(短編集)

しらみつぶしの時計

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

しらみつぶしの時計の評価:

4.20/5点 レビュー 15件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 1〜20 1/2ページ
No.34
(4pt)

それぞれ趣向が凝らされているが、論理的に明快でパズル要素を持った「盗まれた手紙」が一番面白い。

「使用中」
途中からは犯人視点の倒叙ものと思わせておいて、さらにひねって、別の人物の疑心暗鬼によるリドルストーリーになっている。前半の推理作家と編集者の打ち合わせの内容がうまくラストのオチにつながっている。

「ダブル・プレイ」
見知らぬ人物から持ち込まれた交換殺人の顛末が語られていくが、思わぬ逆転劇が起こり、予期せぬカラクリが明らかになる。しかし、最後のある人物の独白にある「濡れ衣」はうまく行くとは思えない。

「素人芸」
浪費癖のある妻が腹話術の人形を買ったことにかっとなり、殺してしまったと思った夫。せんさく好きな隣人の通報で警察官がやってきて、死体の隠ぺいに四苦八苦する様子がコミカルに描かれている。
警察官が腹話術を見せてくれなんて言うはずがないと思ったが、意外なオチがあって納得した。

「盗まれた手紙」
2つの南京錠を使うことによって、他人には開封不可能な箱に入っていた手紙が盗まれた謎。極秘の手紙のやり取りの方法も面白いが、盗難の方法が論理的パズルになっている。私はこの方法を完全に見抜くことができ、謎解きの快感を味わった。

「イン・メモリアム」
存命中の作家の追悼文を書くことが会員となる条件の<評議会>のことを書いた文章。作中に出てくる「土方勇三」という人物は検索したところ、架空の人物のようだ。
作家先生であればいかにもやりそうな奇妙なことを想像した奇想か。

「猫の巡礼」
飼い猫の「猫の巡礼」の様子が切々と描かれている。実際にそんなことがあるのかと思い、検索したところ、「猫の巡礼」は見つからず、存在しない模様。
実際にはないものを、真に迫っていかにもあるかのように語ったほら話か。

「四色問題」
戦隊物ヒロインの女優がナイフで刺された後に、手首を切って死んだ謎。特殊な専門知識を使った面白いダイイングメッセージだが、ちょっと凝りすぎ。

「幽霊をやとった女」
妻を寝取られて、ルンペンに落ちぶれたニューヨークの元私立探偵が主人公。
ハードボイルドタッチの文章の中に、意外なカラクリを暴く本格的な内容を持った作品。

「しらみつぶしの時計」
論理的ではあるが、ちょっとわかりにくいし、中身にも疑問。最後の2つの内でどちらかを決めるロジックがあるのだろうかと思っていたが、最後はそうきたかという感じ。
(ネタバレ)
・「1440個の時計は、たったひとつの例外もなく、すべて異なった時刻に合わせてある」という書き方だと、午前と午後のペアは「デジタル/デジタル」の場合しか駄目なように感じる。「デジタル(午前)/アナログ(午後)」の場合は、同じ時刻を指しているのでは?「時計は1分ずつずらして設定したが、『正しい時刻を示している時計』と同じ時刻を指して時計はない」とすべきでは?
・12のブロックに分けた後、それぞれのブロックについて並べ替える必要などない。ブロックごとにデジタルの時計の数と、アナログの時計の数を数えて、2つの数が違うブロックに正しい時刻の時計は含まれている。そのブロックのデジタルの時計だけを並べ替えて、12時間違いの時刻を指している時計を見つければ良い。こちらの方が簡単だし、速い。

「トゥ・オブ・アス」
男の思い込みから生まれた勘違いによる事件だと思わせておいて、最後まで読むと、さらなる勘違いが秘められていることがわかる。読者をミスリードする叙述トリックも複数盛り込まれている。
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.33
(4pt)

それぞれ趣向が凝らされているが、論理的に明快でパズル要素を持った「盗まれた手紙」が一番面白い。

「使用中」
途中からは犯人視点の倒叙ものと思わせておいて、さらにひねって、別の人物の疑心暗鬼によるリドルストーリーになっている。前半の推理作家と編集者の打ち合わせの内容がうまくラストのオチにつながっている。

「ダブル・プレイ」
見知らぬ人物から持ち込まれた交換殺人の顛末が語られていくが、思わぬ逆転劇が起こり、予期せぬカラクリが明らかになる。しかし、最後のある人物の独白にある「濡れ衣」はうまく行くとは思えない。

