沈黙博物館

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

沈黙博物館の評価:

4.13/5点 レビュー 23件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(5pt)

死と隣り合う不思議な世界から抜け出せなくなった人の物語

著者の作品には、生と死・過去・記憶が様々な形で関わってくるが、本作はそれらを真正面から受け止める物語だ。博物館技師の「僕」がアンネ・フランクの日記を傍に置いていることから、著者がアウシュヴィッツで見たユダヤ人のメガネの山、靴の山、髪の山を見たことや、アンネ・フランクの日記自体拾われた形見であることが本書執筆の動機になったのだろう。アウシュヴィッツのような極限状態でなくても、人は必ず死に、一見価値がないものでもその人が生きた証を残すはずで、そのような「形見」は永遠にこの世に記録されるべきであるという信念の下、「僕」たちは、この世とあの世を隔てる沼の渡し船の漕ぎ手であり続けることを甘受したかのように行動する。描かれるのは死と隣り合う不思議な世界で、本書は日常的な死を巡る冒険談だ。なお、ミステリーの要素があるが、多くの人は途中で犯人がわかるだろう。しかし、犯人がわかっても予想外の展開を求めて最後まで読ませる筆力はさすがだ。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.21
(5pt)

死と隣り合う不思議な世界から抜け出せなくなった人の物語

著者の作品には、生と死・過去・記憶が様々な形で関わってくるが、本作はそれらを真正面から受け止める物語だ。博物館技師の「僕」がアンネ・フランクの日記を傍に置いていることから、著者がアウシュヴィッツで見たユダヤ人のメガネの山、靴の山、髪の山を見たことや、アンネ・フランクの日記自体拾われた形見であることが本書執筆の動機になったのだろう。アウシュヴィッツのような極限状態でなくても、人は必ず死に、一見価値がないものでもその人が生きた証を残すはずで、そのような「形見」は永遠にこの世に記録されるべきであるという信念の下、「僕」たちは、この世とあの世を隔てる沼の渡し船の漕ぎ手であり続けることを甘受したかのように行動する。描かれるのは死と隣り合う不思議な世界で、本書は日常的な死を巡る冒険談だ。なお、ミステリーの要素があるが、多くの人は途中で犯人がわかるだろう。しかし、犯人がわかっても予想外の展開を求めて最後まで読ませる筆力はさすがだ。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.20
(4pt)

幽霊のような僕がいる

物語の舞台は非現実的な仮想空間である。町には人が住んでいるリアリティがない。多くの人が生活しているがその人たちにリアリティがない。主人公と主人公を取り巻く人たちだけが生き生きと活動している。リアリティがあるのだ。主人公が成し遂げるように命ぜられていることは、あまりにも馬鹿げていてありえないことなのに。その主人公の行動をすぐそばで眺めている僕がいる。まるで幽霊のように。彼らはすぐそこにいるのに話しかけることも、触れることもできない。映像でたとえるなら、背景である町全体はモノクロームだが、主人公たちだけが総天然色なのだ。何故こんな印象を持つのか。なぜ彼らを通して自分自身を見つめてしまうのか。ちょっと不思議な作品でした。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.19
(4pt)

幽霊のような僕がいる

物語の舞台は非現実的な仮想空間である。町には人が住んでいるリアリティがない。多くの人が生活しているがその人たちにリアリティがない。主人公と主人公を取り巻く人たちだけが生き生きと活動している。リアリティがあるのだ。主人公が成し遂げるように命ぜられていることは、あまりにも馬鹿げていてありえないことなのに。その主人公の行動をすぐそばで眺めている僕がいる。まるで幽霊のように。彼らはすぐそこにいるのに話しかけることも、触れることもできない。映像でたとえるなら、背景である町全体はモノクロームだが、主人公たちだけが総天然色なのだ。何故こんな印象を持つのか。なぜ彼らを通して自分自身を見つめてしまうのか。ちょっと不思議な作品でした。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.18
(4pt)

