月と蟹

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評判

月と蟹の評価:

3.41/5点 レビュー 92件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.41pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 41〜60 3/6ページ
No.66
(3pt)

少年時代の光と闇

道尾作品はこれで三冊目。直木賞を獲得したということで手に取りました。
道尾作品で少年ものというと『向日葵の咲かない夏』が思い浮かびましたが、この鬱々しい空気感はそれに通じるものがある気がします。
『向日葵の咲かない夏』『カラスの親指』のように大きな事件が起こるわけでもなく、客観的に見れば主人公の身を取り巻く出来事は至って平坦ともいえる日常なのですが、その中で主人公が大きく揺れて狂気に傾く描写がリアル。
春也と先に友達になったのは主人公、春也に鳴海を紹介したのも主人公、でもいつの間にか主人公が放置され春也と鳴海が仲良くなっている。この蚊帳の外の感じ、あーあるある…と自分まで幼い頃に戻って主人公に共感してしまいました。
母親が自分の母親じゃなく他人の女になってしまうことに嫌悪感と焦りを覚える描写も上手いです。いじめ、虐待、ヤドカミ様など、胸が痛くなるエピソードもてんこもり。
手紙に関しては春也の「お前に嫌われたら、俺もう、行くとこないやん」という言葉に動機のすべてが詰め込まれていると思いました。結果的に主人公はいなくなるわけだけど、もう春也を脅かす虐待はなくなって、多分これからは鳴海が春也の傍にいるんだろうと思うと彼の先行きも明るいような気がします。
中盤までは『向日葵の咲かない夏』を彷彿とさせるような方向にどんどん進んでいくので、きっと同じような終わり方をするんだろうと思っていましたが終盤でまさかの巻き返しでした。
じわりと胸に沁みていくラストには感動しましたが、文体が既読二冊と比べると少し読みにくかったのと話が大きく動く中盤までは退屈だったため☆3です。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.65
(5pt)

大人になりきれない大人達へ

子供のすることって時には残酷だなって大人になって思うことがあります。

わざと親を困らせてみたり、好きな人をいじめてみたり、虫を無意味に殺してみたり。

大人になって忘れてしまった自身の少年期と重ねて読んでしまいました。

内容は読みやすく一日で読み終わりました。というか、続きが気になって読んでしまうパターン。

皆さんのレビューの通り読了後気持ちいいものではないですが、私は同時に不思議なカタルシスを味わえましたよ。

作品の根底にある人間のエゴイズムは頷いてしまうのと同時に相反する別の心も存在するものです。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.64
(2pt)

物足りない

作者の他の作品を幾つか読んでいたが、直木賞受賞のこちらは未だに読んでいなかったので読んでみた。子供から大人になり始めようとしている繊細な時期の不安定な行動や心理の変化が描かれ、淡々と物語が続いていく。ストーリー的な起伏は終盤まではこれと言ってなく、まさに淡々と。別に大どんでん返しや壮大な伏線なんかはいらないけど、もう少し読み込みたくなるような何かが足りない。描写はいいのだけれど、ストーリーが薄味すぎるのだと思う。読み手を選ぶ作品と言ってしまえば聞こえは良いかもしれないが。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.63
(3pt)

直木賞も頷ける

正直、何故ここまで批判されているのか分からない。この作品はもっと評価されていいと思うし、直木賞受賞も頷ける。
どの本にもは必ず作家の≪癖≫が出る。
色濃い個性で書かれてる作品もあれば漠然とでしか意識できない作品もある。
≪月と蟹≫も然り。道尾秀介の≪癖≫が出ている作品にもかかわらず、私には他の誰かが書いたのではと節々感じました。
確かに物語の波は浅いが起承転結とともに整っており、その分作者が言い表せるありったけの表現でリアルで繊細な文体に仕上がっています。
このような作品を生み出せるのは恐らく道尾秀介だけでしょう。
ただ、感情移入としては個人差がありますし、人によっては一体なにを伝えたいか分からないでしょう。
しかし、道尾秀介での作品では稀にみるミステリーでもサスペンスでもないこれは小さな世界で広げられる社会や人間の脆さを描いた一種の風刺小説に属すると思います。
長文失礼。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.62
(3pt)

