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人質ゲーム、オセロ式



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【この小説が収録されている参考書籍】
人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)

人質ゲーム、オセロ式の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

恐ろしき、人質ゲーム

柄刀氏のもともとは理系知識ミステリーとしてスタートした龍之介シリーズの長編作。
このシリーズの長編はゲームをモチーフにしたストーリーが展開するが、今回はオセロゲームと人質を結びつけた警察の過去の事件の真相を暴く展開である。
軽いタッチのシリーズかと思わせて、かなり重厚なトリックを展開しており、柄刀氏の本格志向がさく裂する大作だ。
あまりに凝り過ぎて複雑なため、却って話の魅力を削いでいる所が無きにもあらずだが、これも無駄にトリックを詰め込む氏らしさである。
人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)Amazon書評・レビュー:人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)より
4396208820
No.2:
(4pt)

入り組んだ事件

「天才・龍之介がゆく!」シリーズの一冊。
 かなり複雑で錯綜した事件だが、中盤までの展開にハラハラさせられ、最後は論理的にスパッと切ってくれて楽しめた。
 本書の優れているのは、「犯人が何をしたいのか分からない」というところだ。人質をとった犯人が次々と要求を繰り出し、「予言」するのだが、途中まではまったくその意味が見えてこない。
 そしてラストで、そのモヤモヤがいろいろな意味で解明され、すっきりするのである。
 二段組みで427ページという厚い本だが、我慢して読み通すべし。
人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)Amazon書評・レビュー:人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)より
4396208820
No.1:
(4pt)

ひっくり返すもの。返すことをゆるさないもの

ひっくり返すもの。返すことをゆるさないもの

あらすじ

「これからおまえは裁きを受ける」
オセロの公開対局を映すスクリーンの文字に観衆は凍り付いた。
娘の対戦を見守っていた久能警視正の罪を断罪するというのだ。
それは、警察による組織的隠蔽工作が噂された事件だった。
画面を通して久能とのオセロ対局を要求し、放送を要求する犯人。
犯人は、どんな罪を暴こうというのか?
姿を見せぬ犯人に名探偵・天地龍之介が迫る。

感想

冒頭から、首に釘を刺された死体が登場し、
そこから始まるアクロバット推理、そして劇場型の犯罪 。

読者を引っ張るに足るネタが十二分に含まれているのに
あまり読んでいてのワクワク感がありませんでした。
物事を端的に淡々とつづってしまう柄刀さんの書き筋が
とてももったいないなぁと今回も感じてしまいます。

それはさておき、今回の肝はオセロ。

オセロのゲーム進行を使ったトリック、
疑惑の事件を白黒はっきりさせるという比喩、
そして、白か黒かの二択がミスディレクションにつながる仕掛けと
タイトルにたがわずオセロがこれでもかと利用されます。
作者の熱のこもった凝り癖に圧倒されること請け合いです。

ノベルス2段組みで400ページ超と
読む方にもそれなりの負荷を強いるかもしれませんが
それに見合うだけの力作だと思います。

読んでからの一言
最初のシーンの書き方が巧い
人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)Amazon書評・レビュー:人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)より
4396208820

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