「素人芸」
浪費癖のある妻が腹話術の人形を買ったことにかっとなり、殺してしまったと思った夫。せんさく好きな隣人の通報で警察官がやってきて、死体の隠ぺいに四苦八苦する様子がコミカルに描かれている。
警察官が腹話術を見せてくれなんて言うはずがないと思ったが、意外なオチがあって納得した。

「盗まれた手紙」
2つの南京錠を使うことによって、他人には開封不可能な箱に入っていた手紙が盗まれた謎。極秘の手紙のやり取りの方法も面白いが、盗難の方法が論理的パズルになっている。私はこの方法を完全に見抜くことができ、謎解きの快感を味わった。

「イン・メモリアム」
存命中の作家の追悼文を書くことが会員となる条件の<評議会>のことを書いた文章。作中に出てくる「土方勇三」という人物は検索したところ、架空の人物のようだ。
作家先生であればいかにもやりそうな奇妙なことを想像した奇想か。

「猫の巡礼」
飼い猫の「猫の巡礼」の様子が切々と描かれている。実際にそんなことがあるのかと思い、検索したところ、「猫の巡礼」は見つからず、存在しない模様。
実際にはないものを、真に迫っていかにもあるかのように語ったほら話か。

「四色問題」
戦隊物ヒロインの女優がナイフで刺された後に、手首を切って死んだ謎。特殊な専門知識を使った面白いダイイングメッセージだが、ちょっと凝りすぎ。

「幽霊をやとった女」
妻を寝取られて、ルンペンに落ちぶれたニューヨークの元私立探偵が主人公。
ハードボイルドタッチの文章の中に、意外なカラクリを暴く本格的な内容を持った作品。

「しらみつぶしの時計」
論理的ではあるが、ちょっとわかりにくいし、中身にも疑問。最後の2つの内でどちらかを決めるロジックがあるのだろうかと思っていたが、最後はそうきたかという感じ。
(ネタバレ)
・「1440個の時計は、たったひとつの例外もなく、すべて異なった時刻に合わせてある」という書き方だと、午前と午後のペアは「デジタル/デジタル」の場合しか駄目なように感じる。「デジタル(午前)/アナログ(午後)」の場合は、同じ時刻を指しているのでは?「時計は1分ずつずらして設定したが、『正しい時刻を示している時計』と同じ時刻を指して時計はない」とすべきでは?
・12のブロックに分けた後、それぞれのブロックについて並べ替える必要などない。ブロックごとにデジタルの時計の数と、アナログの時計の数を数えて、2つの数が違うブロックに正しい時刻の時計は含まれている。そのブロックのデジタルの時計だけを並べ替えて、12時間違いの時刻を指している時計を見つければ良い。こちらの方が簡単だし、速い。

「トゥ・オブ・アス」
男の思い込みから生まれた勘違いによる事件だと思わせておいて、最後まで読むと、さらなる勘違いが秘められていることがわかる。読者をミスリードする叙述トリックも複数盛り込まれている。
しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル)より
4396208863
No.32
(4pt)

それぞれ趣向が凝らされているが、論理的に明快でパズル要素を持った「盗まれた手紙」が一番面白い。

「使用中」
途中からは犯人視点の倒叙ものと思わせておいて、さらにひねって、別の人物の疑心暗鬼によるリドルストーリーになっている。前半の推理作家と編集者の打ち合わせの内容がうまくラストのオチにつながっている。

「ダブル・プレイ」
見知らぬ人物から持ち込まれた交換殺人の顛末が語られていくが、思わぬ逆転劇が起こり、予期せぬカラクリが明らかになる。しかし、最後のある人物の独白にある「濡れ衣」はうまく行くとは思えない。

「素人芸」
浪費癖のある妻が腹話術の人形を買ったことにかっとなり、殺してしまったと思った夫。せんさく好きな隣人の通報で警察官がやってきて、死体の隠ぺいに四苦八苦する様子がコミカルに描かれている。
警察官が腹話術を見せてくれなんて言うはずがないと思ったが、意外なオチがあって納得した。

「盗まれた手紙」
2つの南京錠を使うことによって、他人には開封不可能な箱に入っていた手紙が盗まれた謎。極秘の手紙のやり取りの方法も面白いが、盗難の方法が論理的パズルになっている。私はこの方法を完全に見抜くことができ、謎解きの快感を味わった。