唯一無二の博物館をめぐって

村人たちの形見を保管・展示する博物館作りのために雇われた技師の「僕」。その名は「沈黙博物館」。依頼主は偏屈な100歳近い老婆だった。収蔵庫には彼女が11歳の時から盗み集めてきた多数の品々があった。一般的な意味での形見ではない。肉体が存在した証拠を「最も生々しく、最も忠実に記憶する品」。ある死者にとっては糸巻き車、または金歯、手袋、避妊リング、犬のミイラ、臍の垢の塊・・・ 展示に先駆け、それら膨大な量の形見を整理・記録する作業が行われた。老婆は驚くべき記憶力で「文脈の乱れも、矛盾も言い間違いもな」く、形見の背景を物語っていく。沈黙の対極にあるような饒舌さ。老婆に完璧に語り尽くされることによって、形見は真の沈黙を獲得し、博物館に収まることを許されるかのようだ。一方この村には、「沈黙の伝道師」という人たちがいる。完全なる沈黙の中で死ぬことを理想とし、村人に敬われる存在。形見に沈黙を与える老婆の饒舌は、伝道師の行う「沈黙の業」の代替行為にも思われてくる。沈黙に敬意が払われる村・・・。沈黙博物館は死者が出る限り拡大する。別に言えば村人(形見)は沈黙博物館の展示品の予備軍であり、さらには博物館のために村人が存在するような奇妙な混乱さえ覚える。技師は一度逃亡を試みるが失敗し、結局は村に留まり老婆の後を継ぐ。この閉じられた世界。饒舌と沈黙、至極現実的な博物館作りの工程と展示物の特異さ、冷ややかさと牧歌的な面をあわせもつ村、様々なものがないまぜになった世界をぜひ覗いていただきたい。読み終えたとき、何が残るだろう。わたしは難物の老婆が愛しくてたまらなくなっていた。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.17
(4pt)

唯一無二の博物館をめぐって

村人たちの形見を保管・展示する博物館作りのために雇われた技師の「僕」。その名は「沈黙博物館」。依頼主は偏屈な100歳近い老婆だった。収蔵庫には彼女が11歳の時から盗み集めてきた多数の品々があった。一般的な意味での形見ではない。肉体が存在した証拠を「最も生々しく、最も忠実に記憶する品」。ある死者にとっては糸巻き車、または金歯、手袋、避妊リング、犬のミイラ、臍の垢の塊・・・ 展示に先駆け、それら膨大な量の形見を整理・記録する作業が行われた。老婆は驚くべき記憶力で「文脈の乱れも、矛盾も言い間違いもな」く、形見の背景を物語っていく。沈黙の対極にあるような饒舌さ。老婆に完璧に語り尽くされることによって、形見は真の沈黙を獲得し、博物館に収まることを許されるかのようだ。一方この村には、「沈黙の伝道師」という人たちがいる。完全なる沈黙の中で死ぬことを理想とし、村人に敬われる存在。形見に沈黙を与える老婆の饒舌は、伝道師の行う「沈黙の業」の代替行為にも思われてくる。沈黙に敬意が払われる村・・・。沈黙博物館は死者が出る限り拡大する。別に言えば村人(形見)は沈黙博物館の展示品の予備軍であり、さらには博物館のために村人が存在するような奇妙な混乱さえ覚える。技師は一度逃亡を試みるが失敗し、結局は村に留まり老婆の後を継ぐ。この閉じられた世界。饒舌と沈黙、至極現実的な博物館作りの工程と展示物の特異さ、冷ややかさと牧歌的な面をあわせもつ村、様々なものがないまぜになった世界をぜひ覗いていただきたい。読み終えたとき、何が残るだろう。わたしは難物の老婆が愛しくてたまらなくなっていた。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.16
(4pt)

