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(短編集)

和菓子のアン



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【この小説が収録されている参考書籍】
和菓子のアン
和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアンの評価: 7.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

和菓子ミステリ。読後は上生菓子を求めてデパートへ

お仕事系・日常の謎作品が得意な著者による和菓子ミステリ。
個人的にとても新鮮な読書でした。
正直、和菓子については無知なのと、デザートはケーキなど洋菓子の方が好きなので興味が湧かなかったのです。和菓子と言えば、大福、羊羹、餡子なイメージ。"上生菓子"は見た事・食べた事ありますが、この"上生菓子"なんて単語は日常で使った事がないレベルでした。
本書の類似傾向としては美術ミステリに近いです。著者の解説にありますが、暗号のような菓子名、基礎知識がないと来歴すらわからない菓子。色・形・技法で季節を感じたりと、和菓子の世界は見立てや言葉遊びに溢れておりミステリ模様です。

本書、和菓子を知らない読者程、面白いと思います。
主人公のアンちゃんはちょっぴり太めで食べるのが大好きな女の子。アルバイト探しでピンと来たのがデパ地下の和菓子店での販売員。和菓子の事は初めてで、その業界の店長や職人さんや奇妙なお客さんと関わり、和菓子の世界に触れていく流れです。つまり、和菓子を知らない読者と主人公が同じ目線なのです。主人公と同じように和菓子の仕事で分からない事が日常の謎として悩み、解決していく流れとなります。

ま、ミステリとしては非常にライトです。謎解き主体でもありません。ミステリを求めると何もなく感じてしまい、ただの漫画か仕事本じゃんとなるので、その期待値は無い方が無難。
お仕事の裏側や、仲間達との感じのよい雰囲気が楽しめます。殺伐さは皆無で子供からも楽しめるでしょう。
読後は上生菓子を検索して食べてみたくなり、デパートへ買い物へ行きました。パクっと食べるとやっぱり餡子な印象なのですが、本を読んだおかげで餡子も色々ひき方、練り方があるんだなとか教養が増えて良かったです。
ミステリを通して新しい分野を知るのはやっぱりよいです。そういう効果がある作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

和菓子屋さんの『日常の謎』

『日常の謎』系5編のお話が入った短編集。

今回の主人公は、
高校卒業したばかりのちょっとぽっちゃりの女の子・「アンちゃん」

アンちゃんが働いているのはデパ地下の和菓子屋さん。
そこで遭遇するちょっとした謎と一緒に和菓子の歴史も楽しめます。

これを読むときは、和菓子をご用意しておくのがオススメです!
絶対に食べたくなります。
できれば、上生菓子の用意を!



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jack
J1EJ4V2U

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