四人の申し分なき重罪人
評判
四人の申し分なき重罪人の評価:
3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク
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「穏和な殺人者」は、大英帝国による植民地統治政策批判に主眼を置いたものだが、細かな伏線によって、会員の逆説的言動が論理的に解明される辺りが流石。ある種の偏見に対する批判も込められている様に思えた。「頼もしい藪医者」は、一本の大樹に憑かれた詩人に纏わる物語で本作にしては幻想味が濃い秀作。「エデンの園」をモチーフにしたらしい。機械文明と原初的感情との対比、物語を覆う茫漠とした雰囲気と巧まざるユーモア。如何にも"らしい"作品である。会員の独善的言動と真相との組み合わせの妙も光る。進化論が当時の社会に与えた影響も窺える。「不注意(ecstatic)な泥棒」は、"贖罪"をテーマにしたものだが冗漫で、全体構成や論理の切れ味と言う点で今一つの感がある。彼我の宗教観の相違のせいかもしれない。「忠義な反逆者」は、革命が起きそうな架空の王国を舞台に、人権や階級制度などを扱ったもので作者の信条が一番率直に出ている。チェスタトンらしい仕掛けも施されている。
優れた思想家であり、洞察力もミステリ的アイデアも卓越している。それでいて文学的滋味にも溢れているチェスタトンの魅力が堪能出来る佳作。