神無き月十番目の夜

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神無き月十番目の夜の評価:

4.59/5点 レビュー 41件。 A ランク

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平均点4.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全126件 81〜100 5/7ページ
No.46
(5pt)

歴史から抹殺された虐殺史

約400年あまり前 茨城県の北端、小生瀬村で起きた事実を元に書き下ろされた時代小説。当時、佐竹氏の統治した領地の中で唯一、自治権を与えられ 年貢も優遇された依上保内という土地。そのなかで月居城主、野内大善亮のもと精鋭騎馬軍を養い、常時伊達軍の侵入に目を光らせていたの小生瀬の村人たち。その後、関ヶ原の戦いで、石田三成側に付いたたため、、国替えを余儀なくされ、佐竹氏、野内氏と生瀬騎馬衆の一部は秋田へ、、。 残った騎馬衆と村人たちに容赦ない検地が執り行われるなかで、腹に据えかねた村人たちが 次々に検地役人を殺害していく。。この小説の中に出てくる地名は、すべて実在のものであり、(谷沢、水根、根本、岡の内、竜神、高柴 頃藤、大野 等)地元に住み生活する小生にすれば、まことになじみの深い場所でもあります、、。綿密な歴史考証や、現地での聞き取り調査など、、この大作を完成させるのに大変な時間と労力が費やされたことでしょう。。ほぼ口承でしか伝わりえなかった小生瀬村の虐殺事件を、よくもここまで、エキサイティングに、スリリングに描いてくれました!!本当に読み応えがあります。。文章構成や、レトリックなど他の大作家にも勝るとも劣らないと思えるほどです。。飯島和一なる名前は、始めてみる名前ですが、もっと、もっと、メジャーになってしかるべき。。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.45
(4pt)

本当にそうだったんだ、と思わせる筆力

中学校のとき関が原の戦いが1600年にあって、江戸幕府が開かれるのが1603年とどうして3年もかかっているのか?という質問に当時の社会の先生は明確な答えをしてくれませんでした。戦国時代から徳川時代への移行は関が原の戦いで手のひらを返したようにすんなりといったわけではないことは、本書を読んでよく分かりました。 どんなにリーダーが優秀で、強固な組織であっても時代の流れに逆らい、抵抗勢力となった集団は、理念を捨てて追従するか、本作品のように崩壊するか究極の選択を迫られるのでしょう。崩壊したときの惨状をイメージできるかできないかが、選択の分かれ目になるのでしょう。現代社会であればその組織から去ったり、表向き追従する姿勢を見せながら組織に背を向けるなどの選択もあるでしょうが、当時の社会状況はそれを赦しません。その辺りの不条理を作者は描きたかったのでしょうか。 歴史的事実を元にした物語は、まるで本当にそうだったと思わせるリアリティがあります。しかし、本作品のように歴史に埋もれた史実の大部分は作者の創作による部分が多いのだと思います。その意味では面白い時代小説を書くには正確な史実より作者の優れたイマジネーションに由来しているのではないでしょうか。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.44
(4pt)

本当にそうだったんだ、と思わせる筆力

中学校のとき関が原の戦いが1600年にあって、江戸幕府が開かれるのが1603年とどうして3年もかかっているのか?という質問に当時の社会の先生は明確な答えをしてくれませんでした。戦国時代から徳川時代への移行は関が原の戦いで手のひらを返したようにすんなりといったわけではないことは、本書を読んでよく分かりました。 どんなにリーダーが優秀で、強固な組織であっても時代の流れに逆らい、抵抗勢力となった集団は、理念を捨てて追従するか、本作品のように崩壊するか究極の選択を迫られるのでしょう。崩壊したときの惨状をイメージできるかできないかが、選択の分かれ目になるのでしょう。現代社会であればその組織から去ったり、表向き追従する姿勢を見せながら組織に背を向けるなどの選択もあるでしょうが、当時の社会状況はそれを赦しません。その辺りの不条理を作者は描きたかったのでしょうか。 歴史的事実を元にした物語は、まるで本当にそうだったと思わせるリアリティがあります。しかし、本作品のように歴史に埋もれた史実の大部分は作者の創作による部分が多いのだと思います。その意味では面白い時代小説を書くには正確な史実より作者の優れたイマジネーションに由来しているのではないでしょうか。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.43
(4pt)

本当にそうだったんだ、と思わせる筆力

中学校のとき関が原の戦いが1600年にあって、江戸幕府が開かれるのが1603年とどうして3年もかかっているのか?という質問に当時の社会の先生は明確な答えをしてくれませんでした。戦国時代から徳川時代への移行は関が原の戦いで手のひらを返したようにすんなりといったわけではないことは、本書を読んでよく分かりました。 どんなにリーダーが優秀で、強固な組織であっても時代の流れに逆らい、抵抗勢力となった集団は、理念を捨てて追従するか、本作品のように崩壊するか究極の選択を迫られるのでしょう。崩壊したときの惨状をイメージできるかできないかが、選択の分かれ目になるのでしょう。現代社会であればその組織から去ったり、表向き追従する姿勢を見せながら組織に背を向けるなどの選択もあるでしょうが、当時の社会状況はそれを赦しません。その辺りの不条理を作者は描きたかったのでしょうか。 歴史的事実を元にした物語は、まるで本当にそうだったと思わせるリアリティがあります。しかし、本作品のように歴史に埋もれた史実の大部分は作者の創作による部分が多いのだと思います。その意味では面白い時代小説を書くには正確な史実より作者の優れたイマジネーションに由来しているのではないでしょうか。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.42
(5pt)

