天才科学者・桔梗信輔が発明した奇抜な殺人方法を闇に葬れ! 息子の信治は父の死後、出羽の山中から東京へと向かった。

“私はこの事件の犯人であり、探偵であり、被害者…”一人三役というアクロバティックな設定が、主人公の手記を通して変奏されながら明らかになっていく華麗なる本格推理。

かつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけた父親に、現職刑事の息子が捜査中の事件を語ると、父親はたちまち真相を引き出す。

自動車修理工場あとで、高校生が殺された!死体は背中を刺されているのに、現場には凶器がない。

古本屋で入手した本がどうも気になる、と推理作家の椿さん。

昨日までの『きみ』はもう居ない。 恋人、友人、知人に否定された男の奇妙な自分探し の迷宮。

産業スパイが射たれ、狙撃犯はその場で逮捕された。五十嵐丈吉、59歳。

その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっ ていた──ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ 四人と医者ひとり。

スプラッタ小説に食傷気味のおとなのホラー・ファンに贈る、ほんとうにこわい話の数々。

鬼才・都筑道夫が、十五年ぶりに書き下ろした本格長編パズル小説。

神田の貧乏長屋に巣食う、砂絵師のセンセーとおかしな仲間たちが、江戸市中で起きた怪事件の謎を解く人気の捕物帳シリーズ。

吉原のソープランド「仮面舞踏会」で働くシルビアの特技は、なじみの客や同僚が持ち込む難問、事件を見事に解決すること。

江戸には謎が多かった。下駄常親分は、きょうも思案に余って砂絵かきのセンセーのところへやって来る…。

血まみれの女の死体のそばで、立ちすくんだ男は奇妙な事を口ばしった。

22時48分着の下りで浜松に降り23時29分発の上りで帰る、それを繰り返した女が一週間目に死体で発見された―。

メゾン多摩由良5階の空室に死体が転がっている。不動産屋と客が知らせに駆けつけるあいだに、なんと死体が消えていた。

顔の半分以上が顎という、なんともユニークな風貌の仙波阿古十郎。通称“顎十郎”。

平将門の娘・滝夜叉姫の祟りで伯父が殺されます―まったく働く気のない心霊探偵・物部太郎のもとへ依頼人が来た。

神田の貧乏長屋につどう大道芸人ものごい連中が、砂絵のセンセーの指揮でとりくむ事件のかずかず。

はじめまして。あたしの名はシルビア、勤め先は吉原のソープランド、〈仮面舞踏会〉。

江戸は神田の橋本町。

悪魔に見込まれた男の“取りひき”を描く表題作ほか、ミステリー、ホラー、時代小説、SFと幅広い活躍を続け、昨年、急逝した著者の数多い短篇の中から、最も魅力ある「恐怖短篇」の傑作を全3冊にまとめるシリーズ第一弾。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

浅草に28階のホテル『ハイライズ下町』が開業して、早くも一年。ホテル専属探偵こと、田辺重直元刑事の仕事も板についてきた。

話半ばで目を閉じ、眠ってしまったかに見える父だが、油断はできない。

江戸は神田の呉服屋の主・幸右衛門の通夜で不可解な事件が。

表紙にコバルト色の艶紙を貼った本がある。題名も著者名もない。

雨がそぼ降る日暮れ時、本所を歩いていた若旦那が「おいてけえ」の声とともに消えうせた。

推理小説を読み、洋楽を聴き、テレビゲームに熱を上げもする。

江戸は神田橋本町・なめくじ長屋に住む砂絵かきのセンセーのもうひとつの特技。

様々なジャンルで活躍された作家・都筑道夫氏の少年小説を集めたコレクションがついに刊行になります。

滝口正雄が翻訳しているのは、“ニンジュツ”修行に励む外国人ヒーローや秘術を繰り出す“くノ一”軍団が登場する日本を舞台にしたスパイ小説。

逮捕された!?殺人容疑!?相棒・直次郎は、受話器の向こうで、助けを求めている。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。

逮捕された!?殺人容疑!?相棒・直次郎は、受話器の向こうで、助けを求めている。

非業の死を遂げた八剣巷二が蘇ったのは、王位継承をめぐって魔法使いが権勢をふるい、美女・妖婦、無敵の剣士らが入り乱れる地球外王国。

お前がいま手がけているのは、どんな事件だね?所在なさそうな父に訊かれて話した、写真うつりのよい女の一件。

スキー宿をかねた温泉宿からの「幽霊をまた出してくれ」との珍妙な依頼に、物部太郎が相棒・片岡直次郎と赴くと…。

推理作家の美袋三条は、知人の別荘で出会った佑美子に刹那的に恋をする。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

博物館から消えた古書、ペントハウスの密室殺人、古の詩どおりに現われては消える竪琴……いずれ劣らぬ怪事件に理知の光を当て真相をあばくのは、日本人執事を従えた謎の紳士タラント氏である。

だれも見たことのない世紀末の地図です。

豊臣から徳川への歴史の転換期―。木曽の山中では、山大名・紅面夜叉の隠し財産をめぐり陰謀が渦巻いていた。

四谷にある老舗の呉服屋の座敷に、亡くなった先代の主人とおかみが現われたり、米沢町の江戸染屋の娘が、龍神さまの申し子だという噂が広まったり…。

神田明神の祭礼があと10日後に迫った日、山車の人形が盗まれた。牛若丸が退治した熊坂長範を象った人形で安価な代物ではない。