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檻の中の少女
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檻の中の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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小説としてのでき云々はさておき、まず、言いたいのは、これはホラーになっていない、ということです。一応、ホラーを恐怖小説とするなら、これは単なる性倒錯小説であり、嫌悪感を持ちこそすれ、恐怖は全然ありません。「檻の中」とはいっても、大石さん得意の監禁物ではありませんし。 | ||||
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前半は、爽やかなラブストーリー。主人公の男もなかなか好感の持てる男だと感じた。 しかし後半になり、物語は暗転する。詳しくは書かないが、男の脆さ・弱さがよく描かれている。 私は最終的にその男を憎み、軽蔑し、憐れんだ。男とはこうも醜い生き物なのか。男の理性など、到底信用できる代物ではないのである。 全体として、「書き過ぎ」の印象を受けた。1場面につき、それぞれの人物から見た情景を説明する必要はあるのか。 それでいて、穏やかな男が本書の主題である「性倒錯(精神倒錯?)」に至るまでの経緯・意味付けが弱いと感じた。また、少女の最後の心境の推移が余りにも強引で説明不足である。 それ故後半、特に終盤は登場人物の心境について行けず、読者は置き去りになるのでは。 序盤の黒髪の少女が男の性倒錯を予見していたのだろうか。しかし性倒錯という印象は微塵も受けなかったが。それよりむしろ中盤で「テニスウェア」という言葉が出て来て、黒髪の少女が関連してくることを示しているのかと思えば違い…。 「僕のロリータ…」が「僕の楼蘭…」になるところは興味深く目をひいたが、その後同じ言い回しがしつこく繰り返されたので単なる言葉遊びになっている。 個人的なことだが、私は男にも少女にも母親にもどこか似た部分を感じ、それぞれの人物背景も含め共感でき、自分と重ねていろいろと考えることができたので良かった。 大石氏の作品を読むのは今回初めてだったので、また興味が湧いたら読んでみようと思う。 | ||||
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