「イン・メモリアム」
存命中の作家の追悼文を書くことが会員となる条件の<評議会>のことを書いた文章。作中に出てくる「土方勇三」という人物は検索したところ、架空の人物のようだ。
作家先生であればいかにもやりそうな奇妙なことを想像した奇想か。

「猫の巡礼」
飼い猫の「猫の巡礼」の様子が切々と描かれている。実際にそんなことがあるのかと思い、検索したところ、「猫の巡礼」は見つからず、存在しない模様。
実際にはないものを、真に迫っていかにもあるかのように語ったほら話か。

「四色問題」
戦隊物ヒロインの女優がナイフで刺された後に、手首を切って死んだ謎。特殊な専門知識を使った面白いダイイングメッセージだが、ちょっと凝りすぎ。

「幽霊をやとった女」
妻を寝取られて、ルンペンに落ちぶれたニューヨークの元私立探偵が主人公。
ハードボイルドタッチの文章の中に、意外なカラクリを暴く本格的な内容を持った作品。

「しらみつぶしの時計」
論理的ではあるが、ちょっとわかりにくいし、中身にも疑問。最後の2つの内でどちらかを決めるロジックがあるのだろうかと思っていたが、最後はそうきたかという感じ。
(ネタバレ)
・「1440個の時計は、たったひとつの例外もなく、すべて異なった時刻に合わせてある」という書き方だと、午前と午後のペアは「デジタル/デジタル」の場合しか駄目なように感じる。「デジタル(午前)/アナログ(午後)」の場合は、同じ時刻を指しているのでは?「時計は1分ずつずらして設定したが、『正しい時刻を示している時計』と同じ時刻を指して時計はない」とすべきでは?
・12のブロックに分けた後、それぞれのブロックについて並べ替える必要などない。ブロックごとにデジタルの時計の数と、アナログの時計の数を数えて、2つの数が違うブロックに正しい時刻の時計は含まれている。そのブロックのデジタルの時計だけを並べ替えて、12時間違いの時刻を指している時計を見つければ良い。こちらの方が簡単だし、速い。

「トゥ・オブ・アス」
男の思い込みから生まれた勘違いによる事件だと思わせておいて、最後まで読むと、さらなる勘違いが秘められていることがわかる。読者をミスリードする叙述トリックも複数盛り込まれている。
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991
No.31
(5pt)

表題作は思ったほど…

時計を探す話の結末が気になって購入。
しかし表題作以外の話のほうが面白かった。
矛盾がないというか、かなりよく考えている作者だなと思う。
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.30
(5pt)

表題作は思ったほど…

時計を探す話の結末が気になって購入。
しかし表題作以外の話のほうが面白かった。
矛盾がないというか、かなりよく考えている作者だなと思う。
しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル)より
4396208863
No.29
(5pt)

表題作は思ったほど…

時計を探す話の結末が気になって購入。
しかし表題作以外の話のほうが面白かった。
矛盾がないというか、かなりよく考えている作者だなと思う。
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991
No.28
(4pt)

作品間のギャップが大きくて右往左往

非シリーズものを集めた短編集。1998年から2008年発表の作品が中心とのこと。

収録作品:
 使用中、ダブル・プレイ、素人芸、盗まれた手紙、イン・メモリアム、猫の巡礼、四色問題、幽霊をやとった女、しらみつぶしの時計、トゥ・オブ・アス

いくつかの作品は別のアンソロジーなどで読了済みなのはわかっていたのだが、未読の作品もあるので購入したもの。
感想は、、、作品間のギャップが大きくて右往左往した感じであります。
いわゆる異色作(「猫の巡礼」はその最右翼)が多くて、個人的には入れ込みにくいというのもあるが、本格的なパズラーかと思って読み進めていたらそうではなかったりとか、ちょっと合いませんでした。

その中でも「四色問題」は冒頭でいきなり吹き出した。巻末の本人解説にもあるが、これは都築道夫の「退職刑事」シリーズの贋作というやつですわ。すごく楽しい。四色といわれて森博嗣の某ミステリも思い出したがそれは関係なかった。

個人的興味からじっくり読みこんでしまったのは「盗まれた手紙」。途中まで読んだあたりで情報処理技術をやったことがある人はふと思うでしょう、これ何かの実用技術に似てないか?と。そう、ここで扱われているのは暗号理論でいうところの中間者攻撃そのものである。なんともマニアックなネタを下敷きにしたものだと感心するやらあきれるやら。

