アメリカン・タブロイド

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評判

アメリカン・タブロイドの評価:

4.73/5点 レビュー 22件。 B ランク

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平均点4.73pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(4pt)

ノワールの迫力

「LA4部作」に続くアメリカ現代史の地下世界=真実を白日のもとにさらけだす「USAアンダーワールド」の第1部。ケネディ一族からニクソンの時代まで、殺人、謀略、扮装、戦争、暗殺にあけくれた冷戦下の15年間を描く3部作の始まり。
実在のケネディ、フーヴァーFBI長官、私生活をヴェールに包んだ富豪ハワード・ヒューズ。彼らに群がる男たち。そしてウラ世界を牛耳る大物マフィア、組合のボス、ジミー・ホッファ、官能的な女たちを中心に政治の地下水脈とその流れをジェームズ・エルロイは一切の内面描写なしで狂気と恐怖のドラマを描き出す。
そして最後の一行、ケネディが・・・。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.21
(4pt)

ノワールの迫力

「LA4部作」に続くアメリカ現代史の地下世界=真実を白日のもとにさらけだす「USAアンダーワールド」の第1部。ケネディ一族からニクソンの時代まで、殺人、謀略、扮装、戦争、暗殺にあけくれた冷戦下の15年間を描く3部作の始まり。
実在のケネディ、フーヴァーFBI長官、私生活をヴェールに包んだ富豪ハワード・ヒューズ。彼らに群がる男たち。そしてウラ世界を牛耳る大物マフィア、組合のボス、ジミー・ホッファ、官能的な女たちを中心に政治の地下水脈とその流れをジェームズ・エルロイは一切の内面描写なしで狂気と恐怖のドラマを描き出す。
そして最後の一行、ケネディが・・・。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.20
(5pt)

面白かったー

ジェイムズ・エルロイの「アメリカン・タブロイド(下)」を読了。「ブラックダリア」からのLA四部作に続く、アンダーワールドUSA三部作の第1作。上下巻合わせての長い長い物語ですが、登場人物達の変容が、きっと自分にも起こるかもしれない、という緊張感で読ませるのです。エルロイは恐怖、金、性、殺人、ドラッグなどで人間が変わっていく過程をじっくりと読者自身の心に染み渡る緊張感で縛りつけるのです。そこはフィクションと理解していてはいるが、まるで真実の力のように読者に迫ってくるのです。
そこにはエルロイ独特の文体が必要不可欠なのです。実在の人物と架空の物語を組み合わせ、大いなるアメリカの幻想を木っ端微塵に吹き飛ばすエルロイの世界観が迫ってくるのです。本当に目が離せない展開に、下巻にもなると、もう駄目でした。読み終われないと何もできない体になっていました。

ちょっと面白い記述が下巻に。日本人実在ボクサーのファイティング原田はあの女性と・・・これは本作を読んでのお楽しみです。ハッシュ・ハッシュ。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.19
(5pt)

やめられなくなった作品

ジェイムズ・エルロイの「アメリカン・タブロイド(上)」を読了。「ブラックダリア」からのLA四部作に続く、アンダーワールドUSA三部作の第1作。日本から見ると明るいケネディ時代を謳歌しているアメリカのアンダーグランドではドロドロな陰謀や抗争、欲望や思惑が入り乱れていたのである。
作品の感想は下巻読了後ですが、エルロイ独特の短いセンテンスが続く文体は健在です。物語の緊張感が盛り上がります。いつも彼の作品は物語の入り口をどう乗り切るか、が非常に難しい。ただ、ここを乗り切った後には、アンダーグラウンドな魅力タップリの物語に身を浸すことができる。悪人が悪人たる理由。善人が悪人に変貌する過程。そんなキツイ物語を読むことで、自分自身の生き方を帰り見ることができるのである。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.18
(5pt)

面白かったー

ジェイムズ・エルロイの「アメリカン・タブロイド(下)」を読了。「ブラックダリア」からのLA四部作に続く、アンダーワールドUSA三部作の第1作。上下巻合わせての長い長い物語ですが、登場人物達の変容が、きっと自分にも起こるかもしれない、という緊張感で読ませるのです。エルロイは恐怖、金、性、殺人、ドラッグなどで人間が変わっていく過程をじっくりと読者自身の心に染み渡る緊張感で縛りつけるのです。そこはフィクションと理解していてはいるが、まるで真実の力のように読者に迫ってくるのです。
そこにはエルロイ独特の文体が必要不可欠なのです。実在の人物と架空の物語を組み合わせ、大いなるアメリカの幻想を木っ端微塵に吹き飛ばすエルロイの世界観が迫ってくるのです。本当に目が離せない展開に、下巻にもなると、もう駄目でした。読み終われないと何もできない体になっていました。