博物館は縮小なき拡大、増殖し続ける永遠を義務づけられた、気の毒な存在

舞台は、主人公が博物館技師として面接に訪れた長閑な村。そこで館長たる老婆の面接を受け、無事技師としての任を命じられる。しかし、そこに収蔵され展示を待つ物は、持ち主の存在を最も生々しく、最も忠実に記憶するような品。つまり、他の博物館のそれとは存在の理由が大きく異なっていた。過去、村で起きた殺人事件は一つだけ。そんな村である日一人の死者が出た。技師に老婆からの命令が下される。死者、外科医の遺品としてメスを取ってくるようにと。こうして沈黙の収集、蓄積が始まりを告げる。主人公が降り立った無人駅。秋の終わりを悲しみ、穏やかな春の訪れを願う泣き祭り。大事な秘密を語ると絶対にばれないと言われる、自身は黙して語らない沈黙の伝道師。それらの存在が浮かび上がらせる村の静かな佇まいは、「密やかな結晶」に近いものがあります。物語は「沈黙博物館」というタイトルが表すように、静に、そして展示品を扱うように酷く丁寧に紡がれて行きます。作中にこんな一節があります。「博物館は増殖し続ける。拡大する事はあっても、縮小する事はありえない。まあ、永遠を義務づけられた、気の毒な存在とも言えよう」老婆が語る博物館論なのですが、言われてみればもっとも。それまで考えた事も無かった博物館のあり様について意識させられる、興味深い捉え方だと思います。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.15
(4pt)

博物館は縮小なき拡大、増殖し続ける永遠を義務づけられた、気の毒な存在

舞台は、主人公が博物館技師として面接に訪れた長閑な村。そこで館長たる老婆の面接を受け、無事技師としての任を命じられる。しかし、そこに収蔵され展示を待つ物は、持ち主の存在を最も生々しく、最も忠実に記憶するような品。つまり、他の博物館のそれとは存在の理由が大きく異なっていた。過去、村で起きた殺人事件は一つだけ。そんな村である日一人の死者が出た。技師に老婆からの命令が下される。死者、外科医の遺品としてメスを取ってくるようにと。こうして沈黙の収集、蓄積が始まりを告げる。主人公が降り立った無人駅。秋の終わりを悲しみ、穏やかな春の訪れを願う泣き祭り。大事な秘密を語ると絶対にばれないと言われる、自身は黙して語らない沈黙の伝道師。それらの存在が浮かび上がらせる村の静かな佇まいは、「密やかな結晶」に近いものがあります。物語は「沈黙博物館」というタイトルが表すように、静に、そして展示品を扱うように酷く丁寧に紡がれて行きます。作中にこんな一節があります。「博物館は増殖し続ける。拡大する事はあっても、縮小する事はありえない。まあ、永遠を義務づけられた、気の毒な存在とも言えよう」老婆が語る博物館論なのですが、言われてみればもっとも。それまで考えた事も無かった博物館のあり様について意識させられる、興味深い捉え方だと思います。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.14
(5pt)

主人公が男性

小川洋子の作品で,主人公が男性のものは珍しい.彼女の小説は主人公が女性であるがゆえに,物語を包み込んでいる冷たい空気が独特のものであった.本作にはそれがないが,その分,他の作品よりも物語が凝っている.仮想と現実.一体真実は何処にあるのだろうか?
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.13
(5pt)

主人公が男性

小川洋子の作品で,主人公が男性のものは珍しい.彼女の小説は主人公が女性であるがゆえに,物語を包み込んでいる冷たい空気が独特のものであった.本作にはそれがないが,その分,他の作品よりも物語が凝っている.仮想と現実.一体真実は何処にあるのだろうか?
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.12
(4pt)

かげろうのような作品

現実なのか夢なのかわからない、幻想的な雰囲気でした。死の世界の話かもしれないし、亡くなった人に対して敬意を表して博物館を作ったという話かもしれない。物に対するしっかりとした感触と現実離れした展開で、すっかり私は混乱してしまったが、読後感はそれほど悪くない不思議な作品でした。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.11
(4pt)