表題作「しらみつぶしの時計」もかなり強引な問題解法を手掛けているし(最後のびっくりポイントはおいておいても)、意外に著者はこのあたりの技術に通じているのかもしれないという気がしました。
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.27
(4pt)

作品間のギャップが大きくて右往左往

非シリーズものを集めた短編集。1998年から2008年発表の作品が中心とのこと。

収録作品:
 使用中、ダブル・プレイ、素人芸、盗まれた手紙、イン・メモリアム、猫の巡礼、四色問題、幽霊をやとった女、しらみつぶしの時計、トゥ・オブ・アス

いくつかの作品は別のアンソロジーなどで読了済みなのはわかっていたのだが、未読の作品もあるので購入したもの。
感想は、、、作品間のギャップが大きくて右往左往した感じであります。
いわゆる異色作(「猫の巡礼」はその最右翼)が多くて、個人的には入れ込みにくいというのもあるが、本格的なパズラーかと思って読み進めていたらそうではなかったりとか、ちょっと合いませんでした。

その中でも「四色問題」は冒頭でいきなり吹き出した。巻末の本人解説にもあるが、これは都築道夫の「退職刑事」シリーズの贋作というやつですわ。すごく楽しい。四色といわれて森博嗣の某ミステリも思い出したがそれは関係なかった。

個人的興味からじっくり読みこんでしまったのは「盗まれた手紙」。途中まで読んだあたりで情報処理技術をやったことがある人はふと思うでしょう、これ何かの実用技術に似てないか?と。そう、ここで扱われているのは暗号理論でいうところの中間者攻撃そのものである。なんともマニアックなネタを下敷きにしたものだと感心するやらあきれるやら。

表題作「しらみつぶしの時計」もかなり強引な問題解法を手掛けているし(最後のびっくりポイントはおいておいても)、意外に著者はこのあたりの技術に通じているのかもしれないという気がしました。
しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル)より
4396208863
No.26
(4pt)

作品間のギャップが大きくて右往左往

非シリーズものを集めた短編集。1998年から2008年発表の作品が中心とのこと。

収録作品:
 使用中、ダブル・プレイ、素人芸、盗まれた手紙、イン・メモリアム、猫の巡礼、四色問題、幽霊をやとった女、しらみつぶしの時計、トゥ・オブ・アス

いくつかの作品は別のアンソロジーなどで読了済みなのはわかっていたのだが、未読の作品もあるので購入したもの。
感想は、、、作品間のギャップが大きくて右往左往した感じであります。
いわゆる異色作(「猫の巡礼」はその最右翼)が多くて、個人的には入れ込みにくいというのもあるが、本格的なパズラーかと思って読み進めていたらそうではなかったりとか、ちょっと合いませんでした。

その中でも「四色問題」は冒頭でいきなり吹き出した。巻末の本人解説にもあるが、これは都築道夫の「退職刑事」シリーズの贋作というやつですわ。すごく楽しい。四色といわれて森博嗣の某ミステリも思い出したがそれは関係なかった。

個人的興味からじっくり読みこんでしまったのは「盗まれた手紙」。途中まで読んだあたりで情報処理技術をやったことがある人はふと思うでしょう、これ何かの実用技術に似てないか?と。そう、ここで扱われているのは暗号理論でいうところの中間者攻撃そのものである。なんともマニアックなネタを下敷きにしたものだと感心するやらあきれるやら。

表題作「しらみつぶしの時計」もかなり強引な問題解法を手掛けているし(最後のびっくりポイントはおいておいても)、意外に著者はこのあたりの技術に通じているのかもしれないという気がしました。
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991
No.25
(4pt)

最も法月綸太郎らしい作品

表題作の「しらみつぶしの時計」は、なかなかの力作。
 外界からシャットアウトされている施設の中にいる主人公が、1分ずつ時刻のずれている1440個の時計から、唯一の正確な時刻を刻んでいる時計を、論理的な思考で選び出すゲーム。
 本当に力作だと思うが、論理的な頭を持っていない私には、楽しい話ではない。でも、パズルが好きな人にとっては、こたえられない作品かも。
 しかしまあ、デジタル時計とランドルト環(視力検査に使われる「C」のマーク)をながめながら、こんな話を思いつくとはミステリ作家も本当に大変な職業だと思う。
 その他「使用中」は、変則的な密室で、下ネタも入っていて、結構、笑えます。
 特筆すべきは「猫の巡礼」。富士山のふもとに猫の聖地があって、野良猫はもちろん、飼い猫も一度は行った方が良いという話。もちろん、架空の話だが、妙に納得する場面もある。猫好きな人は、ぜひ、読んでみてください。
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.24
(4pt)