ちょっと面白い記述が下巻に。日本人実在ボクサーのファイティング原田はあの女性と・・・これは本作を読んでのお楽しみです。ハッシュ・ハッシュ。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.17
(5pt)

やめられなくなった作品

ジェイムズ・エルロイの「アメリカン・タブロイド(上)」を読了。「ブラックダリア」からのLA四部作に続く、アンダーワールドUSA三部作の第1作。日本から見ると明るいケネディ時代を謳歌しているアメリカのアンダーグランドではドロドロな陰謀や抗争、欲望や思惑が入り乱れていたのである。
作品の感想は下巻読了後ですが、エルロイ独特の短いセンテンスが続く文体は健在です。物語の緊張感が盛り上がります。いつも彼の作品は物語の入り口をどう乗り切るか、が非常に難しい。ただ、ここを乗り切った後には、アンダーグラウンドな魅力タップリの物語に身を浸すことができる。悪人が悪人たる理由。善人が悪人に変貌する過程。そんなキツイ物語を読むことで、自分自身の生き方を帰り見ることができるのである。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.16
(5pt)

手ごわいけど挑む価値あり

上下巻合わせて圧倒的な文量。
登場人物の多さ。
ある程度アメリカの歴史の知識が求められる。

いろんなハードルがあるものの、根性を決めて読みだせば、そこから先には魅力に満ち溢れた世界が待っている。

闇を抱えたワルばかりの登場人物に感情移入するのは難しい。
それなのに、全体を覆う冷やりとした緊張感にとらわれて、いつの間にかトリップ状態に落ちている感じ。

読了後のズシリとのしかかってくる感覚にハマると、もはやエルロイワールドから抜け出せない。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.15
(5pt)

手ごわいけど挑む価値あり

上下巻合わせて圧倒的な文量。
登場人物の多さ。
ある程度アメリカの歴史の知識が求められる。

いろんなハードルがあるものの、根性を決めて読みだせば、そこから先には魅力に満ち溢れた世界が待っている。

闇を抱えたワルばかりの登場人物に感情移入するのは難しい。
それなのに、全体を覆う冷やりとした緊張感にとらわれて、いつの間にかトリップ状態に落ちている感じ。

読了後のズシリとのしかかってくる感覚にハマると、もはやエルロイワールドから抜け出せない。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.14
(5pt)

裏アメリカの三悪人

しばらくお休みしておりましたが、3部作が完結したとのこで、久しぶりに読んでみました、エルロイ。
 
お変わりなく。
ドス黒く、複雑で、しかし読後が悪くないという奇跡の小説。
 
いつの間にか犯罪の成功を応援している読者もいるのではないでしょうか?
 
3人のメイン・キャラの中ではウォード・リテルが一番いい。
彼の奇妙な成長(?)に注目!
 

アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.13
(5pt)

裏アメリカの三悪人

しばらくお休みしておりましたが、3部作が完結したとのこで、久しぶりに読んでみました、エルロイ。
 
お変わりなく。
ドス黒く、複雑で、しかし読後が悪くないという奇跡の小説。
 
いつの間にか犯罪の成功を応援している読者もいるのではないでしょうか?
 
3人のメイン・キャラの中ではウォード・リテルが一番いい。
彼の奇妙な成長(?)に注目!
 

アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.12
(4pt)

エルロイは闇に疾走していくアメリカを書き(描き)続ける。楽しみである。

ジェイムズ・エルロイはLA4部作「ブラック・ダリア」・「ビッグ・ノーウェア」・「LAコンフィデンシャル」・「ホワイト・ジャズ」で作家としての地位を不動のものにした。が、私は「ビッグ・…」も「ホワイト・…」も当時、単行本として買っているにも拘わらず未読である。「ビッグ・…」は正直云って1/4で投げ出した。「ホワイト・…」に至っては端(はな)から読んでいない。読者に媚びる作家も嫌味なものだが、全く媚びない作家も嫌味である。やたら登場人物が多く、性格・心理描写が殆どないので、登場人物に感情移入ができず、従って読むことにも没頭ができないのだ。

「LA・…」は映画を観て、その出来が良かったので、充分堪能したのであるが、本だけではどうだったか判らない。辛うじて読んだ「ブラック・…」もとくにズシンときたわけではない。しかし、エルロイの評価が高まるにつれ、何故、何処が良いのか、いつも気になっていた。