人間らしさ

時期によって、作者のタッチは違うけれど、複雑な心理、殺意が膨れていくが、クライマックスには救いがあるのは作者らしい感じ。
カラスの親指のような、トリックを楽しみたい人には他の作品か、ちょっと違う気持ちで読んだ方が良い。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.61
(4pt)

作者の他の作品を読んだことがあるかで評価が分かれると思います。

月と蟹、直木賞受賞作という事で大変楽しみにしており、時間に余裕があったので一日で読み終わりました。
感想は見出しに書いて通りです。ラットマン、ソロモンの犬、カラスの親指といった構成かと思っていたので、終盤は盛り上がりに欠けているように感じました。ただ主人公と友人の関係や主人公自身の変化が丁寧に描写されていて大変良かったです。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.60
(5pt)

「大人になるのなるのって、ほんと難しいよね」

昭和の終わりの海辺の町 鎌倉を舞台に、小学5年生の主人公 慎一、春也、そして鳴海が、「理不尽と戦う」 中で「子供時代の終わり」を迎えるストーリー。
鎌倉の海や山、鶴岡八幡宮、建長寺、十王岩などが登場しますが、明るさの中にも翳りのある舞台として描かれています。
クライマックスでは、読んでいて息苦しくなるほどの展開に引きづり込まれ、子供だけでなく大人が生きていくことの哀しみも見事に表現しています。
読後感は良くないかと思いますが、慎一たちの姿は子供時代の悩みや迷いを思い起こすと、共感できる部分が多かったです。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.59
(1pt)

読むに堪えない作品。

とにかくつまらない。何を言いたいのかも解らないし、伝えたいことも解らない。読む価値のない作品です。

逆にプロの作家でここまでつまらなく物語を書け、世に出せる精神が素晴らしすぎる。作者自身で読んでみて、「こりゃ駄目だ」と思わなかったのだろうか?
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.58
(2pt)

ホラーとしてなら許せる

少年の無垢なる残酷、もしくは残酷なる無垢などと言えば分かったような気にもなるが、とにかく話が進むほどにすべての登場人物からリアリティが失われていき、従って感情移入は愚か反発すら感じえない。前半は良かったのだが・・・。昨今の直木賞の水準を示すエンターテイメント最優先な一作。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.57
(2pt)

リアリティも感じられないし

子どもの頃はだれにでも秘密があって、、、みたいな事を前提にしていると思うが、作者の思い込みが激しいだけ。正直なところ全然リアリティを感じられず、いまいち。登場人物の子ども達にまったく共感できないし、ぜんぜん感情移入して読めませんでした。残念。直木賞なんてこんなものなの?って感じ。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.56
(4pt)

不思議なものに対する畏怖がノスタルジーを誘う

直木賞を受賞した本作。なかなかよかった。物語に流れる緊迫感だとか、こころの浮き沈みがうまく表現されていてテンポよく読めた。この中に出てくる主人公たちは、親と友達がすべての世界である。しかし人間関係で傷つき、嘘をつき、嫉妬して、とやっていることはあまり大人と変わらないのだ。迷信めいたものや、不思議なものに対する畏怖は子供時代独特のものかもしれない。
昔、子供時代にこんな大変なことはなかったはずなのに、こういうことに近いことがあったような気がする。そんなノスタルジーも与えてくれる。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.55
(4pt)

少年の嫉妬と葛藤

主な登場人物は三人(少年二人、少女一人)で、それぞれの思惑が交差し、それがとてもノスタルジックで切なく塩っぱい作品です。・・と、とても陳腐な紹介をしてしまいましたが、この物語は全編を通じて陰鬱で少年少女達の嫉妬が絡み合い、それが昇華されないままにエンディングを迎えるので、「あの頃の瑞々しさを再び!」みたいな感じで読みに入ると結構ギャップがあるかもしれません。
少年Aは少女を好きなのか、しかし少女は少年Bを好きなのか、少年Bは少年Aを友達と思っているのか、少年Aは少年Bを哀れみで接しているのか、少年Aの母親と少女の父親の関係は、、

