月と蟹

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評判

月と蟹の評価:

3.41/5点 レビュー 92件。 C ランク

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平均点3.41pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 61〜80 4/6ページ
No.46
(3pt)

直木賞受賞のための小説か?

とても巧い作家さんなんだとは思う。
かつてのような大きなどんでん返し・仕掛けを用意しているわけではないが、自然と引き込まれていくだけの筆の力を持っている。
だが本当に興味のある面白い話だったかと問われれば、それは残念ながら違う。
ひねくれた見方と思われるかもしれないが、今まで何度も直木賞候補にノミネートされながら受賞を逃してきたので、「受賞用の小説を書きましたよ」臭がプンプンとしてしまうのだ。普段はミステリー書いているけれど、書こうと思えばこのくらいの小説はいつでも書けますよと。
また、文章表現が過剰というか、くどいように感じる。テクニックに走り過ぎていないか?あのくどい言い回しを一冊の中で延々とやられると、お腹一杯だ。
小学生が主人公なのも、もう結構。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.45
(2pt)

何故?直木賞

何の事件も起きず、何のミステリーもない、ただありきたりの幼少時代を描いた作品でも直木賞って取れるんですね。
しかも登場する子供は妙に大人びててリアリティ無いですし。回りくどい文章表現がウザイし。何か明らかに純文学意識してるし。もしかして道尾さんという人は身の程も知らずに芥川賞でも狙ったのかな。そういうのはもう少し実力付けてからにして欲しいですね。まるでピアノ習いたてでショパンを弾くようなもんですから。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.44
(1pt)

時間のムダ

どこかで読んだような気がするストーリー。つまらなかった。時間をムダにした
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.43
(2pt)

小学生中高学年向きの児童書 !

デビュー作「背の眼」以来、作者の作品は殆ど読んでいるが、本作は一番の駄作と言って良いのではないか。小学生中高学年向きの児童書と言い切っても良い内容で、大人の鑑賞に堪え得る物ではない。思春期を迎え始めた少年の心象を切り取った作品であるが、舞台・人物設定、エピソード、ストーリー展開のどれを取っても工夫が感じられない。ヤドカリ(少年が殻を破って大人になる事の象徴か ?)の執拗な描写が印象に残る程度の些末な作品。

作者のデビュー当時、私はその作品が持つ"異界性"に魅かれたのであるが、本作を読むと、"幼児性"を異界性と勘違いしていたとさえ思える。本作だけでなく、作者の作品全般に対して言えるのだが、子供と老人(と小動物)は巧く描けるのだが、所謂現役世代の心情や人間模様に関しては今一つの感が否めない。これから、作者の作風がどうなって行くのか不安・心配を抱かせる内容だと思った。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.42
(3pt)

後味の残らない作品

情景描写はよく清々しい青空や風の涼しさ、水の透明感、幼い頃の懐かしい開放感なんかを感じることはできたが、人物に魅力が乏しく感情移入できなかった。話の展開も別段驚かせるものがなく…読ませる話としてはスケールが小さい。主要人物6人の内一人でもぐっと際立つ魅力があれば良かったかなと思う。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.41
(1pt)

文句なしの星1つ

すごい作品に出会った。最初から最後まで一切見所のない小説というのも珍しい。物語の起伏は一切なく、終始淡々と話は進む。かといって人物の心情が掘り下げられているということもない。作者がここを書きたいという熱意が一切ないのである。ネタもなく、話を広げる要素もなく、ただただ原稿枚数を消費するという苦痛のうちに、無理矢理書かされたという感じがヒシヒシと伝わってくる。このような小説が出版できる小説業界とはすごいものである。またこのような小説が直木賞をとる小説業界とはすごいものである。物語のすべてが蛇足と言えよう。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.40
(4pt)

不思議な読後感が残る作品。

こどもの頃は自分の周りの小さな世界で一生懸命生きていて、
でもそれが小さいとは知らないし、
成長してから考えたら残酷なことも無邪気にしてしまうことがある。
それを導いて育てていくのが“おとな”の役割なのだろうけど、
それが果されていないから色々な問題が起こる。
“こども”と“おとな”の境界が入り混じってきて、
関係性が変わっているからか。
時代設定は少し前のようなのに、
現代的な問題について考えさせられるような。
大人になるのは難しいですね。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.39
(4pt)

やっぱり読んで良かった。

道尾作品は「ラットマン」ではまり、「カラスの親指」で完全にファンになりました。
そしてこの「月と蟹」を読みました。上記2作品のような大どんでん返しはありませんが中盤〜後半のおどろおどろしい感じは好きでした。
友情、愛情、嫉妬、家族愛、裏切り、罪悪、秘密、登場人物が皆なにかしら悩みを抱えながら物語は進んでいきます。
読んでる最中は主人公の母親に対して苛立ちしか覚えませんでしたが、最後のシーンではこの母親も苦しんでいたのだと同情しました。