かげろうのような作品

現実なのか夢なのかわからない、幻想的な雰囲気でした。死の世界の話かもしれないし、亡くなった人に対して敬意を表して博物館を作ったという話かもしれない。物に対するしっかりとした感触と現実離れした展開で、すっかり私は混乱してしまったが、読後感はそれほど悪くない不思議な作品でした。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.10
(4pt)

サクサク読めます。

はじめは現実にもありそうな情景から始まりますが、読み進めていくうちに不思議な非現実味を帯びてきます。出てくる登場人物もみなそれぞれのキャラクターとしては濃い人々なのに、どことなく蜃気楼のような危うさがあります。全体的に話がサクサク進んで引き込まれていく話なので、どんどん読めて気が付くと終わってしまっています。また、読み終わった後も落ち着いた気分になっていて、とても後味が良い本でした。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.9
(4pt)

サクサク読めます。

はじめは現実にもありそうな情景から始まりますが、読み進めていくうちに不思議な非現実味を帯びてきます。出てくる登場人物もみなそれぞれのキャラクターとしては濃い人々なのに、どことなく蜃気楼のような危うさがあります。全体的に話がサクサク進んで引き込まれていく話なので、どんどん読めて気が付くと終わってしまっています。また、読み終わった後も落ち着いた気分になっていて、とても後味が良い本でした。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.8
(4pt)

不思議に静かな話です

彼女の作品には「物」とその断片がよく出てくる。作品の中の物やその断片は、それが眺めて来た歴史に浸っているように見える。彼女の書く「物」たちからは、過去の風景や思いが少しずつ滲み出て、暖かく発熱しているみたいだ。美醜に関係なく、ただあるがままに受け入れているような物たち。そして、作品に登場する人々は、その滲み出る記憶を耳と肌で沈黙の中に感じ取ろうとしているようだ。そこには無生物を介した人間に対する愛情を感じる。 『沈黙博物館』は主人公がある村にやってくるところから始まる。博物館を建てるために技師としてやってくるのだ(まだ採用は決まってないが)。その村は、どこにでもありそうな特徴の無い村だった。依頼者は老婆。描写から「ヘンゼルとグレーテル」の魔女を思い浮かべてしまうような老婆だ。言葉も辛辣。彼は、面食らうばかり。なんだか分からないうちに、(無理だと思っていたのに)採用が確定し、どんな博物館かわからないままに、屋敷の離れで暮らすことになった。 問題の博物館は、老婆の言葉通り、世界に一つだけの、増殖し続ける運命にある博物館だった。そしてそれは「物」と「物」が内包する過去とに最大の敬意を表した博物館であった。 舞台となる村は、日本の何処にでもありそうな町のように見えたのに、読み進むうちにいったいどこのことなのか分からなくなっていった(もっとも、『寡黙な死骸 みだらな弔い』の舞台の町とこの村は同じ場所ではないかという気がしたが)。情景はありふれているのに、だんだん、非現実味を帯びてくるのだ。しかもするりと非現実的なことが起こるので、こちらもするりと受け入れていて、気がつくとよくわからないところに放り込まれてしまっている。ひきこまれている。話は淡々と進むのに、次の展開にハラハラする。いつ誰が消えてしまっても不思議じゃない危うさがある。どちらが現実なのかさえわからなくなる。ゆっくりと読みたかったのに、一息に読んでしまった。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.7
(4pt)

