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人間処刑台
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人間処刑台の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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大石圭のファンです。 | ||||
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なぜ、角川ホラー文庫から出版したのか意味不明な格闘小説。ホラー要素は一切ありません。 格闘シーン以外は面白く、流麗な文章で紡がれるストーリーはスリリングかつ魅力的です。 ラストも予定調和的ではありますが、綺麗に終わります。 ただ、肝心の格闘の描写がクソ以下。あまりの幼稚さに格闘シーンが来るたびに脱力してしまいました。 世界中の格闘家と格闘物の作家に土下座して回ってほしいレベルです。 巻頭のバトルを一部引用します。 ーーーーーーーーーー そして、次の瞬間、男はさらに身を低くして僕の腰を目がけて突入して来た。 猛牛の突進をかわす闘牛士のように、反射的に僕は左足を引き、右足を軸に体を半身にした。目標物を失った男の巨体が微かに流れた。 その瞬間、僕は褐色の腕によってガードされた男の右のこめかみに──そのガードのわずかな隙間を狙って、左の拳を強く叩き入れた。 ばちん。 ーーーーーーーーーー ・・・・・・もうね、何処から突っ込んだら良いのやら。 半身を引かれただけでタックルをミスって身体を泳がすマヌケな対戦相手も大概ですが、左足を引いてタックルを躱したのなら、目の前にあるのは相手の左半身ですよね?そこから相手の右のこめかみにパンチを打ち込む?主人公はダルシムですか。 「右」と「左」の誤植ではありません。この後、わざわざもう一度「右のこめかみ」と表記しています。 あと、主人公はボクサーあがりということですが、グラブを付けていない裸拳を頭骨に打ち込むボクサーはいません。拳の骨が折れるからです。その程度の常識もないのに格闘小説に手を出すなんて・・・・・・眩暈がします。 おまけに「ばちん」って、女のビンタか。 この「ばちん」はこの後も繰り返し出てきます。一撃で意識を飛ばすテンプルへの肘打ちも「ばちん」。肋を数本へし折って肺に突き刺す必殺の右フックも「ばちん」。それはひょっとしてギャグでやっているのか? あと、ノールールデスマッチを舐めすぎです。 目潰し、金的アリ。気絶している対戦相手にトドメをさして殺すのも珍しくないという設定なのに、目玉に指を突っ込むことも、指や鼻を食いちぎることもなく、淡々と殴ったり蹴ったりするだけ。おまけに試合は普通にロープが張られた四角いリングで行われ、やばくなったらリング外にエスケープして負け逃げできるグダグダな激甘仕様。 デスマッチではリングを金網で囲み、脱出不能にするぐらいのことは、『空手バカ一代』の頃からの常識です。どれだけ物を知らないのでしょうか。 さらに、著者の無知ぶりはアンダーグラウンド世界の描写にまでおよびます。 試合は全世界数百万人にネット配信され、膨大な賭けの対象になっているという設定ですが、主人公チームの選手がアンダーグラウンドの試合にびびってメインイベントの試合前に逃亡したところ「それじゃあ、契約書通りの違約金を支払ってもらいます」で不問になります。 いやいやいやいや、そんなんで済むわけないでしょ。そんな事態になったら、試合を仕切っている黒社会の連中が一斉に殺気立って「ならば、逃亡した選手の代わりにエージェントである貴女がリングに上がってもらう。賭けは成立しないが、視聴者にはアンタの虐殺レイプショーでガマンしていただこう」ぐらいの事態になるのが当然じゃないですかね。 むしろ、その展開の方が、主人公がエージェントの女性(主人公の恋人でもある)を救うために逃亡した選手に代わって無敵のアンダーグラウンドチャンピオンに生命を賭けて挑む動機が鮮明になると思います。実際のところ小説の中では「じゃ、僕が代理で出場しまーす。チャンピオンとはいっぺん闘ってみたかったんですよ」みたいなノリで出場していましたが。 後書きを読むと著者がボクシングの試合を生で観て、感動して書いた作品だとか。どうやら格闘技に関する知識は本当にそれだけのようです。 格闘小説を書くのなら、最低でも各種格闘技の試合映像を観た上で、『餓狼伝』、『グラップラー刃牙』、『修羅の門』ぐらいは読み、プロテクター付きでいいから実際に格闘家とスパーリングするぐらいの取材をしないのでしょうか。 ひょっとして、著者は格闘技ではなく、小説の執筆そのものを舐めているのではないかと疑いたくなる一冊でした。 | ||||
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格闘技、しかも余計なものを一切身につけない生身の格闘、、、金や名誉の為じゃない格闘 最大限に死を意識することで、生きている今この瞬間を輝かすのだ | ||||