そこで「アメリカン・タブロイド」である。これはLA4部作を書き終えたエルロイが、クライム・ノヴェルを超えたアンダーワールドUSA3部作の第一弾として発表された。

58年から73年迄の15年間を5年ごとに区切って、アメリカの地下部分を現実の政治に絡めて描き出そうとするものだ。まさに第一弾の58年から63年のクライマックスはケネデイ大統領の暗殺である。

内容が内容だけに(原体験としてケネデイを尊敬していた)読まねばと思ったが、やはり読みづらいことこの上ない。エルロイはある意味で文体の作家である。その無愛想、呪文、クレージーな文体から立ち上がってくる瘴気は独特の世界を垣間見せ、意味不明のところなどかまわず、どんどん読み進んでいくと、一種異様な領域に入る。

そこまで行けばあとは一気呵成だ。オズワルドを殺したジャック・ルビーは登場人物として出てくるのに、オズワルドは一行も出てこない。エルロイはオズワルドそのものを論外と見なしているのと、いずれにしても当時、キューバ革命を成し遂げたカストロの台頭がケネデイ暗殺の遠因になっていることが判る。

あの時代の中で熱狂的な支持を得ていたケネデイが、それと同じほど一部勢力から、計り知れないほどの憎悪と怨嗟の眼差しを受けていたこと、それが結果的に暗殺への引き金になったこと、そしてケネデイだけではなしに、その後、キング師、弟のロバートケネデイの暗殺へと続いていく。

――アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。われわれは移民船のなかで純潔を失い、それを悔やんだことは一度もなかった。アメリカの堕落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。最初からないものを失うことはできないのだ。本書の見開きのページの最初の文章である。

エルロイは闇に疾走していくアメリカを書き(描き)続ける。楽しみである。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.11
(4pt)

エルロイは闇に疾走していくアメリカを書き(描き)続ける。楽しみである。

ジェイムズ・エルロイはLA4部作「ブラック・ダリア」・「ビッグ・ノーウェア」・「LAコンフィデンシャル」・「ホワイト・ジャズ」で作家としての地位を不動のものにした。が、私は「ビッグ・…」も「ホワイト・…」も当時、単行本として買っているにも拘わらず未読である。「ビッグ・…」は正直云って1/4で投げ出した。「ホワイト・…」に至っては端(はな)から読んでいない。読者に媚びる作家も嫌味なものだが、全く媚びない作家も嫌味である。やたら登場人物が多く、性格・心理描写が殆どないので、登場人物に感情移入ができず、従って読むことにも没頭ができないのだ。

「LA・…」は映画を観て、その出来が良かったので、充分堪能したのであるが、本だけではどうだったか判らない。辛うじて読んだ「ブラック・…」もとくにズシンときたわけではない。しかし、エルロイの評価が高まるにつれ、何故、何処が良いのか、いつも気になっていた。

そこで「アメリカン・タブロイド」である。これはLA4部作を書き終えたエルロイが、クライム・ノヴェルを超えたアンダーワールドUSA3部作の第一弾として発表された。

58年から73年迄の15年間を5年ごとに区切って、アメリカの地下部分を現実の政治に絡めて描き出そうとするものだ。まさに第一弾の58年から63年のクライマックスはケネデイ大統領の暗殺である。

内容が内容だけに(原体験としてケネデイを尊敬していた)読まねばと思ったが、やはり読みづらいことこの上ない。エルロイはある意味で文体の作家である。その無愛想、呪文、クレージーな文体から立ち上がってくる瘴気は独特の世界を垣間見せ、意味不明のところなどかまわず、どんどん読み進んでいくと、一種異様な領域に入る。

そこまで行けばあとは一気呵成だ。オズワルドを殺したジャック・ルビーは登場人物として出てくるのに、オズワルドは一行も出てこない。エルロイはオズワルドそのものを論外と見なしているのと、いずれにしても当時、キューバ革命を成し遂げたカストロの台頭がケネデイ暗殺の遠因になっていることが判る。

あの時代の中で熱狂的な支持を得ていたケネデイが、それと同じほど一部勢力から、計り知れないほどの憎悪と怨嗟の眼差しを受けていたこと、それが結果的に暗殺への引き金になったこと、そしてケネデイだけではなしに、その後、キング師、弟のロバートケネデイの暗殺へと続いていく。

――アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。われわれは移民船のなかで純潔を失い、それを悔やんだことは一度もなかった。アメリカの堕落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。最初からないものを失うことはできないのだ。本書の見開きのページの最初の文章である。

エルロイは闇に疾走していくアメリカを書き(描き)続ける。楽しみである。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.10
(4pt)