すばらしい

飯嶋和一氏の作品はあらかた読んでいるが、個人的な感想ではこれが最高傑作。最近の作品(長崎もの)もいいが、何か群集ドラマみたいになっているし。この作品では、主人公の石橋藤九郎を中心に主要登場人物の数が絞られているので、リーダビリティも抜群。もちろんどの作品も素晴らしいんですけどね。 あくまで娯楽作品的に考えた場合の話。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.41
(5pt)

すばらしい

飯嶋和一氏の作品はあらかた読んでいるが、個人的な感想ではこれが最高傑作。最近の作品(長崎もの)もいいが、何か群集ドラマみたいになっているし。この作品では、主人公の石橋藤九郎を中心に主要登場人物の数が絞られているので、リーダビリティも抜群。もちろんどの作品も素晴らしいんですけどね。 あくまで娯楽作品的に考えた場合の話。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.40
(5pt)

すばらしい

飯嶋和一氏の作品はあらかた読んでいるが、個人的な感想ではこれが最高傑作。最近の作品(長崎もの)もいいが、何か群集ドラマみたいになっているし。この作品では、主人公の石橋藤九郎を中心に主要登場人物の数が絞られているので、リーダビリティも抜群。もちろんどの作品も素晴らしいんですけどね。 あくまで娯楽作品的に考えた場合の話。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.39
(5pt)

この作者にハマッた

この前読んだ『始祖鳥記』に続いて、読んでみた。そこに流れるテーマは共通で、身勝手な時の権力への憎悪と、その権力に抗おうとする民への共感といったところ。この『神無き月十番目の夜』でも、検地に絡んで、蜂起を余儀なくされた土豪の村の悲劇を描いている。この人の小説って、ページを開いたときは漢字が多くて読みづらそうだなって思うが、読んでいくうちにどんどん引き込まれてしまう。ものすごい物語力だ。しばらく、ハマりそうな予感。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.38
(5pt)

この作者にハマッた

この前読んだ『始祖鳥記』に続いて、読んでみた。そこに流れるテーマは共通で、身勝手な時の権力への憎悪と、その権力に抗おうとする民への共感といったところ。この『神無き月十番目の夜』でも、検地に絡んで、蜂起を余儀なくされた土豪の村の悲劇を描いている。この人の小説って、ページを開いたときは漢字が多くて読みづらそうだなって思うが、読んでいくうちにどんどん引き込まれてしまう。ものすごい物語力だ。しばらく、ハマりそうな予感。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.37
(5pt)

この作者にハマッた

この前読んだ『始祖鳥記』に続いて、読んでみた。そこに流れるテーマは共通で、身勝手な時の権力への憎悪と、その権力に抗おうとする民への共感といったところ。この『神無き月十番目の夜』でも、検地に絡んで、蜂起を余儀なくされた土豪の村の悲劇を描いている。この人の小説って、ページを開いたときは漢字が多くて読みづらそうだなって思うが、読んでいくうちにどんどん引き込まれてしまう。ものすごい物語力だ。しばらく、ハマりそうな予感。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.36
(5pt)

正に神無し

物語は謎をときすすめていくが、徐々に明かされていく驚愕の真実に戦慄しながらも、先を読む手は止まらない。歴史の闇に隠れていたた凄惨な真実を精緻な筆ではぎとっていく。人々が守ろうとした矜恃も思いも、正に神も仏も無く、総て一方的に奪いさられて、後に残るのは…記憶の底にそっと焼き付く逸品は読むともう戻れない。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.35
(5pt)

正に神無し

物語は謎をときすすめていくが、徐々に明かされていく驚愕の真実に戦慄しながらも、先を読む手は止まらない。歴史の闇に隠れていたた凄惨な真実を精緻な筆ではぎとっていく。人々が守ろうとした矜恃も思いも、正に神も仏も無く、総て一方的に奪いさられて、後に残るのは…記憶の底にそっと焼き付く逸品は読むともう戻れない。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.34
(5pt)

正に神無し

物語は謎をときすすめていくが、徐々に明かされていく驚愕の真実に戦慄しながらも、先を読む手は止まらない。歴史の闇に隠れていたた凄惨な真実を精緻な筆ではぎとっていく。人々が守ろうとした矜恃も思いも、正に神も仏も無く、総て一方的に奪いさられて、後に残るのは…記憶の底にそっと焼き付く逸品は読むともう戻れない。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.33
(5pt)

