栄光なき凱旋

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評判

栄光なき凱旋の評価:

4.48/5点 レビュー 29件。 A ランク

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平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 61〜67 4/4ページ
No.7
(5pt)

日系人の視点から書いた祖国日本との戦い

アメリカにおける日系人の視点から第二次世界大戦を描いた力作。
自分たちの祖国はアメリカでありながら、敵国人として扱われる二世、三世の葛藤。
そして、祖国日本との戦いに自分の子供達を送り出さなくてはならない一世の苦悩。
アメリカ人であることを証明するために、あるいは日本に対する憎しみ故に兵士として参戦したものの、いざ日本人と相対した場合、敵兵である日本人の価値観に共感を覚え、自分の中に流れる「日本人の血」を感じるあたりの描き方が秀逸であった。
なお、作品中、一件の殺人事件はあるものの、ミステリー性は薄い作品である。

ところで、下巻のp441に「引き金に指をかけた瞬間、脚の足を激痛が貫き」という文章がありますが、これは「左(か右)の足(か脚)を激痛が貫き」の間違いでしょうか?
きちんとした作品でも、こんなことがあるのですね。驚きました。

栄光なき凱旋 上 Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋 上より
4093797269
No.6
(4pt)

フィナーレへの長い道のり

◆イタリア戦線の描写が長く、読者もつらい時間を過ごすことになる。
 終戦後、ジローはポール殺害の被告人として法廷に立つ。
 ヘンリーは検察側証人として、マットは悩んだ末、弁護側証人として法廷に立つ。
 こうして3人の主人公は日系人被告、証人として、白人の検察官、裁判官、陪審員の前で、再会する。
 戦場の場面に多くのページを割いてきたこの小説だが、
 実はこの裁判の場面が、クライマックスだと言える。
 日系人に対する差別を陪審員達は結局否認することになる。
 この裁判はジローの殺人容疑を裁く以上に、アメリカ社会の歪みを追及する場でもあったのだが、
 現実はやはり白人有利の状況が続くのである。
 ジローは懲役20年の判決を受け、服役する。
◆1957年。8年の刑期を余してジローは釈放され保護観察処分となる。
 ジローはある目的を持ってリトルトーキョーのヘンリーの両親の店に行く。
 そして、そこで知らされた事実・・・。
 その後、マットの実家を探すためジローはハワイを訪れる。
 ジロー、マット、ヘンリーの3人の若者の背負ってきた人生をハワイの空と海が包み込む感動のフィナーレである。


栄光なき凱旋 下 Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋 下より
4093797277
No.5
(4pt)

フィナーレへの長い道のり

◆イタリア戦線の描写が長く、読者もつらい時間を過ごすことになる。
 終戦後、ジローはポール殺害の被告人として法廷に立つ。
 ヘンリーは検察側証人として、マットは悩んだ末、弁護側証人として法廷に立つ。
 こうして3人の主人公は日系人被告、証人として、白人の検察官、裁判官、陪審員の前で、再会する。
 戦場の場面に多くのページを割いてきたこの小説だが、
 実はこの裁判の場面が、クライマックスだと言える。
 日系人に対する差別を陪審員達は結局否認することになる。
 この裁判はジローの殺人容疑を裁く以上に、アメリカ社会の歪みを追及する場でもあったのだが、
 現実はやはり白人有利の状況が続くのである。
 ジローは懲役20年の判決を受け、服役する。
◆1957年。8年の刑期を余してジローは釈放され保護観察処分となる。
 ジローはある目的を持ってリトルトーキョーのヘンリーの両親の店に行く。
 そして、そこで知らされた事実・・・。
 その後、マットの実家を探すためジローはハワイを訪れる。
 ジロー、マット、ヘンリーの3人の若者の背負ってきた人生をハワイの空と海が包み込む感動のフィナーレである。


栄光なき凱旋〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋〈下〉 (文春文庫)より
4167131137
No.4
(4pt)