子供のときの感情(純粋さ、残酷さ)を思い出せる作品だと思います。
後読感はなんとも切なく懐かしく気持ちのいい感じでした。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.38
(3pt)

煮え切らない結末が残念

本作でも道尾氏特有の「子供の無邪気な残酷さ」の描写は見事。心理描写もリアル。
また、将来国語の教科書にでも載せたいのか?と勘ぐるほど純文学的な描写が多い。
主人公の少年の葛藤・嫉妬・怒り・迷いなどには胸を締め付けられるほどの共感をおぼえた。
しかし、結末に至っても少年の中のそういったものが何一つ解決していない。他の方の指摘の通り
ページ数や締め切りの都合で無理やり打ち切ったのかとさえ疑ってしまう。
直木賞受賞作という事で多くの人が今後も手に取るだろうが、あまり過剰な期待をぜずに読めば良作です。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.37
(4pt)

殻を抜ければ何かがある

少し大人の世界が分かりかけた小学生が、色々な人間関係に悶え、自分の中に籠っていく。それはまるで赤ちゃんの時はすいすい泳いでいたヤドカリが大きくなって重い貝殻を背負って生きているみたいに。その子供たちがヤドカリを貝殻からあぶり出す儀式で願いをかける。貝殻を捨てたヤドカミ様が自由になり自分たちの願いをかなえる為に犠牲になってくれる様に。しかし現実にはその背負っているものは解消せずに、奇妙な感覚の世界に追い込まれていく。
この奇妙な体験をする小学生のコンセプトは妙に引き込まれるものがあるが、ホラーとは言えない。○○小説と分類するのは難しいが、月と蟹が象徴している恐ろしさは充分楽しめる小説。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.36
(1pt)

やっぱりつまらない

この人の作品何冊か読んで、後味悪いは、トリックは納得感無いはで嫌いでした。 直木賞受賞と最近の売れっ子ッぷりに久々に買いましたがやはりつまらなかったです。 少年達の感情を良い言い方すれば丹念に描いている、物語的にはあえて大きな起伏を作らず子供達の感情の動きで見せて行く作品です。 狙いは分かるし嫌いじゃない、また大きな起伏を作れない分けじゃ無いのも知ってますからあえてやっているのもよく分かる。 でもやっぱり気持ち悪い、子供達がそんな事考えているとかある意味リアルかも知れないけど、そんな気持ち悪い話しはリアルな世界に満ち溢れているんじゃないでしょうか。 せめて最後は気もてを暖かくして欲しかった。 最初から最後まて、やんわり気持ち悪い。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.35
(3pt)

殻を破らないと人間も成長できない?

子ども時代を懐かしいと思い出すか、はたまた、あの頃から人生と向き合う大変さを感じ始めたと思うのか、人それぞれだと思っていたが、存外、誰にも共通した心情が流れているのではと、この本を読んで感じた。
この主人公のように、田舎暮らしだった子どもの頃、自宅近くの森の中にあった水辺で本を読んだり、犬を遊ばせたりしたことを、なつかしく思い出した。
読み始めは、一体、どういう風に展開していくのか、少々、じれったく感じたし、状況描写がすっとなじまず、違和感があったが、作者がまだ若く、試行錯誤の途上だからと思うことにした。両親がいても家庭環境に恵まれない子ども、片親でも暖かい家庭の子ども、気風のよい祖父。暴力を受けている子どもの鬱屈した感情。誰もが直接、間接にこうした感情と向き合った経験があるのではないか。いつ晴れるのか定かではない靄に覆われたような現代の世相を切り取り、「穢れなき悪戯」のような郷愁を感じさせてくれる余韻の残る作品だ。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.34
(2pt)

生き物を飼う情景は伝わってきた。

話自体は、裏山でヤドガミ様を観察するという感じのもので、あまりそこからは
進展がない。そこの場面で少し残虐的な表現はあったものの、意味的に深い部分は
残念ながら感じられませんでした。後半の母親と車のところでも、最終的にオチが
無く、あまり何が言いたいのか分からない。小学生が生き物観察をやっていて、
その情景がよく描かれていたというのは面白いし、新鮮なのだがそれだけに
留まったというのが感想です。☆2.5
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.33
(4pt)

子供の世界と大人の世界

海辺の町に住む小学5年生の慎一と春也は、自分たちだけの神様「ヤドカミ様」を創り上げる。
ヤドカミ様はなんでも願いをかなえてくれる。
でも、願いが1つ叶うたびに何かがおかしくなっていって。。。