最も法月綸太郎らしい作品

表題作の「しらみつぶしの時計」は、なかなかの力作。
 外界からシャットアウトされている施設の中にいる主人公が、1分ずつ時刻のずれている1440個の時計から、唯一の正確な時刻を刻んでいる時計を、論理的な思考で選び出すゲーム。
 本当に力作だと思うが、論理的な頭を持っていない私には、楽しい話ではない。でも、パズルが好きな人にとっては、こたえられない作品かも。
 しかしまあ、デジタル時計とランドルト環(視力検査に使われる「C」のマーク)をながめながら、こんな話を思いつくとはミステリ作家も本当に大変な職業だと思う。
 その他「使用中」は、変則的な密室で、下ネタも入っていて、結構、笑えます。
 特筆すべきは「猫の巡礼」。富士山のふもとに猫の聖地があって、野良猫はもちろん、飼い猫も一度は行った方が良いという話。もちろん、架空の話だが、妙に納得する場面もある。猫好きな人は、ぜひ、読んでみてください。
しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル)より
4396208863
No.23
(4pt)

最も法月綸太郎らしい作品

表題作の「しらみつぶしの時計」は、なかなかの力作。
 外界からシャットアウトされている施設の中にいる主人公が、1分ずつ時刻のずれている1440個の時計から、唯一の正確な時刻を刻んでいる時計を、論理的な思考で選び出すゲーム。
 本当に力作だと思うが、論理的な頭を持っていない私には、楽しい話ではない。でも、パズルが好きな人にとっては、こたえられない作品かも。
 しかしまあ、デジタル時計とランドルト環(視力検査に使われる「C」のマーク)をながめながら、こんな話を思いつくとはミステリ作家も本当に大変な職業だと思う。
 その他「使用中」は、変則的な密室で、下ネタも入っていて、結構、笑えます。
 特筆すべきは「猫の巡礼」。富士山のふもとに猫の聖地があって、野良猫はもちろん、飼い猫も一度は行った方が良いという話。もちろん、架空の話だが、妙に納得する場面もある。猫好きな人は、ぜひ、読んでみてください。
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991
No.22
(5pt)

なるほどぉ~

単純に面白かったです。
場面への感情移入はありませんでしたが、正解を言い当てるまでのスピード感や理論が面白かったです。
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.21
(5pt)

なるほどぉ~

単純に面白かったです。
場面への感情移入はありませんでしたが、正解を言い当てるまでのスピード感や理論が面白かったです。
しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル)より
4396208863
No.20
(5pt)

なるほどぉ~

単純に面白かったです。
場面への感情移入はありませんでしたが、正解を言い当てるまでのスピード感や理論が面白かったです。
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991
No.19
(5pt)

『猫の巡礼』は傑作。これだけでも買う価値あり

他の方のレビューにもあるが、本書の収録作には、既にアンソロジー等に収録されてきた作品が複数含まれている。
私も、「既に読んた作品が多いし、ハードカバーで買うのはやめて文庫化を待とう」と考えた。
ようやく読んだが、もっと早く手にとっても良かったな、と少し後悔。
個人的には『猫の巡礼』には非常に感心した。
ありそうで無かった発想(と言うより奇想)に基づく小説だが、その奇想を、実際に愛猫家である作者の経験をふまえたディティールが支えている。
「奇想をディティールで支える」という意味からは、ミステリ小説と同じ手法で書かれており、戦前の探偵小説誌に掲載されていた奇妙な小説と同じようなテイストである。
都筑道夫作品へのオマージュあるいはパスティーシュも、いずれも良くできている。
霧舎巧の『新本格もどき』のような出来の悪い“小説もどき”とは、作家の格の違い、あるいは広義のミステリ全般への愛情の深さの違いが感じられた。
ただ、『四色問題』における退職刑事の設定、「昔硬骨、今恍惚」は原作どおりと言えばそうなのだが、若い読者は、このさらに元ネタである有吉佐和子の『恍惚の人』がベストセラーとなり映画化された時代など知らないはずだ。
「恍惚の退職刑事」というフレーズは、今でも通用するのだろうか?
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991
No.18
(5pt)