陰謀の米国史

エルロイの小説の特徴としてよくあげられるものが
ハードボイルドな文体やバイオレンスであると思いますが
「陰謀」というモチーフもエルロイの特徴だと思います
まさにタブロイド誌のようなチープやゴシップを史実と巧みにコラージュし
一つの歴史観を持ったドラマに仕立て上げる手腕は稀有なものです
この「陰謀」というモチーフはピンチョンにも通じるものがあり
アメリカという特殊な経緯で創られた作られた社会に内在する歪のようなものに起因しているようで
なかなか興味深いです。
さて本作はそのエルロイがアメリカ現代史最大のミステリーであるJFKを題材にした作品です
これが面白くないはずがないです、他作品に比べても読みやすいのでエルロイ入門にお勧め!
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.9
(4pt)

陰謀の米国史

エルロイの小説の特徴としてよくあげられるものが
ハードボイルドな文体やバイオレンスであると思いますが
「陰謀」というモチーフもエルロイの特徴だと思います
まさにタブロイド誌のようなチープやゴシップを史実と巧みにコラージュし
一つの歴史観を持ったドラマに仕立て上げる手腕は稀有なものです
この「陰謀」というモチーフはピンチョンにも通じるものがあり
アメリカという特殊な経緯で創られた作られた社会に内在する歪のようなものに起因しているようで
なかなか興味深いです。
さて本作はそのエルロイがアメリカ現代史最大のミステリーであるJFKを題材にした作品です
これが面白くないはずがないです、他作品に比べても読みやすいのでエルロイ入門にお勧め!
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.8
(5pt)

ケネディまでは建前は建前として通用したんだぜ、

次に該当するような読者はこの本だけは読まないほうがいいです、ケネディ大統領が大好きで彼と彼の背後に広がる明るそうなアメリカの印象を大切にしたい人、いまだにベトナム戦争がアメリカの大きな汚点だと思っている人、共和党嫌いで民主党支持者の人、何がなんでもアンチ自民党の人、いまでも共産主義に夢を抱いてる人、まだがんばってるカストロ議長に声援を送っている人、暴力が大嫌いで自分自身では平和にも治安維持にもいっさい努力したくない人、そして気力と体力が充実していないひとなどなど、

以上に該当しない人には最高の読み物です、ケネディ兄弟なんかただの成り上がりの小せがれ、兄貴はただの女たらしで、弟はまあなかなか優秀な出っ歯だが、という視点で綴られるケネディ政権後期の政治サスペンス・アクション小説、文芸春秋がどういうつもりでエルロイ作品に「暗黒小説」という言葉をつかうのか?です、表に出ずらい人物達がたくさん登場する「暗黒街」小説と呼ぶべきでしょう、暗黒という文字が相応しいのはソ連や東ドイツやご近所の国を舞台にした話だとおもう、

本書は時系列順に短文を連ねる形式で読み進むうちに全体像が見えてるくる構造、よってたくさん登場する横文字の名前とともに読者によってはとても読み難いともいえ、読者を選びます、エルロイは初めてという読書家はロイド・ホプキンス・シリーズやブラック・ダリアから始めたほうが無難です、
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.7
(5pt)

ケネディまでは建前は建前として通用したんだぜ、

次に該当するような読者はこの本だけは読まないほうがいいです、ケネディ大統領が大好きで彼と彼の背後に広がる明るそうなアメリカの印象を大切にしたい人、いまだにベトナム戦争がアメリカの大きな汚点だと思っている人、共和党嫌いで民主党支持者の人、何がなんでもアンチ自民党の人、いまでも共産主義に夢を抱いてる人、まだがんばってるカストロ議長に声援を送っている人、暴力が大嫌いで自分自身では平和にも治安維持にもいっさい努力したくない人、そして気力と体力が充実していないひとなどなど、

以上に該当しない人には最高の読み物です、ケネディ兄弟なんかただの成り上がりの小せがれ、兄貴はただの女たらしで、弟はまあなかなか優秀な出っ歯だが、という視点で綴られるケネディ政権後期の政治サスペンス・アクション小説、文芸春秋がどういうつもりでエルロイ作品に「暗黒小説」という言葉をつかうのか?です、表に出ずらい人物達がたくさん登場する「暗黒街」小説と呼ぶべきでしょう、暗黒という文字が相応しいのはソ連や東ドイツやご近所の国を舞台にした話だとおもう、

本書は時系列順に短文を連ねる形式で読み進むうちに全体像が見えてるくる構造、よってたくさん登場する横文字の名前とともに読者によってはとても読み難いともいえ、読者を選びます、エルロイは初めてという読書家はロイド・ホプキンス・シリーズやブラック・ダリアから始めたほうが無難です、
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.6
(5pt)

