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【田南透】
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翼をくださいの評価:
8.00/10点 レビュー 2件。 C ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点8.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
こんなにシリアスで真摯なのにこんなに面白い。ハードなのに哀しい。
文章に色があるとしたら、一貫してライトな流れるような色調。それが実はくせもの。「大学生たち」という普通の登場人物にゼミ旅行という「普通の」設定を通して次々に明かされていく事実。あまりに読みやすいので、普段はじっくり遅読のはずの自分も一気に最後まで読んでしまった。ミステリーとしても最後の最後の最後までわからない展開に、こんな作家がまだ話題になっていないことにすら驚く。物語の展開も縦糸横糸、巧みに組み込んでいく手法も、奇をてらわずに自然で秀逸だと思う。実はここで言いたかったのは、背景となる孤島の嵐の激しさが、そのまま犯人の生き様に重なり、それが本来は重いテーマでありながら、重いから書くのではなく、人間の愛情に善し悪しはあるのだろうかというような読者への問いかけが痛烈でありそれが自分にはショックですらあったということだ。好みの問題とは別に、一度読んでみてもいいのでは?ちなみに作者は田皆通の名前でも著書があり(「トウモロウ・イズ・アナザー・デイ」)宣伝ではなく本当にこれもまさに秀逸だと思う。なぜならこういうテーマに興味がない自分が最後までひきこまれたのだから。あえてあらすじは申しあげません。
文章に色があるとしたら、一貫してライトな流れるような色調。それが実はくせもの。「大学生たち」という普通の登場人物にゼミ旅行という「普通の」設定を通して次々に明かされていく事実。あまりに読みやすいので、普段はじっくり遅読のはずの自分も一気に最後まで読んでしまった。ミステリーとしても最後の最後の最後までわからない展開に、こんな作家がまだ話題になっていないことにすら驚く。物語の展開も縦糸横糸、巧みに組み込んでいく手法も、奇をてらわずに自然で秀逸だと思う。
実はここで言いたかったのは、背景となる孤島の嵐の激しさが、そのまま犯人の生き様に重なり、それが本来は重いテーマでありながら、重いから書くのではなく、人間の愛情に善し悪しはあるのだろうかというような読者への問いかけが痛烈でありそれが自分にはショックですらあったということだ。
好みの問題とは別に、一度読んでみてもいいのでは?ちなみに作者は田皆通の名前でも著書があり(「トウモロウ・イズ・アナザー・デイ」)宣伝ではなく本当にこれもまさに秀逸だと思う。なぜならこういうテーマに興味がない自分が最後までひきこまれたのだから。あえてあらすじは申しあげません。