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(短編集)
輝く夜
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輝く夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全183件 181~183 10/10ページ
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2007年に出版された「聖夜の贈り物」の文庫化です。全200ページ、5作の短編集なのでサクサクと読めます。5人の女性を巡るクリスマスに起こる奇跡の物語。5話中3話は完全なファンタジーで世にも不思議な物語的な展開ですが、ただの「ありえない不思議話」に終わることなく、読み終わると「小さな希望」や「大丈夫」といった応援が聞こえてきそうで心の傷が癒えていくような感覚があります。ストーリーは単純明瞭で「最後はこうなるんじゃないかな?」という予測が見事に当てはまるラストには、先読みしやすい安易なストーリー展開ということではなく、読者の「最後はこうなって欲しい」という願いを見事に叶えてくれます。「やっぱりそうなったか!」というラストは、ちょうどシュートが綺麗にゴールに入ったような心地よさです。本書の主人公は恵まれない、または絶対的な絶望的状況にある女性たちです。癌が全身転移してクリスマスの夜に命尽きようとしている20代の女性。クリスマスの夜にリストラされ上に、弟の会社は倒産寸前で彼氏のいない34歳の女性。家族そして最愛の婚約者に訪れた突然の死で天涯孤独となり自殺するためにクリスマスの夜を彷徨う女性。人生で唯一の恋だった5年前の恋人を忘れられず30歳のクリスマスを孤独に過ごす女性。派遣社員としての辛い環境の中、死にかけていた野良猫とふたりだけで暮らす女性。なんでクリスマスの夜にこんなに悲しいことが…という始まりですが、最後には彼女たちは幸福に包まれていきます。作者の百田氏が登場人物の幸せを通じて、読者へ幸せの希望を届けているかのようです。文庫化になりカラーイラストが省略されているので、気に入った方はハードカバー版「聖夜の贈り物」も購入しても良いと思います。因みに私はハードカバーを自分用に、文庫本は貸してあげる用にしています。太田出版代表編集者である岡聡氏が書いた巻末の解説「語りの人」も興味深く読みました。百田氏の人となりや本書が書かれるようななった経緯を知ることが出来ます。今後も百田氏のご活躍には大いに期待しています。 | ||||
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百田氏が「永遠のゼロ」に続く2作品目として上梓したものを新規文庫化したもの。個人的には未読だったのですが、5編の短編・200ページ余の文庫なので軽く読めます。本作に限らず氏の作品全般に言えることですけど、よく「纏まっている」というか、読者を楽しませるサービス精神旺盛というか。オチで欲しいというところできちんとオチつけてくれるのでどの作品もある種安心感をもって読めます。クリスマスをテーマにした作品の全てに共通するのは著者がいつも意識するという「希望」。あったかい読後感です。軽く読めてしまうので若干喰い足りない感はあるのですが。この季節、プレゼントとかにもいいかもです。 | ||||
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東京から大阪への機中で読みきりました。凄い勢いで読めます。面白いから。クリスマスを話題にした温まる短編集。笑えるんだけど、ホッとできる話。ちょっと胸にジーンとくる話。あぁ、最後はこうなったんだ、良かったぁと思える話。読んだ後は、ちょっと良い人になれるような気がします。 | ||||
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