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最後の逃亡者



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【この小説が収録されている参考書籍】
最後の逃亡者
最後の逃亡者 (文春文庫)

最後の逃亡者の評価: 4.50/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

イッツァリアリティー!!

ソ連の閉塞した空気。腐敗した役人。陰湿な捜査や手口。そういったものや情景。人。全ての下地がしっかりしている故にこの作品には物凄いリアリティーを感じる。そのリアリティーは並みのものではない。これは作者が貿易商社勤務をしていた事もあり、共産圏貿易の経験がある故に出来た作品だろう。これは彼にしか書けないものだと思う。

だが、作中の逃亡者五人のうち逃亡中にナターシャ、ビタウタスが死んでしまったのが悲しかった。愛し合う二人には是非とも亡命を成功してもらいたかったなと思った。更に、日本に来た岡部、エレーナ、アンナの内岡部とエレーナも殺されてしまう。一人残されたアンナにも死の影が伺える。結果的にこの作品の逃亡者は皆ハッピーエンドにはならない。ソ連…ロシアはそう易々とハッピーエンドなど与えてはくれない。その国の大地の様に冷たく重苦しい。そんな印象を与えられた。だが、今のロシアはどうなのかは今の私には知る由もない。

この作品はミステリー大賞を取っているが、どちらかと言えばミステリーよりも冒険小説の印象を受けた。

なおこの作品は
【第11回(1993年)サントリーミステリー大賞】受賞作。
最後の逃亡者Amazon書評・レビュー:最後の逃亡者より
4163143602

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