ギリシャ悲劇のような作品

この作品では初めに悲劇的な結果が提示される。読者は結末がどうなるかを知らされてから小説を読み進むことになる。物語全体は、まるで運命の歯車が多くの選択肢の中から、一番悲劇的な道を選んで進んでいく。登場人物達も、幾度も悲劇を回避する道がありながら、最悪の選択を選んでいく。れほど読んでいて、苦しい本も少ない。しかし上手い!すごい作者だ。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.32
(5pt)

ギリシャ悲劇のような作品

この作品では初めに悲劇的な結果が提示される。読者は結末がどうなるかを知らされてから小説を読み進むことになる。物語全体は、まるで運命の歯車が多くの選択肢の中から、一番悲劇的な道を選んで進んでいく。登場人物達も、幾度も悲劇を回避する道がありながら、最悪の選択を選んでいく。れほど読んでいて、苦しい本も少ない。しかし上手い!すごい作者だ。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.31
(5pt)

ギリシャ悲劇のような作品

この作品では初めに悲劇的な結果が提示される。読者は結末がどうなるかを知らされてから小説を読み進むことになる。物語全体は、まるで運命の歯車が多くの選択肢の中から、一番悲劇的な道を選んで進んでいく。登場人物達も、幾度も悲劇を回避する道がありながら、最悪の選択を選んでいく。れほど読んでいて、苦しい本も少ない。しかし上手い!すごい作者だ。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.30
(5pt)

★6つ。

ひとことで言って、素晴らしくよく書けている時代小説だと思う。歴史には公の記録としては残されず、年代すら定かではない、ある『事件』の伝承。その少なすぎる資料を基に書かれた小説だとは思えぬほど話が理詰めに進行し、息を殺して読まなければならない箇所があるほどに鬼気迫るものがある。感情論に頼らず、起こったことだけが極めて淡々と綴られているにもかかわらず、江戸時代初期の政や農民の暮らしの、色や音や匂い、水の冷たさまでもがまざまざと感じられ、物語が破滅的な内容だけに、読み進めるほどに哀しさと恐ろしさが募っていった。正直言ってこれを読むまでは全く知らなかった事件だが、読後は並々ならぬ興味が湧いた。地形や言葉、風習などの時代考証が完璧であることは言うまでもない。心に深く刺さる本である。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.29
(5pt)

★6つ。

ひとことで言って、素晴らしくよく書けている時代小説だと思う。歴史には公の記録としては残されず、年代すら定かではない、ある『事件』の伝承。その少なすぎる資料を基に書かれた小説だとは思えぬほど話が理詰めに進行し、息を殺して読まなければならない箇所があるほどに鬼気迫るものがある。感情論に頼らず、起こったことだけが極めて淡々と綴られているにもかかわらず、江戸時代初期の政や農民の暮らしの、色や音や匂い、水の冷たさまでもがまざまざと感じられ、物語が破滅的な内容だけに、読み進めるほどに哀しさと恐ろしさが募っていった。正直言ってこれを読むまでは全く知らなかった事件だが、読後は並々ならぬ興味が湧いた。地形や言葉、風習などの時代考証が完璧であることは言うまでもない。心に深く刺さる本である。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.28
(5pt)

★6つ。

ひとことで言って、素晴らしくよく書けている時代小説だと思う。歴史には公の記録としては残されず、年代すら定かではない、ある『事件』の伝承。その少なすぎる資料を基に書かれた小説だとは思えぬほど話が理詰めに進行し、息を殺して読まなければならない箇所があるほどに鬼気迫るものがある。感情論に頼らず、起こったことだけが極めて淡々と綴られているにもかかわらず、江戸時代初期の政や農民の暮らしの、色や音や匂い、水の冷たさまでもがまざまざと感じられ、物語が破滅的な内容だけに、読み進めるほどに哀しさと恐ろしさが募っていった。正直言ってこれを読むまでは全く知らなかった事件だが、読後は並々ならぬ興味が湧いた。地形や言葉、風習などの時代考証が完璧であることは言うまでもない。心に深く刺さる本である。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.27
(4pt)

史実への大胆な考察を加えた傑作

徳川光圀はじめ代々の水戸藩主でさえ沈黙を固く守り通し、歴史の闇に葬り去ろうとした陰惨な事実。水戸藩の草創期に起した小生瀬村虐殺事件を題材に、冷静な史観をもって事実を推測し、これを脚色して仕上げた見事な作品。飯嶋和一氏に脱帽します。「一村皆殺し」という水戸藩の闇部について、これが白日となるには実に明治になるまで時を経ました。私自身もこの小生瀬村現地に行って土地の人に話しを聞きました。生瀬の人たちは水戸藩による一方的な虐殺とは思っていません。それは常陸の新領主徳川氏と旧領主佐竹士族の「戦争」だったと認識しているのです。作中登場する村人たちの心意気と同じなのです。 新支配者が保とうとする「体面」。そして今後の支配を容易ならしめようとする「見せしめ」。勝てない事と知りながら死を賭して戦った農民、帰農士族の魂魄。結末に救いは無くとも新たな世の芽吹きを感じながら、山野に祖霊と宿った人々の声が聞こえてきます。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940