惨劇に彩られた「十角館」と同様、奇矯な建築家・中村青司の手になる「水車館」。

名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。

闇がにおっている―。影が動く。

チンピラ風勤労秀才学生、大友くん。教職志望のロリコン青年、耕一くん。

あたし、小倉友佳子。西条学園高校の1年生。

「私は殺していない！」――森岡栄太郎殺害事件の被告・片桐亘は法廷で、起訴事実を全面否認した。

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う――。

警視庁捜査一課に、秘密の別動隊、「捜一別」が新設された。超美人の隊長以下、ピチピチギャルの五人組。

女子大生グルメ・レポーター味子&カメラマン三九郎、味音痴で頓珍漢なところがウケて、番組の人気はウナギ登りだ。

伊豆の海へ転落した芸能プロの女帝が、高原の別荘で黒こげ死体となって発見!その謎も解けないうちに、犬一匹入りこめない密室で第二の殺人事件が!おなじみ、正義漢だが、お人好しでオッチョコチョイの警視庁捜査一課朝日正義刑事と、迷犬ルパンの名コンビの大活躍。

いよいよ智佐子と克郎はハネムーンに出発した。行く先は上海船の旅。

古物商を営む仙田の妻の失踪。捜索願いを出して必死に妻の行方を探す夫。

現実にあった、『冷血』を上回る残虐な連続殺人事件と刑事の絶望的な戦いを描く中篇「手彫りの柩」。

被害者、犯人、目撃者、警部、私立探偵、新聞記者―ある星にそれぞれの役割を演じる6人の男女がいた。

東京・霊南坂に隣接するホテルで、遺書を残して女性が自殺した。

L.V.ベートーヴェン。作曲家、そして心ならずも探偵。

“天才ジャズ・ピアニスト”と賞讃されながら、麻薬の揉めごとからヤクザに左手首を切断された男、風間四郎。

2月の寒い朝。完成間近な北斗市中央病院の工事現場で、墜死体が発見された。

平塚七夕まつりの夜、竹飾りの下で、自称文芸評論家・岡野康三の死体が発見された。

江戸川乱歩賞を受賞し、著者のデビュー作となった「枯草の根」をはじめ、神戸の中華料理店の主人で拳法が強く、漢方薬にくわしく象棋マニアの陶展文が探偵役で活躍する長篇「三色の家」「虹の舞台」を収録。

暑い夏だった。暑さで、みんながマッドになっていたのかもしれない。

鎌倉に住むタロット占いの名手二階堂日美子のもとに、従兄との結婚を伯父に反対されているという、友人の瀬能布佐子が訪れた。

恋人に捨てられ、傷ついた心に芽ばえる殺意。もう戻って来ない楽しかった日々と訣別するため、女は完全犯罪を計画する。

手の甲に〈赤い輪〉が現れる者は犯罪者となる―。この呪われた宿命をもつ男ジムは、自らと息子を殺して家系を絶やした。

サンディはハイスクールに通うごく普通の少女だった。この夏までは。

“一週間後の金曜日ホテル・アムステルダムで爆弾が爆発する。

ロンドンの波止場では汽船ブルフィンチ号の積荷おろしが始まった。

男鹿温泉で資産家の未亡人である姉が、L特急たざわの車内で、その妹が、そして東京のホテルで姪が殺され、未亡人殺しの容疑が部下の刑事の父親にかかった。

牛乳配達の青年が、朝露に濡れた雑草の上に俯伏せに倒れている人間を見つけた。その男の後頭部は血に染まっていた。

京都の春を彩る“都おどり”の舞台の上で、一人の舞妓が謎の死をとげた。

私を殺したい人間が7人いる。男が4人と女が3人。