42.195 すべては始めから不可能だった
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著者のライフワークであるマラソンを題材にした本格ミステリー長編。 マラソンを題材にしたミステリーというと鳥飼氏の激走 福岡国際マラソン―42.195キロの謎もあるが、本作は誘拐の脅迫でタイムを切れという謎の指示から事件が始まり、最初男性が走り、さらに女性が走るまで事件が解決しないという凝ったものになっている。 サスペンスと謎がリアルタイムで進行していき、最後には事件の真相が論理的に解決される。 この解決自体は比較的予想通りなのだが・・・・・・・・さらに最後の最後で驚愕の真相が明かされる! さすがバカミスでも有名な著者のことはあり、ここまで非常に真面目に書いていたのに、それまでの作品世界をブチ壊すのをモロともしない悪ノリぶりである。この最後の落ちがなくても普通にミステリーとして成立しているのにわざわざこれをやってしまう著者のバカミス魂に賛否両論確実の作品だろう。 | ||||
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冒頭で魅力的な謎を提示して読者の心をしっかりと掴み、迫真のマラソン・シーンでグイグイと引き込みます。読者自身も競争に参加しているような気分で読み進めていくと、ゴール寸前になって、自分が参加していた競技がマラソンではなく、実は走り高跳びだったことを知らされる……そんな感じの作品になっています。 もちろん、作品中のマラソンはちゃんと正規のゴールにたどり着き、そこまでは、誰が読んでも楽しめるように書かれているのですが、最後の30ページほどで、何かが壊れます。 正統な本格推理小説を装って執筆されているので、この結末には面食らう人が多いと思います。怒って本を投げ捨てたくなる人もいるでしょう。 しかし、よく考えてみると、この「驚愕の真相」によって、奇妙な犯行が見事に合理化されていることに気付きます。「犯人はなぜ、そんな面倒なことをしたのか?」という疑問は、この作品では完全に解消されているのです。 | ||||
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「読者への挑戦」への挑戦。 読者への挑戦をミスリードに使うという、 エコールドパリ殺人事件にも通じるなかなか 高度な試みがおこなわれています。 しっかりと伏線も張りめぐらされており、 (張り方は実に珍妙かつ狡猾、そして滑稽) 氏の作品の中では推理小説度がまだ高い 方ですかね。 最後にはしっかり笑えます。 副題も素敵です。 | ||||
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「読者への挑戦」への挑戦。 読者への挑戦をミスリードに使うという、 エコールドパリ殺人事件にも通じるなかなか 高度な試みがおこなわれています。 しっかりと伏線も張りめぐらされており、 (張り方は実に珍妙かつ狡猾、そして滑稽) 氏の作品の中では推理小説度がまだ高い 方ですかね。 最後にはしっかり笑えます。 副題も素敵です。 | ||||
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身代金受け渡しの際に走らせるのはよくありますが、マラソンをテーマにしたミステリーというのはなかなかみません。タイトルのひねったつけかたは、倉阪鬼一郎らしくて好きです。こういう臨場感のある、ある種のリアルタイムものとしては『「巨人─阪神」殺人事件』などというものもありますが、本作ではこれとはまた違ったタイプです。「給水ポイント」とする作者からの挑発などの趣向は倉阪ミステリらしいですね。ミステリとしては犯人は実に堅実というか、(作者の挑発/挑戦状の中で犯人が複数犯と指定されていることもあって)驚きはそれほどなかったですが…。(光文社ノベルス初登場ということでもあるので)初めて倉阪ミステリを読む人にとっては意外な真相だと思いますが、倉阪ファンにとっては最後の給水ポイントで確実に分かると思います(最後の給水ポイントは親切すぎたんじゃないかなぁ…)。是非第2給水ポイントで真相を推理してみてほしいですね。 | ||||
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