ヤドカミ様の正体はすぐに分かります。
分かるとちょっと怖いです。
本当にありそうで怖いです。

読み終わった後、重苦しい気持ちになります。
だけど子供の頃に感じていた閉塞感のような感覚を思い出すこともでき、懐かしい気持ちになりました。

シロクロはっきりしている分かりやすいお話ではないので、好き嫌いが分かれるかもしれません。


月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.32
(5pt)

文章、効果、運び、すべてよし

グイグイ読ませますね。
残酷な子供の遊びもいつしか真剣味を帯び、
終盤は展開が気になり一気に読み進めました。
ものすごく嫌な読後感を覚悟していたのですが、
読み終わってみればそんなに悪くなかったです。

月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.31
(1pt)

読破できず・・・

直木賞受賞作品という事で興味があり購入しました。
正直期待はずれ・・・つまらなかったです・・・
ストーリー展開がゆっくりすぎるというか、劇的に展開していかないところにイライラ。
「それで?それで?どうなるの?どうなっていくの?」と読み進めたくなる好奇心がわきませんでした。
半分読んだところで断念中・・・
“作家らしい”文章表現には優れているのかもしれませんが、それにとらわれ過ぎな部分もあるような・・・
批判ばかりの感想で申し訳ありません。
『月の恋人』のドラマはそれなりに面白かったのですが、『月と蟹』が映像化される事はないでしょうね、きっと。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.30
(4pt)

面白い作品だが・・・

成長期の少年たちの心の動きを丁寧に描いた作品です。
少年たちは、学校で家庭で遊びの中で、様々な問題に直面し考えてゆきます。
そして、それが扱いきれなくなったとき「ヤドカミ様」を生み出します。
その表現のグロテクスさと、意表を突いた視点、それに絶妙のストーリー展開で読ませてくれます。
そして、私たちの心の奥底にある少年期の醜さの様なものを、目の前に表出させます。
直木賞受賞作と言うだけの作品で素晴らしい作品だと思うのですが、子供たちの会話の部分が余りに大人びた表現なのが気になりました。
そのためにリアル感を失い、絵空事の印象が拭えませんでした。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.29
(4pt)

どうした作者

相変わらず不気味なもの書いたら光るものがあります

ヤドカリの描写が不気味、 この作者の書く不気味な子供たちは、ねっとりとした不快感が漂います


締め切りにでも追われてたのでしょうか?中途半端というか拍子抜けな感じで終わってしまった
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.28
(5pt)

少年の心の内面にこだわった秀作。

何冊か読んだ道尾秀介作品の中では、
ずば抜けておもしろかった。

けっこうグロテスクな描写が多い中で、
この作品の視点が、おもしろい。
一人の少年と、
その友人。
学校では孤立している二人が、
放課後、ある場所で、
秘密の儀式を行う。
小さな遊びだったことが、
次第に、願い事がかなうと言う、
不思議な出来事にかわっていく。
しかしそれもまた、
信じること、そのものもまた、遊びである。
子どもたちの間にあるそのバランスは、
危うく、そして微妙。

少年の日常にある、
悪意とか、嫌悪感とか、
もっと単純な、好きだとか、嫌いだとか、
多くの負の感情を丁寧に描き、
その弱さをさらしてしまう少年という、
誰もが愛すべき、
期間限定の時代の話。

重さや事象の違いこそあれ、
誰もが抱える心を押しつぶすような問題。
そして、弱い心。

大人だと、つい男と女とか、
単純な問題になり、
そして、ずるさも含めた計算になるのだが、
子どもたちはむっとピュア。
その無垢な心の、
ディテールにこだわった作品だった。

懐かしさとともに、
苦さの残る秀作。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.27
(4pt)

恐怖を操る技術が秀逸

あなたは10歳の頃何を考えてましたか、と聞かれてすらすらと答えられる人はなかなかいない。断片的に覚えているとしても、今度はそれが12歳なのか8歳の記憶なのかの区別がつかない。道尾さんは少年の心を覚えているのか、世の中が微妙にわかり始めて、でもまだ子供らしい残酷さを残す年頃の心のひだを、繊細に描き出していく。

そんな筆者にほだされて、たぶん多くの人が慎一に感情移入しながら読み進めるのだろう。慎一を思えば切ない。父を亡くした悲しみが癒えてないだけでも切ないのに、母は恋人をつくり、親友は虐待され、気になる娘は友達に笑いかける。やがて孤独な心は暴走を始め、ここに至って道尾さん得意のサスペンスが展開される。筆者は恐怖を操り、最終盤に慎一が恐怖に耐えられなくなるまで続く。

道尾さんが珍しく文学してると思ったら意外なところから恐怖が飛んでくる。それに耐えられなければ後味の悪さが残るのだろうが、私は恐怖を操る道尾さんの技術を秀逸と思った。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607