■スポンサードリンク


】【

兄弟の血: 熊と踊れ2



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

兄弟の血: 熊と踊れ2の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

荒々しいね!

好みとしては、「熊と踊れ」ですが
この「兄弟の血」もなかなかどうして荒ぶる男たちでいっぱいで、血が騒ぎました。
ミステリーというよりも、人間ドラマに近いのでしょうか、「読ませる小説」になっています。
作者の(二人ですが)路線は好きです。
次回はもっともっと荒ぶる男たちのドラマを読みたいですね。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(8pt)

「味方は家族だけ、世界は敵だ」という、家族の歪んだ絆

日本でも大ヒットした「熊と踊れ」の続編。前作とはやや異なったテイストながら、読者を引き込んで行く力強さは失っていないサスペンスフルな犯罪小説である。
(以下の感想は前作のネタバレを含んでいるため、未読の方は注意)

連続銀行強盗で6年間の服役を終えた長男・レオが出所してみると、6年間で、一緒に犯罪を犯した家族は大きく変化していた。父親は酒を断ち、次男、三男は社会復帰して真面目に働いていた。ところがレオは、獄中で知り合った殺人犯・サムと壮大な強盗計画を企てており、出所したその日に、先に出所していたサムと一緒に行動を開始する。レオが立案した緻密な計画は完璧に見えたのだが、ちょっとした手違いが生じたため、弟たちの手を借りる必要が生じた。しかし、二度と犯罪には手を染めないと決心していた弟たちはこれを拒否し、レオはサムだけを仲間に計画を強行することになった。
前回の強盗事件を担当したブロンクス警部は、今回も担当することになり捜査を進めていたのだが、レオの相棒になっているのが実の兄のサムであることを知り驚愕する。兄が服役したのは、弟である自分を守るために父親を殺害し、しかも自分が警察に通報したからだったのだ。そのことに罪悪感をいだいていたブロンクス警部は、警察としての責任と兄を助けたいという思いとに引き裂かれて苦悩する。そして、二組の兄弟たちの物語はひたすら終末へと失踪する・・・。
前作同様、緻密な犯罪計画がスリリングなのだが、本作は家族の絆というテーマが、より大きな比重を占めている。愛し合う家族同士が暴力の血によって反発し合う悲劇が、胸に重くのしかかる。エキサイティングながらも悲しみを感じさせる作品である。
前作を受けての話なので、「熊と踊れ」を読んでから本書を読むことを強くオススメする。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!