月と蟹

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評判

月と蟹の評価:

3.41/5点 レビュー 92件。 C ランク

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平均点3.41pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 101〜106 6/6ページ
No.6
(5pt)

道尾作品どんどん変化して行きますね

毎回毎回読んでいくたびに、道尾さんの文体であるのは分かるのですが、内容が変わってくるような気がします。
でもこれって意識して変化されているのかな?
ファンは20代、選考委員は50〜70のベテランとギャップがあって大変だと思いますが、
でも大きい賞を獲るように感じました。
その心域がすごいです
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.5
(4pt)

不安定で繊細な子どもの心理が丁寧に描かれていた

親や友達との関係に悩む小学生の心を繊細に描いた物語。何かに悩んだとき自分で解決できないと何かにすがりたくなってしまうが、本物語ではヤドカリを神様に見立てることで悩みを解消しようとしている。そんな不安定で繊細な子どもの心理が丁寧に描かれていた。行動が徐々にエスカレートしていき、何をするか予想がつかず後戻りできなくなってくる展開はドキドキして楽しめた。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.4
(4pt)

少年世界の創作がやはり秀逸

「お前、あんまし腹ん中で、妙なもん育てんなよ」。ざっくりと本質的に生きてきたおじいちゃんによる、ざっくりと本質をついたアドバイスである。「心の闇」を抱えやすい昨今の小中学生のための標語にしてほしいと思う。このセリフが然るべきタイミングで出てきて読者の胸を打つだけでも、本書は十分に読むに値する良作だと感じる。
少年時代のろくでもない日々。そのろくでもなさのなかで生まれてくるイラだちとかなしみ、わずかな逃げ場のなかでの喜びを、本書はともかく繊細に描き出している。そのろくでもなさをこじらしているのが当人の屈託に他ならないことも含めて、実に丁寧に。できれば中学生ぐらいのときに読みたかった。ものすごく感じ入るところ大だっただろう。今だと、そのろくでもなさの構造が分かりきっていすぎて、いかんせんちょっと退屈してしまう。
カミサマに祈ること。それは人間にとってとても神秘的なことでありかつ現実的な行為であると、聖俗ないまぜになった巧みな描写で魅惑的に書かれている。そこには自然のなかにおける超自然的なものへの願いがあると同時に、人間関係のなかで発生してくるごくごくなまなましい欲望がある。「妙なもん」が育ちすぎると、その祈りの力は人に思いもよらぬ反作用をもたらす。怖い。
結末にはそれなりのカタストロフがありけっこう爽快だ。が、やや優等生的にまとめすぎたような気もする。人の心もこの世界も、もっと混沌としているように思うのだが。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.3
(4pt)

深い!だけど…

文章がとても綺麗で情景も浮かび、浸れる作品です。子ども達の心情表現も秀逸で胸に迫ります。でも…やっぱり賞狙い?と思ってしまう。道尾さんが今書きたいものと昔からの読者が求めているもののズレが少なからずある状況の中で、このまま文芸色が強くなっていってしまうのか、たまにはみんなが待っているような作品(ミステリーやどんでん返し系)を発表してくれるのか、楽しみでもあり不安でもあり…って言うのが今の正直な気持ちです!ちなみに伊坂さんはマリアビートルでうれしい作品を届けてくれましたよ!最高でした!道尾さんにも最高でした!って久しぶりに言わせて欲しいです(^_^;)カラスの親指、ラットマンの感動が味わいたいです。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.2
(4pt)

明らかな直木賞狙い?

直木賞連続候補になりながら落選、満を持して文藝春秋社からの出版。
某T崎社長・O森氏のお墨付きの大本命、わくわくしながら1日で読破。
第一印象
「きれいにまとまりすぎかな。上品すぎる。」
道尾氏が得意な、未成年の心情の深い掘り下げ、虐待(お約束)、
大人への脱皮への過程で、どうにもならない現実でもがく登場人物、
現実を直視したくないもどかしさと大人の事情・・・。
「龍神」「蛇」「鬼」にも似たパターンではあるが、
しつこいまでの比喩表現にちょっと食あたり気味だ。
言い換えれば、「角を丸めて文学チックにまとめすぎ」といった
感じか。
登場人物の心の襞の表現の仕方はかなり秀逸であるが、
全体のプロットが、道尾氏にしては物足りない。
ミステリー色やどんでん返しといった味付けは、意図的に最近影を潜めている
のではないかと思われるが、これは道尾テイストとして、またこれからの
作品でも見たいと道尾氏のファンは思っているはず。
もうそろそろ、出してくださいよ、道尾さん!!!
結論から言って、直木賞は受賞するでしょうが、ちょっと、
確実に、球に逆らわない右方向へのタイムリーヒットを狙った感が残念。
氏の実力から言えば、今までの作品のテイストを
踏襲しつつ、新しい離れ業を含有し、ホームランより
派手な、走者一掃のタイムリー3塁打を期待していますよ。
直木賞選考委員の方々、必ず受賞させてあげてください。
ネガティブ意見を減らすべく、ここまでマイルドにまとめた作品
にしたし、受賞することによって好きなことを遠慮なく書いてほしいから。
「月の恋人」を書いてしまったことは大失敗であったと認めるから。
そうしないと、伊坂氏同様、有り余る才能が腐って、ひねくれてしまいますよ(笑)!!!
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.1
(5pt)

新しい道尾秀介に会える

鎌倉に住む小学生3人の話なんだけど、彼らの関係、距離感が絶妙!3人の中での嫉妬、嘘、駆引き、友情様々な心の葛藤が本当に繊細に描かれながら興奮のエンディングに進んでいく。子供時代の閉塞感や残酷さも共感できる。子供は親を見て育つというが…子供って何気にわかってるんだよね。でも、子供時代の心をこんなにさりげなく、すごく表現できる道尾秀介は次に何を書くのだろう♪
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607