戦時中のアメリカ日系移民の苦悩を描写

久しぶりに真保裕一の新刊が出たのでさっそく読んだ。垣根涼介の「ワイルド・ソウル」がブラジル日系移民を題材としているのに対し、こちらはハワイやカリフォルニアの日系移民を題材とし、戦時中の彼らの悲惨な状況を描写している。こういう書き方が流行なのか、主人公の3人だけはフィクションで、彼らを取り巻く状況はノンフィクションというスタイル。戦時中の日系移民の状況については、僕もある程度予備知識があったのだが、日系移民が中途半端な有色人種としてかなりの迫害を受けたこと、ドイツ移民やイタリア移民は強制収容されなかったのに日系移民だけ強制収容されたこと、日系移民で構成される米軍部隊が困難な前線にばかり投入され犠牲者を増やしたことなどを読むと、改めて当時の日系移民の困難について考えさせられてしまう。本自体は、前半1/3は主人公の状況やバックグラウンドの説明が多いため、割と淡々と進むのだが、後半2/3はいつもの真保節が炸裂し、どんどん引き込まれてしまう。真保本の中でも高位にランクされるだろう力作。
栄光なき凱旋 下 Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋 下より
4093797277
No.3
(4pt)

戦時中のアメリカ日系移民の苦悩を描写

久しぶりに真保裕一の新刊が出たのでさっそく読んだ。垣根涼介の「ワイルド・ソウル」がブラジル日系移民を題材としているのに対し、こちらはハワイやカリフォルニアの日系移民を題材とし、戦時中の彼らの悲惨な状況を描写している。こういう書き方が流行なのか、主人公の3人だけはフィクションで、彼らを取り巻く状況はノンフィクションというスタイル。戦時中の日系移民の状況については、僕もある程度予備知識があったのだが、日系移民が中途半端な有色人種としてかなりの迫害を受けたこと、ドイツ移民やイタリア移民は強制収容されなかったのに日系移民だけ強制収容されたこと、日系移民で構成される米軍部隊が困難な前線にばかり投入され犠牲者を増やしたことなどを読むと、改めて当時の日系移民の困難について考えさせられてしまう。本自体は、前半1/3は主人公の状況やバックグラウンドの説明が多いため、割と淡々と進むのだが、後半2/3はいつもの真保節が炸裂し、どんどん引き込まれてしまう。真保本の中でも高位にランクされるだろう力作。
栄光なき凱旋〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋〈下〉 (文春文庫)より
4167131137
No.2
(4pt)

戦時中のアメリカ日系移民の苦悩を描写

久しぶりに真保裕一の新刊が出たのでさっそく読んだ。垣根涼介の「ワイルド・ソウル」がブラジル日系移民を題材としているのに対し、こちらはハワイやカリフォルニアの日系移民を題材とし、戦時中の彼らの悲惨な状況を描写している。こういう書き方が流行なのか、主人公の3人だけはフィクションで、彼らを取り巻く状況はノンフィクションというスタイル。戦時中の日系移民の状況については、僕もある程度予備知識があったのだが、日系移民が中途半端な有色人種としてかなりの迫害を受けたこと、ドイツ移民やイタリア移民は強制収容されなかったのに日系移民だけ強制収容されたこと、日系移民で構成される米軍部隊が困難な前線にばかり投入され犠牲者を増やしたことなどを読むと、改めて当時の日系移民の困難について考えさせられてしまう。本自体は、前半1/3は主人公の状況やバックグラウンドの説明が多いため、割と淡々と進むのだが、後半2/3はいつもの真保節が炸裂し、どんどん引き込まれてしまう。真保本の中でも高位にランクされるだろう力作。
栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫)より
4167131110
No.1
(4pt)

戦時中のアメリカ日系移民の苦悩を描写

久しぶりに真保裕一の新刊が出たのでさっそく読んだ。垣根涼介の「ワイルド・ソウル」がブラジル日系移民を題材としているのに対し、こちらはハワイやカリフォルニアの日系移民を題材とし、戦時中の彼らの悲惨な状況を描写している。こういう書き方が流行なのか、主人公の3人だけはフィクションで、彼らを取り巻く状況はノンフィクションというスタイル。戦時中の日系移民の状況については、僕もある程度予備知識があったのだが、日系移民が中途半端な有色人種としてかなりの迫害を受けたこと、ドイツ移民やイタリア移民は強制収容されなかったのに日系移民だけ強制収容されたこと、日系移民で構成される米軍部隊が困難な前線にばかり投入され犠牲者を増やしたことなどを読むと、改めて当時の日系移民の困難について考えさせられてしまう。本自体は、前半1/3は主人公の状況やバックグラウンドの説明が多いため、割と淡々と進むのだが、後半2/3はいつもの真保節が炸裂し、どんどん引き込まれてしまう。真保本の中でも高位にランクされるだろう力作。
栄光なき凱旋 上 Amazon書評・レビュー: 栄光なき凱旋 上より
4093797269