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約束の森



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【この小説が収録されている参考書籍】
約束の森
約束の森 (角川文庫)

約束の森の評価: 7.67/10点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

約束の森の感想

ハードボイルドです。
北の僻地での偽造家族による偽装生活、それを罠に悪をおびき寄せる、でいいのかな。
妻を亡くした元公安の主人公が、利用されている使い捨てな存在ってのを理解していながら、その偽装生活の中で徐々に生まれる家族の絆ってヤツを原動力に再び戦う決意をするっていう物語。で、この作品の一番の売りポイントはやはり「絆」かな。
疑似家族の中に生まれる家族の絆も当然ですが、前の飼い主から虐待を受けていたドーベルマン・マクナイトと主人公の絆もね。

こう聞くと如何にも面白そうですが、如何せん登場人物たちの関係性が非常に難しく、誰が味方で誰が敵なのか、更には主人公たちが何故ここまで執拗に追われるのか少し分かりづらいんですよね。
警察公安以外に2つの組織が絡んできます。これが複雑ですごく分かりづらいんです。
面白いかどうかは、それが理解できるかどうかにかかってると思います。
「今、何がどうなってるの」「こいつは味方なの敵なの」
しっかり読んでるつもりでもわからなくなるんですよね。ここは減点材料ですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人のつながりと犬と家族

ハ-ドボイルド的な作品が多く個人的に好きな作家の一人。どの本も読ませてくれます。

さて本作ですが結構書店でパワ-プッシュされているが、私も期待を持って購入。まず、物語全体で言うと、元公安の刑事で事件で妻が死んでしまった主人公が、人生を変える為とモ-テルの管理人を元上司がら斡旋されるところから始まる。当然それはある目的の為で、同じような理由で集められた若い娘と少年で仮装家族を演じていく。

これがまた、さすがだと思うのは各キャラが相当際立っている。若い娘で物語のキ-にもなる葉山ふみは驚きの過去と展開で、またモ-テルのオ-ナ-・支配人とのやりとりは感動させる。人の繋がりや価値とは何なのか考えてしまった。

また、モ-テルで飼い殺しにされていたド-ベルマンのマクナイトと主人公とのお互いの再生・交流も楽しい。本作も犬は重要要素。

全体的に暗い話になりすぎず、適度なブラックさやユ-モアがあって楽しめると思う。マクナイトとダイナマイト・・・なんか受けます。

最後のクライマックスアクションは、そいゆう流れになるだろうという展開で若干イマイチだが読後感は良く満足するでしょう。

タカタソン
HU0OGV5Q

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