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サイレント・キラー
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サイレント・キラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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現役医師の医療サスペンスということで興味を持って読んだが、残念ながら、やはりストーリーは生粋のサスペンス・推理小説家と比べると甘すぎる。主人公が、失踪した姉夫婦の行方を調べるために義兄の勤めていた病院に潜入する(しかも元警察関係者が潜入捜査をそそのかす!)ことや、本来なら警察へ通報するのが自然な場面であくまでも主人公が自力で解決しようとするところ。ネタバレになるので詳しくは書けないが、事件解決の鍵となる登場人物との対決場面でも、その登場人物の言い分のなんとまあ甘いこと・都合のよすぎること。潜入した病院内に犯人の一味が潜んでおり、誰も信用できない・・・と独白しつつ、自分が見込んだスタッフには次々といとも簡単に事情を話して協力を求めるところ。真犯人は、かなり詳しい医療知識がないとなしえない犯罪をいとも簡単に行っているし、主人公がいくら調べても解明できなかった最終的な殺害の手口すら、最後まで読みきっても種明かしされずに終わる・・・。粗が目立つストーリである。医療シーンに関わる描写はさすがに他のサスペンスものより緻密だが、それでも現実の医療現場ではありえない展開が数箇所に目立つ。「それ、ありえないでしょ・・・」「そこ、普通気づくでしょ!」など、突っ込みどころ満載である。 正直、やはり畑違いの人間が本業の片手間に書いた小説のように見受けられる。サントリーミステリー大賞を受賞した「心室細動」の著者だと期待して読んだだけに、残念な読後感だった。 文章自体は平易で読みやすく、最後まで読むのに特に苦痛はなかった。もう少しストーリーを詰めてもらいたかった。 | ||||
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