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★2、5 体重110キロの最強の男に70キロで挑むというのはひどい。あと10キロ増やして80キロにすべきだった。格闘技に関して無知すぎる。もう少し調べてから書くべき。大石さんの書く主人公は同じような感じだが、格闘家はあまり向いてなかった。 | ||||
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この本ほどタイトルと内容が合わない本はないのではないだろうか きっとまた猟奇的殺人モノだろうな 何も他に読む物がなかったら読もうか、と思ってたから。 タイトルから想像して読むと内容は全く違う。 タイトルと表紙絵を変えたらきっともっと多くの人に読んでもらえる 角川ホラーシリーズからはもう出たらいいのに。 内容が全然ホラーじゃないのに、ホラーというだけで手にとってくれる人が限られてしまうことが 本当に本当にもったいない。 アンダーグラウンドで戦うファイター達 強い者だけが美しいというシンプルな世界 格闘技にはそれほど興味はないしあまり見たりしないのだけど 作中の試合に、胸がざわっとなり興奮した この世界にいるかぎりやがて終わる時がくるのだろうけど それを不幸だと外にいる人間がいうことはできないのだろう 小鹿が働く高層ビル窓清掃会社の山男たちや カジノで出あう若い娼婦 短い描写だけど印象に残る人たちが多かった どんなに暴力的なことしている人もどこか品があったり 丁寧な部分を持っていることが、この作者の作品が好きな理由かもしれない 最後が少し駆け足で物足りなかった…でも☆4つです | ||||
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完全にタイトル負けしてる。 まともな暴力描写は主人公の仲間の女の試合、その一試合のみ。 主人公の試合にはまともな暴力描写は皆無。 暴力描写のないバイオレンス小説なんて初めて読んだ。 この作家、これを含めて最新の作品ほどぬるい物ばっかで、ホラー作家としてはもう駄目だろうね。 | ||||
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ルール無用のアンダーグラウンドの世界で戦う日本人ファイターを描いた作品。自分の中にある暴力衝動というドス黒いものを、これまでの作品では性交や特定の殺害方法や、あるいは犯罪的手法で解消する人間を描いてきた作者が、純粋な戦いと端的な力のみを用いる世界に生きる人間を描いた点で、過去の作品とは全く異なるものと言えるでしょう。 主人公の小鹿が求めるのは、輝きと瞬間。そして、小鹿以外のファイターが求めるのもまたそれらです。 おそらく、主人公は過去作品のどの主人公たちよりも性欲旺盛で、むしろ獣に近いほど衝動が強いのかもしれません。そのこともまた、作品に生の鮮烈さを与えている要因だと言えるでしょう。 | ||||
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読後の私見。 今回この本を読んでみて改めて長編小説の難しさ感じました。 長編小説を最後まで面白く書くということは、 これまで長編小説を数多く執筆されている大石さんですら難しいのだと感じました。 最初はいつもの大石ワールドではなく、 新鮮な感じで良かったのですが、 物語を読み進めていくに従って、 話を急ぎすぎてすべてが台無しでどんどん退屈になっていきます。 最後は駆け足で無理矢理ラストにつなげたように感じました。 また、主人公の戦うリングは、 何でもありのファイトスタイルのわりには、 リングがボクシングやプロレス的な四角形のリングであり、 リング外にエスケープできるという退屈な設定でした。 個人的にはUFCみたいな外に逃げられない、 金網で仕切られたオクタゴンリングのほうが、 緊張感と絶望感があっていいのではないかと思った。 胃のあたりがムズムズするような表現は今回はありませんでした。 | ||||
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作品タイトルに一目惚れ!ぐんぐん引き込まれて読んだ。 詠み進めるごとにラストのどんでん返しに期待してしまうくらい物語の合間合間に予想を裏切るエピソードが盛り込まれていて楽しく読んだ。 ただ残念だったのが…。 物語の成り行き上、筋書きが次第に読めて終止符はあっさりしていて拍子抜けさせられた。 | ||||
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めずらしく後味のいい作品!「アンダー・ユア・ベット」以来かっ!? 大石イズムも健在なので、コアな方も安心して楽しめます! | ||||
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