピカレスクロマンのせいか。
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.9
(4pt)

ピカレスクロマン

「隅の老人」と言えば安楽椅子探偵の代名詞のように言われてるようだが、実際はあまり安楽椅子じゃなかった。裁判の傍聴にのこのこ出かけて行って容疑者の顔を見たり、犯行現場を確認したりしてる。

新聞記者の女性を相手に事件の顛末から解決まで一気にまくしたてる彼は、普段は調査で忙しいようだ。職業は何なんだ?年金生活者か?と思っていたら、最終話でちゃっかり。しかも、他の話とは比べもんにならないくらいの残酷さ。それまで悪党の天才さをさんざん褒めちぎってきたのは、自分の才能アピールの前振りだったわけで、根性悪いのは確定。好感持たれにくいタイプだ。

しかし、話はどれも犯罪の内容のみに終始していて、登場人物の心理だのその後だの勧善懲悪だのがまるで無視されてるのは、いっそ清々しい。1900年代初頭の話のくせに古典臭さが感じられないのは、そのピカレスクロマンのせいか。
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA
No.8
(5pt)

安楽椅子探偵の元祖的存在

安楽椅子探偵の元祖のひとりとして語られることの多い、隅の老人を主人公にした短編集です。実際には安楽椅子には座っていなかったり、座ってばかりおらず自ら検視審問に出かけたりと、「安楽椅子探偵じゃないんじゃない?」という声もありますが、本シリーズがそれまでになかった探偵像を打ち出したことは確かでしょう。探偵自らが語り手であるという作風を発明したことだけでも、この作品群は推理小説史に特別な地位を占めていると思います。

探偵自身が語り手であるということは、どうしても話の信憑性に対して眉につばをつけたくなってしまうのですが、そのあたりの胡散臭さが逆に本シリーズの魅力になっているし、最終作へ向けての心理的な伏線としても機能しているように感じました。
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.7
(5pt)

安楽椅子探偵の元祖的存在

安楽椅子探偵の元祖のひとりとして語られることの多い、隅の老人を主人公にした短編集です。実際には安楽椅子には座っていなかったり、座ってばかりおらず自ら検視審問に出かけたりと、「安楽椅子探偵じゃないんじゃない?」という声もありますが、本シリーズがそれまでになかった探偵像を打ち出したことは確かでしょう。探偵自らが語り手であるという作風を発明したことだけでも、この作品群は推理小説史に特別な地位を占めていると思います。

探偵自身が語り手であるということは、どうしても話の信憑性に対して眉につばをつけたくなってしまうのですが、そのあたりの胡散臭さが逆に本シリーズの魅力になっているし、最終作へ向けての心理的な伏線としても機能しているように感じました。
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA
No.6
(5pt)

仮面よ、さらば(<それは違う)

どこかの出版社で全訳集でないかしら?って思ってしまいます。そんなに、超大量に

作品がある訳ではないのに未だに翻訳が版元が別でも揃わないのが残念です。

近年の復刊ブームと違い、新訳をしなくてはならないのでハードルが高そうですけれど、

死ぬまでに全作読みたいと思う作品の一つです。

最終話、好きだなあ。トマス・ハリスもレクター博士シリーズを短編で書けば良かった

のにとか思ってしまいます(隅の牢人、とか)
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA
No.5
(5pt)

仮面よ、さらば(<それは違う)

どこかの出版社で全訳集でないかしら?って思ってしまいます。そんなに、超大量に

作品がある訳ではないのに未だに翻訳が版元が別でも揃わないのが残念です。

近年の復刊ブームと違い、新訳をしなくてはならないのでハードルが高そうですけれど、

死ぬまでに全作読みたいと思う作品の一つです。

最終話、好きだなあ。トマス・ハリスもレクター博士シリーズを短編で書けば良かった

のにとか思ってしまいます(隅の牢人、とか)
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.4
(4pt)

ABCショップの片隅で

名前も素性も分からず、婦人新聞記者のバートン嬢に手に持った紐に結び目をこさえながら様々な謎の事件の真相を話して聞かせる奇妙な老人の活躍する短編集です。
ハヤカワ文庫から同種の短編集が出版されていますが13編中6編が重複しています。
しかし、どの事件もなかなか興味深く良作だといえるでしょう。
作者のオルツィ自身は「隅の老人」の作品群に対して重きを置いていなかったようですが、多くの「シャーロック・ホームズのライバルたち」の中でもその存在は異彩を放っています。
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.3
(4pt)

ABCショップの片隅で

名前も素性も分からず、婦人新聞記者のバートン嬢に手に持った紐に結び目をこさえながら様々な謎の事件の真相を話して聞かせる奇妙な老人の活躍する短編集です。
ハヤカワ文庫から同種の短編集が出版されていますが13編中6編が重複しています。
しかし、どの事件もなかなか興味深く良作だといえるでしょう。
作者のオルツィ自身は「隅の老人」の作品群に対して重きを置いていなかったようですが、多くの「シャーロック・ホームズのライバルたち」の中でもその存在は異彩を放っています。
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA
No.2
(4pt)

安楽椅子探偵

喫茶店の片隅で奇妙な糸を撚りながら
新聞記者の話を聞くだけで、事件を解決する
安楽椅子探偵“隅の老人”の活躍をまとめたもの
本国では第一短編集「隅の老人」第二短編集「ミス・エリオット事件」が
同じ時期に出た関係からその2つから主に収録されています
シャーロック・ホームズのライヴァルたちのひとつ
隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 177-1 シャーロック・ホームズのライヴァル)より
4488177018
No.1
(4pt)

安楽椅子探偵

喫茶店の片隅で奇妙な糸を撚りながら
新聞記者の話を聞くだけで、事件を解決する
安楽椅子探偵“隅の老人”の活躍をまとめたもの
本国では第一短編集「隅の老人」第二短編集「ミス・エリオット事件」が
同じ時期に出た関係からその2つから主に収録されています
シャーロック・ホームズのライヴァルたちのひとつ
隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 隅の老人の事件簿 (1977年) (創元推理文庫)より
B000J8U2VA