晴(はれ)やに、新しい命が生まれます！ もと町同心の優之進と愛妻のおはるが「晴や」を開店して初めて迎える夏。

第二作『蝿よ蝿よ、日輪はなぜ輝いてゐるのか。

県立吹上高校は教頭も校長もその息子の新任教師も、可愛い女生徒とつきあう体育教師も、事故死した熱心な社会科教師とその妻も、軟式野球部員と監督も、PTAも、生徒会長も、ついでに町の小説教室講師(売れない作家)も、みな過剰な自意識を持てあます、怪しい輩だった。

「4月9日(金)午前0:20にお越しください。お目にかかれるときを楽しみにしております。

それは奇妙なマンションだった。女性専用で、セキュリティは万全、一見何の問題も無いように見える。

次々と翻訳家が失踪する。古本屋がわけもなく売り渋る。

水だけでそばを食わせる究極のそば屋「無上庵」の店先にめんつゆを置き去る妖怪の正体(「無上庵崩壊」)、作家志望者が新進作家の名を騙ったがため立てた殺人計画(「郷土作家」)、スランプ俳人が素人の一句に天啓を受け発狂(「梅の小枝が」)など田舎ならではの怪事件!探

倉阪氏ならではの驚愕バカミスです。

東京・新橋にある「テツ」は鉄道ファンが集うこだわりの喫茶店。そこに持ち込まれるのは鉄道がらみの不思議な謎。

安政四年。好色者で、かつ火事のたび大儲けする材木問屋の主人が殺される。

「文字禍の館」。それは、ある大金持ちの変人が建てたという、一般非公開のテーマパークである。

倉阪氏ならではの驚愕バカミスです。

比陀理神社では、巫女のアルバイトをしていた短大生が怪死し、ジョギング中の男が突然死する事件が相次いだ。

絢爛なトリック! 拡散された伏線! 戦慄の終幕劇!! もはやアート! 鬼才・倉阪が放つバカミスの最終進化型! 某県・五色沼のほど近くに唐草模様で彩られた黄緑館・藍紫館という名の面妖な洋館が並んで佇んでいる。

学内のミステリーサークル「アルゴークラブ」は、赤田留美、羽根木透という二人の死者を出して、その活動に幕を下ろす。

再び指揮者がヴァイオリンを弾きはじめる。照明はさらに暗く、遠近法が微妙に狂いだす。

若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。

ホラーを知り尽くした著者が、自信をもっておくる本格的怪奇小説の決定版!とにかく怖い!怪奇実話作家のもとに持ちこまれた一冊の日記帳。

自らの限られた命を知った作家の守渡季里は、遺作の執筆を開始していた。

無名のマラソン選手・田村健一の長男が誘拐され、奇妙な脅迫状が届いた。金銭の要求はいっさいない。

私は審判を受ける。たとえ行き先が地獄で、悪魔が待ち受けていたとしても、私は独りではない。

都内各地で首がさかさになった奇

「堕天使、占星術、魔術、騙し絵、迷宮、愛死、弦楽」各部屋に悪魔的な意匠をちりばめた館で奏でられる殺人組曲。

家老の命で、心ならずも友を斬った鷲尾直十郎は、故郷を捨て、江戸で無為の日々を送っていた。

手狭になったマンションを引き払い、思い切って一戸建てを購入することにした間庭夫婦は、郊外に中古物件を見つけた。

過去に怯えながら瀟洒な館でひっそりと暮らす少女。過剰なまでに彼女を守ろうとする執事。

軽井沢フィルを率いる美貌の指揮者・火渡樹理と難病を患う新進画家の緑川弦が出会ったとき、三代にわたり二家を縛る不思議な因縁が露になる。

江戸指物師・橋上清次は、嫁ぐ娘のために姫鏡台を造っていた。ほぼ完成しているそれが仕上げられることはない。

自らの作品を呪物と化し、人々を襲った異端の芸術家・黒形上赤四郎。

風光明媚な「日本桜富士館」で催される、富士と桜を愛でる会。

世界を自分の色で支配しようとする異形の天才芸術家、黒形上赤四郎。

「江戸に火盗改あり。長官、香坂主税あり。

巷で“赤い球体”を見た人々が自我を失い、凶事を起こす事態が発生。

一昼夜走る過酷なレース。コースに現れたのは…… 24時間で、走った距離を競う耐久マラソンレースは過酷なもの。

大学生になった弓田泉は、文学サークルの先輩や友人たちとともに学生生活を謳歌していた。