不思議に静かな話です

彼女の作品には「物」とその断片がよく出てくる。作品の中の物やその断片は、それが眺めて来た歴史に浸っているように見える。彼女の書く「物」たちからは、過去の風景や思いが少しずつ滲み出て、暖かく発熱しているみたいだ。美醜に関係なく、ただあるがままに受け入れているような物たち。そして、作品に登場する人々は、その滲み出る記憶を耳と肌で沈黙の中に感じ取ろうとしているようだ。そこには無生物を介した人間に対する愛情を感じる。 『沈黙博物館』は主人公がある村にやってくるところから始まる。博物館を建てるために技師としてやってくるのだ(まだ採用は決まってないが)。その村は、どこにでもありそうな特徴の無い村だった。依頼者は老婆。描写から「ヘンゼルとグレーテル」の魔女を思い浮かべてしまうような老婆だ。言葉も辛辣。彼は、面食らうばかり。なんだか分からないうちに、(無理だと思っていたのに)採用が確定し、どんな博物館かわからないままに、屋敷の離れで暮らすことになった。 問題の博物館は、老婆の言葉通り、世界に一つだけの、増殖し続ける運命にある博物館だった。そしてそれは「物」と「物」が内包する過去とに最大の敬意を表した博物館であった。 舞台となる村は、日本の何処にでもありそうな町のように見えたのに、読み進むうちにいったいどこのことなのか分からなくなっていった(もっとも、『寡黙な死骸 みだらな弔い』の舞台の町とこの村は同じ場所ではないかという気がしたが)。情景はありふれているのに、だんだん、非現実味を帯びてくるのだ。しかもするりと非現実的なことが起こるので、こちらもするりと受け入れていて、気がつくとよくわからないところに放り込まれてしまっている。ひきこまれている。話は淡々と進むのに、次の展開にハラハラする。いつ誰が消えてしまっても不思議じゃない危うさがある。どちらが現実なのかさえわからなくなる。ゆっくりと読みたかったのに、一息に読んでしまった。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.6
(4pt)

小気味よい小川ワールド

博物館を作りたいという老婆を主人公の青年がサポートしていく物語です。何を陳列するか・・そこがこの物語のポイントになります。それは、タイトルから判るように沈黙しているものになります。それを収集するために少しの苦労と少しの冒険?が展開していきます。収集したものには、さまざまな意味があり、思い入れがあります。小川洋子さんの作品は、8割方読んでおりますが、この本はとても小気味よい小川ワールドが繰り拡げられれた素敵な作品だと思います。読み進めていくうちに世界に引き込まれ、自分も何かを収集したくなるかもしれません(笑)実際に私は、図書館で”博物館”に関する資料を閲覧してしまいました。”物”に対する考え方が少し変わる本かもしれません。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.5
(4pt)

小気味よい小川ワールド

博物館を作りたいという老婆を主人公の青年がサポートしていく物語です。何を陳列するか・・そこがこの物語のポイントになります。それは、タイトルから判るように沈黙しているものになります。それを収集するために少しの苦労と少しの冒険?が展開していきます。収集したものには、さまざまな意味があり、思い入れがあります。小川洋子さんの作品は、8割方読んでおりますが、この本はとても小気味よい小川ワールドが繰り拡げられれた素敵な作品だと思います。読み進めていくうちに世界に引き込まれ、自分も何かを収集したくなるかもしれません(笑)実際に私は、図書館で”博物館”に関する資料を閲覧してしまいました。”物”に対する考え方が少し変わる本かもしれません。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635
No.4
(4pt)

やや夾雑物が

あるルールに従い多種多様な品々を集めた、不思議な博物館を舞台にしたお話。村上春樹さんや川上広美さんにも通じる、不思議な物語で、ああいう雰囲気の好きな方には、オススメなのですが。。。ミステリーではよくある類の事件が、時々、混ざってくるため、何となく日常臭さを感じてしまい、やや興ざめさせられるのが、残念な印象です。「密やかな結晶」には一歩譲る、というのが、率直な感想でしょうか。
沈黙博物館 Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館より
4480803556
No.3
(4pt)

やや夾雑物が

あるルールに従い多種多様な品々を集めた、不思議な博物館を舞台にしたお話。村上春樹さんや川上広美さんにも通じる、不思議な物語で、ああいう雰囲気の好きな方には、オススメなのですが。。。ミステリーではよくある類の事件が、時々、混ざってくるため、何となく日常臭さを感じてしまい、やや興ざめさせられるのが、残念な印象です。「密やかな結晶」には一歩譲る、というのが、率直な感想でしょうか。
沈黙博物館 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 沈黙博物館 (ちくま文庫)より
4480039635