オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【湊かなえ】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
贖罪の評価:
6.50/10点 レビュー 12件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点6.50pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
罪を贖うように不幸になる四人の目撃者
田舎町で起こった少女の死を出発点として物語は始まります。殺されたのは都会から越してきた少女、エミリちゃん。4人の友だちとプール際で遊んでいたところ、男に声をかけられます。困っているから誰か一人、助けてくれないか。エミリちゃんが指名され、時間が経てど戻ってこないことを心配した一人が見に行くと、変わり果てた姿のエミリちゃんが、、、。かなり胸くそ悪い事件で幕を開け、湊かなえらしい作品と思いました。物語の本筋は、エミリちゃんを連れ去った男を目撃した四人の少女ら、彼女らがエミリちゃんの母親から償えと言われ、その後どういう人生を選んだのか。第一作の『告白』同様、視点人物の台詞や手記形式で物語は進みます。四人の少女には、すべて不幸が訪れます。そのなかにも胸くそ悪いエピソードが豊富で、イヤミスの女王と呼ばれるだけのことはあります。なかでも『くまの兄妹』は、かなり後味が悪い話でした。そして最後、エミリちゃんの母親視点の語り。ここが一番の見どころです。都心から田舎へ、仕事の都合で引越し、地域ギャップにより周囲と馴染めない葛藤、娘を無惨にに殺され発狂した心情などなど、丁寧に描写されていました。と同時に、なぜエミリちゃんが狙われたのか知ります。ここが、本書での驚かせポイントでしょう。四人の少女に不幸が連鎖した理由がそれっぼく描かれていましたが、こじつけっぽく思えたのがマイナスでした。それと、スカッとした騙されたという感覚も覚えなかったのもマイナス点です。エミリちゃんの母親の心境の変化も理解しがたかったです。そもそも、わずか小学生の少女らに、面と向かって「償え」と言うのもやり過ぎだと思いますが、、、。レビューを見れば、いろいろと深い考察をされている方がいて、なるほどなと思いました。本書に描かれていない裏のストーリーを考察していて、深読み必至の小説かもしれません。今回が二度目の再読となりまして、最初に読み終わってから何年も経ち、ストーリーを忘れているところがあったので、新鮮な気持ちで読み進めました。ただ、三度目の再読はもうないでしょう。かなり重たい話なので、イヤミスに飢えてる方はどうぞ。
贖罪の感想
さすがのイヤミス。この作者さんは人間の負の部分を描くのが本当に上手ですね。ただ、最後の二章の内容は尻すぼみ感がありました。
犯人の最後を考える
都会から越してきた裕福な少女がイタズラされ残酷にも殺された。少女と共に遊んでいた友人たちは犯人と言葉を交わしたにも関わらず覚えていないと有力な情報は何も警察に話せず事件は未解決となります。殺された少女の母親は彼女たちに「犯人を思い出して事件解決させるか、それが出来ないのならその罪を償うこと・・・さもないと・・・」。ストーリーは各々の少女たちが大人になってからの視点で進んでいきます。一体、犯人の男は誰だったのか・・・何故、少女たちの中から、その少女を選んだのか・・・。湊さんの作品を初めて読みましたが、とても読みやすかったです。以降、ネタバレ考察を書かせていただきます。 ▼以下、ネタバレ感想
面白くないわけではないですが、『告白』と『少女』を読んだ後だと正直インパクトに欠ける印象です。『告白』と同じく複数人のモノローグ形式で話が進んでいきます。それぞれの話は面白いのですが今回はつなげ方に無理があるため全体的にぼやけた感じが最後に残ってしまいました。展開のパターンが似ていると読み手のハードルがかなり上がってしまうので、『告白』を読む前にこの作品を読んでいれば感想は全く違ったものになったかもしれません。
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。まさに言霊による負の連鎖が引き起こした悲劇。淡々とした独白が繰り返されることでその感覚は一層強まっている。
「告白」の構成、「少女」のラストがインパクトあっただけに、構成もラストも全2作に比べるとちょっぴり物足りなさを感じました。あと犯人の手記か告白とかあればもう少し厚みがでたかな?若干尻つぼみ感が否めません。少しハードル(期待値)を上げて読んでしまったというのもありますが。。
田舎町で起こった少女の死を出発点として物語は始まります。殺されたのは都会から越してきた少女、エミリちゃん。
4人の友だちとプール際で遊んでいたところ、男に声をかけられます。困っているから誰か一人、助けてくれないか。エミリちゃんが指名され、時間が経てど戻ってこないことを心配した一人が見に行くと、変わり果てた姿のエミリちゃんが、、、。
かなり胸くそ悪い事件で幕を開け、湊かなえらしい作品と思いました。物語の本筋は、エミリちゃんを連れ去った男を目撃した四人の少女ら、彼女らがエミリちゃんの母親から償えと言われ、その後どういう人生を選んだのか。
第一作の『告白』同様、視点人物の台詞や手記形式で物語は進みます。
四人の少女には、すべて不幸が訪れます。そのなかにも胸くそ悪いエピソードが豊富で、イヤミスの女王と呼ばれるだけのことはあります。なかでも『くまの兄妹』は、かなり後味が悪い話でした。
そして最後、エミリちゃんの母親視点の語り。ここが一番の見どころです。都心から田舎へ、仕事の都合で引越し、地域ギャップにより周囲と馴染めない葛藤、娘を無惨にに殺され発狂した心情などなど、丁寧に描写されていました。と同時に、なぜエミリちゃんが狙われたのか知ります。ここが、本書での驚かせポイントでしょう。
四人の少女に不幸が連鎖した理由がそれっぼく描かれていましたが、こじつけっぽく思えたのがマイナスでした。それと、スカッとした騙されたという感覚も覚えなかったのもマイナス点です。
エミリちゃんの母親の心境の変化も理解しがたかったです。そもそも、わずか小学生の少女らに、面と向かって「償え」と言うのもやり過ぎだと思いますが、、、。
レビューを見れば、いろいろと深い考察をされている方がいて、なるほどなと思いました。本書に描かれていない裏のストーリーを考察していて、深読み必至の小説かもしれません。
今回が二度目の再読となりまして、最初に読み終わってから何年も経ち、ストーリーを忘れているところがあったので、新鮮な気持ちで読み進めました。ただ、三度目の再読はもうないでしょう。かなり重たい話なので、イヤミスに飢えてる方はどうぞ。