アメリカの鎮魂歌

読み出したらやめられないおもしろさ。腰に響くような重厚さ。悪人だって良い心は持ってるし、善人だって悪いことをする。そして、人は変節していく…。エルロイは人間って複雑なんだって事をわかっている人だ。そんな事は本当は誰だってわかってるのかもしれないが、その事を小説でちゃんと表現出来るほどの力量のある人はめったいにいない。それもとびぬけておもしろい小説に書ける人はエルロイしかいない。安っぽいベストセラー小説の、ステレオタイプの人物造形に辟易している人には、目からウロコの本です。こんなに救いの無い本が何故こんなにおもしろいのだろう。ボビーが生きていたら、アメリカは、世界は変わっていたのだろうか。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.5
(5pt)

アメリカの鎮魂歌

読み出したらやめられないおもしろさ。腰に響くような重厚さ。悪人だって良い心は持ってるし、善人だって悪いことをする。そして、人は変節していく…。エルロイは人間って複雑なんだって事をわかっている人だ。そんな事は本当は誰だってわかってるのかもしれないが、その事を小説でちゃんと表現出来るほどの力量のある人はめったいにいない。それもとびぬけておもしろい小説に書ける人はエルロイしかいない。安っぽいベストセラー小説の、ステレオタイプの人物造形に辟易している人には、目からウロコの本です。こんなに救いの無い本が何故こんなにおもしろいのだろう。ボビーが生きていたら、アメリカは、世界は変わっていたのだろうか。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.4
(4pt)

アメリカン・ナイトメア

アメリカ人はアメリカン・ドリームを心の底から本気で目指すよう、幼い頃から、徹底的に教育されるのだろう。限りない上昇志向ー現在でも16歳の試験で将来がほぼ決まってしまうイギリスがもつ、あきらめにも似た閉塞感を、彼らはこれっぽっちも持ち合わせてはいない。
そして「父親」という存在に異常なほど固執する。この作品、表向きはみなさんが書かれているような、アメリカの暗黒史なのだろうが、読後僕が感じたのはこの「父性」だった。自分の父親に限らず、自分や自分のステイタスやアメリカという自分の国がもつ「父性」を彼らは追いかける。それはギャングのボスであったり、FBIの長官であったり、大統領だったりする。自らは手に入れられなかったアメリカン・ドリームを具現した彼らに、何とか取り入られよう、愛されようとする。それは幼い子どもが父親に抱いてくれーとせがむ姿に良く似ている。これは「アメリカの子供たち」の物語だ。愛されない、受け入れられない、と気づいた彼らはものすごいスケールでの家庭内暴力を繰り広げはじめる。その負のエネルギーはどこから来るのだろう。それはアメリカン・ドリームへと彼らを駆り立てるものと正反対のベクトルをもつ、負のエネルギーなのだ。こういうエネルギーがアメリカを創ったのだなあ、と最近のテロ関連の出来事とあわせて、あらためて痛感させられた。エルロイの描くアメリカは、彼自身の愛憎の対象でもあるのだ。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.3
(4pt)

アメリカン・ナイトメア

アメリカ人はアメリカン・ドリームを心の底から本気で目指すよう、幼い頃から、徹底的に教育されるのだろう。限りない上昇志向ー現在でも16歳の試験で将来がほぼ決まってしまうイギリスがもつ、あきらめにも似た閉塞感を、彼らはこれっぽっちも持ち合わせてはいない。
そして「父親」という存在に異常なほど固執する。この作品、表向きはみなさんが書かれているような、アメリカの暗黒史なのだろうが、読後僕が感じたのはこの「父性」だった。自分の父親に限らず、自分や自分のステイタスやアメリカという自分の国がもつ「父性」を彼らは追いかける。それはギャングのボスであったり、FBIの長官であったり、大統領だったりする。自らは手に入れられなかったアメリカン・ドリームを具現した彼らに、何とか取り入られよう、愛されようとする。それは幼い子どもが父親に抱いてくれーとせがむ姿に良く似ている。これは「アメリカの子供たち」の物語だ。愛されない、受け入れられない、と気づいた彼らはものすごいスケールでの家庭内暴力を繰り広げはじめる。その負のエネルギーはどこから来るのだろう。それはアメリカン・ドリームへと彼らを駆り立てるものと正反対のベクトルをもつ、負のエネルギーなのだ。こういうエネルギーがアメリカを創ったのだなあ、と最近のテロ関連の出来事とあわせて、あらためて痛感させられた。エルロイの描くアメリカは、彼自身の愛憎の対象でもあるのだ。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898