『猫の巡礼』は傑作。これだけでも買う価値あり

他の方のレビューにもあるが、本書の収録作には、既にアンソロジー等に収録されてきた作品が複数含まれている。
私も、「既に読んた作品が多いし、ハードカバーで買うのはやめて文庫化を待とう」と考えた。
ようやく読んだが、もっと早く手にとっても良かったな、と少し後悔。
個人的には『猫の巡礼』には非常に感心した。
ありそうで無かった発想(と言うより奇想)に基づく小説だが、その奇想を、実際に愛猫家である作者の経験をふまえたディティールが支えている。
「奇想をディティールで支える」という意味からは、ミステリ小説と同じ手法で書かれており、戦前の探偵小説誌に掲載されていた奇妙な小説と同じようなテイストである。
都筑道夫作品へのオマージュあるいはパスティーシュも、いずれも良くできている。
霧舎巧の『新本格もどき』のような出来の悪い“小説もどき”とは、作家の格の違い、あるいは広義のミステリ全般への愛情の深さの違いが感じられた。
ただ、『四色問題』における退職刑事の設定、「昔硬骨、今恍惚」は原作どおりと言えばそうなのだが、若い読者は、このさらに元ネタである有吉佐和子の『恍惚の人』がベストセラーとなり映画化された時代など知らないはずだ。
「恍惚の退職刑事」というフレーズは、今でも通用するのだろうか?
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.17
(5pt)

『猫の巡礼』は傑作。これだけでも買う価値あり

他の方のレビューにもあるが、本書の収録作には、既にアンソロジー等に収録されてきた作品が複数含まれている。
私も、「既に読んた作品が多いし、ハードカバーで買うのはやめて文庫化を待とう」と考えた。
ようやく読んだが、もっと早く手にとっても良かったな、と少し後悔。
個人的には『猫の巡礼』には非常に感心した。
ありそうで無かった発想(と言うより奇想)に基づく小説だが、その奇想を、実際に愛猫家である作者の経験をふまえたディティールが支えている。
「奇想をディティールで支える」という意味からは、ミステリ小説と同じ手法で書かれており、戦前の探偵小説誌に掲載されていた奇妙な小説と同じようなテイストである。
都筑道夫作品へのオマージュあるいはパスティーシュも、いずれも良くできている。
霧舎巧の『新本格もどき』のような出来の悪い“小説もどき”とは、作家の格の違い、あるいは広義のミステリ全般への愛情の深さの違いが感じられた。
ただ、『四色問題』における退職刑事の設定、「昔硬骨、今恍惚」は原作どおりと言えばそうなのだが、若い読者は、このさらに元ネタである有吉佐和子の『恍惚の人』がベストセラーとなり映画化された時代など知らないはずだ。
「恍惚の退職刑事」というフレーズは、今でも通用するのだろうか?
しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (ノン・ノベル)より
4396208863
No.16
(4pt)

非法月探偵ものを一堂に

法月探偵の出てこない短編作品を纏めた作品。収録作はここ10年くらいで各媒体に掲載されたもので、中には3ページほどの超ショートストーリーや全くミステリーでも何でもない猫の話などバラエティに富んでいる。そのため、純粋な法月氏の本格推理短編を求めるとやや肩すかしだが、本格推理というよりはブラックなオチのサスペンスミステリーとして楽しめる。表題作のしらみつぶしの時計は頭の体操的な完全頭脳ゲーム小説。最後のトゥーオブアスは長編の二の悲劇のオリジナル版なので、まだ二の悲劇を読んでいない人にはかなりプロットのネタばれになるのでその点を留意されたい。
しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計 (祥伝社文庫)より
4396338112
No.15
(4pt)

非法月探偵ものを一堂に

法月探偵の出てこない短編作品を纏めた作品。収録作はここ10年くらいで各媒体に掲載されたもので、中には3ページほどの超ショートストーリーや全くミステリーでも何でもない猫の話などバラエティに富んでいる。そのため、純粋な法月氏の本格推理短編を求めるとやや肩すかしだが、本格推理というよりはブラックなオチのサスペンスミステリーとして楽しめる。表題作のしらみつぶしの時計は頭の体操的な完全頭脳ゲーム小説。最後のトゥーオブアスは長編の二の悲劇のオリジナル版なので、まだ二の悲劇を読んでいない人にはかなりプロットのネタばれになるのでその点を留意されたい。
しらみつぶしの時計 Amazon書評・レビュー: しらみつぶしの時計より
4396632991