1915年、辛亥革命から4年。革命政権は崩壊、軍閥は政敵を次次に暗殺し、政権を強奪した。

一代で財閥にのし上がった男・灘尾儀一郎に嵌められて、瀬戸俊介の父母と姉は自殺した。

通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。

大物詐欺師で富豪のハーヴェイ・メトカーフの策略により、北海油田の幽霊会社の株を買わされ、合計百万ドルを巻きあげられて無一文になった四人の男たち。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

思わぬ運命の急変から、大金が至急必要になった四人の男女。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

金融探偵・七森恵子は、円経済研究所の代表から仕事を依頼される。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

J昇格目前、だけどクラブは問題が山積み、エースは何か悩んでるし、助っ人は警察につかまるし、サポーターの大旗は盗まれるし…ホペイロは、今日もトラブル解決に大奮闘。

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。

ニューヨークの有名博物館からルパンが盗んだ宝石。それは「世界を変える」宝石だった。

Ｊ２昇格から三年、今年こそＪ１へと意気込んだものの、開幕から連敗続きのビッグカイト相模原。

元大手外資系証券会社アナリストの七森恵子は、ある事件をきっかけにフリーの金融探偵に転身した。

宮本武蔵は巌流島の決闘に遅れなかった!?　居酒屋の片隅で繰りひろげられる、奇天烈な歴史推理談義の行き着く先は？　第２回ミステリーズ！新人賞受賞作収録の傑作短編集。

売れない芸人・クマは、運び屋のバイトを始める。新たな依頼は、ピンクのキャデラックを高級ホテルまで届けること。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。

同級生の宮前由紀子は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。

数多くの名シェフを生み出す伝説のフランス料理学校で、シェフ修業中の理恵。いたって本番に弱い。

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警備課に在籍し、SPとして、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。

セレブからしか金を獲らない詐欺師・谷川涼一。〝ヒモ歴〟更新中だが喧嘩は負け知らずの松岡捷。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

『唐獅子硝子』―遺品整理のお礼にアールヌーヴォー期のガラスレリーフを貰った洛鷹美術館の澤井は、ひと商売思いつく。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。

関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。

厚生労働省に勤務する向井俊介は、幼馴染の女医が突然死した真相を追及するうち、ある病院を告発する文書の存在を掴み、島根と広島の県境にある雪深い村にたどり着く。