そこには確かにサスペンスが存在し、青春郷愁小説、というわけにはいきそうもないです。。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.54
(5pt)

生々しい

この作品を読み終えた後に思ったのがその一言でした。

登場人物の心理描写が素晴らしい。ここまで描くかってくらい丁寧に書かれています。
そして、至る所に慎一君の「少年らしさ」が上手く表現されています。
少年ならでは、と言ってもいいですね。

とにかく読んでいて慎一君の次の行動が気になってしょうがない。
私はページを捲る手が止まりませんでした。

おすすめの作品です。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.53
(2pt)

直木賞 う‾ん。。。

ほかの方もコメントしてますが、読後感が悪すぎ、、、ずっ‾と暗いまま進んでいき、いつ盛り上がるのかと読みましたが、結局・・・道尾さんの作品ならもっと面白のがたくさんあるのになぁ。直木賞の基準って?
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.52
(1pt)

動物虐待

いかに小説の中であっても、それが小学生の行為であったとしても、動物虐待の描写は読んでいて不愉快極まりないです。
ヤドカリが可哀そうで仕方ない。なにがヤドガミ様だ。
それに目をつむったとしても、全く面白くありませんでした。
自分が読んだ道尾さんの作品でワースト1です。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.51
(4pt)

読みごたえがあった。

読後感はあまりよくないが、読みごたえが有った。
終わりの100頁ほどにはグイグイ引き込まれ、結局1日で読みきった。
自我がまだ確立されておらず、不安定な年頃にそれぞれのしこりを抱える小5の登場人物たち。半分大人、でもまだ子供の葛藤が苦々しく描かれる。共感はないが、封印したい傷を掘り返すようなじんわりとした重みが残った。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.50
(5pt)

素晴らしい作品

以前も新刊で出版された時に読ませていただいたのですが、
文庫本になったということでもう一度手を伸ばしてみました。

アマゾンでの評価は少々苦いものが多いですが、
今までの道夫さんの小説の中ではこれが一番好きです。
ヤドカリが炙りだされる時のグロテスクな描写や、
主人公、慎一の中に煙のように徐々に広がっていくどす黒い多くの疑惑と思い。
いつものように、彼の作る終始一貫している不気味な雰囲気が逸材であり、
読者の心に独特な不安を残します。

この作品で念願の直木賞も受賞したことですし、
これからも道尾秀介さんの文学が今まで以上に浸透することを願います。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.49
(3pt)

最後に少しだけ思い知らされたような・・・・

神奈川県の鎌倉に近い漁港に暮らす小学生の主人公は母親と父方の祖父と3人で暮らしている

物語とはいえ、小学生なのに本当に可哀相な複雑な人間関係で・・・

母親はこれまた説明すれば長くなる複雑な関係の男性と交際し、主人公はそのことで悩み苦しむ・・・

文章としては飽きさせないし、母親が別な誰かの男性に奪われしまうような気持ちになる主人公の胸中に入り込んでしまっりもするが・・・

でも

特別な感想というものが頭に思い浮かばない・・・

最後に「大人になるのって、ほんとうに難しいよ」とのとある少女のセリフ・・・

それだけは今もって大人になりきれない自分に思い知らされたような・・・
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.48
(2pt)

まあ好き好き

道尾さんの小説をいろいろと読みかじっている中で、これは少し面白みに欠けました・・。ミステリーぽさが乏しいかも。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.47
(5pt)

なんともやるせない読後感

慎一、春也、鳴海の三角関係というか、
お互いの友情というか、
そういうのがとても共感できるところが多くて、
泣きそうになりながら最後まで読みました。
慎一の心のもやもやはわかるなぁ。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607