閻魔さまを祀る渋谷村の寺で、食べると罪が許される「恐ろしく辛い稲荷寿司」を売っているという。魔食かもしれない。

魚之進のもとに嫁いできたおのぶは、より積極的に事件の解明に関わるようになった。

夕闇迫る江戸の町で、懐の大金を失くし茫然と橋から川面を眺める同心。

鋭い味覚と嗅覚で江戸の事件を解決! 前代未聞の「寿司ミステリ」 日本橋で寿司屋「すし銀」を営む銀蔵は、かつて定廻り同心だった。

駿河小島藩に仕える倉橋寿平には、もう一つの顔がある。「恋川春町」の名前で滑稽本を執筆する江戸で人気の戯作者だったのだ。

精進料理の店「雲海」から魯明庵が出て来たという目撃情報を仕入れた魚之進。

大地震の被害を受け、江戸の治安は乱れきっていた。

味見方同心・魚之進は獣の肉を食べさせる店・ももんじやに潜入することに。

元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏を守るため、摩訶不思議な事件の数々を解決してきた。

神田連雀町の小間物屋『淡雪堂』の一人娘おゆきが突然姿を消した。

とある神社で殺しが起きた晩、神社の狛犬が別の犬の像に置き換わった。

高岡河岸の発展、〆粕や下り塩の販売など藩主正紀の指揮のもと、藩士たちの不断の努力によって、徐々に回復してきた高岡藩井上家の財政状況。

味見方の魚之進は南町奉行から密命を受ける。

その幇間と遊んだ客はなぜか数日以内に非業の死を遂げる。紙問屋大松屋の若旦那が溺死。

神田界隈で、一家全員が突然、唄い踊り出していなくなるという事件が相次いだ。

大泥棒たちが集まる秘密の会。そこで供される「五右衛門鍋」は驚くほどにうまいらしい。

毒殺の恐れがある中、将軍が城を出て、寛永寺で昼食をとる日がやってきた。不測の事態が起きれば味見方の魚之進は切腹必至だ。

将軍暗殺の企てを探るため、魚之進は南町奉行・筒井和泉守に連れられて生まれて初めて江戸城の門をくぐる。

大川の小舟で発見された心中死体は、別々の事件で死んだはずの二人だった。洗い直すと怪しいことばかり。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしながら、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた名奉行・根岸肥前守鎮衛。

大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。

平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。

悩み苦しむ市井の人々を助けるために、自ら封印していた風鳴の剣を解き放った徳川竜之助。

同心見習いとして江戸の町を駆け回る徳川竜之助のもとに、スリの親分であるさびぬきのお寅が訪ねてきた。

御三卿・田安徳川家の十一男で変わりものと評判の徳川竜之助。

激闘を経て、柳生新陰流の遣い手、柳生全九郎は姿を消したが、今度は肥前新陰流の刺客が徳川竜之助の身を狙い動き出しているとの噂が届く。

売れっ子絵師・清麿の美人画に描かれ大人気となった町娘のおみねとおその。

最強の刺客・柳生全九郎との死闘を終え、いつも通りの日常に戻った南町奉行所の見習い同心徳川竜之助。

北辰一刀流を学ぶもののうちで異端と忌み嫌われる一人の遣い手が、葵新陰流の評判を聞きつけ、徳川竜之助のことを探り始める。

強引な商法で、ここ数年急激にのし上がった木場の材木問屋“日野屋”。

かつて死闘の果てに打ち破ったはずの宿敵、柳生全九郎が生きていた…。

あの屈強な佐助が血だらけになって、犯人は小鬼の鳴家だってぇ？　 菓子職人・栄吉の新作あられの味見会は見合い話を摑む場になっちゃうし、 若だんなと妖は摩訶不思議な怪異に遭遇、 おまけに若だんなは独立する奉公人の世話をしろと命じられちゃった！

田安徳川家の御曹司でありながら、身分を隠して同心見習いとして働き、江戸の町の平和を守るべく奮闘する徳川竜之助。

軽妙洒脱な“おじい”たちが悪を斬る! 痛快隠居活躍型時代小説 身分を超えた友情で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の古馴染み三人組は、老後を楽しむために〈初秋亭〉という隠れ家を作った。

かつて長崎の出島で、死闘の末に鬼藤蛇文を撃退した、くノ一織江。だが最凶の長州忍者は、再び姿を現した。

年の瀬も間近に迫る師走。

「わしがこの国を開いてやる」江戸藩邸で「甲子夜話」の執筆にいそしむ元平戸藩主、松浦静山はこともなく言い放った。

かねてから憧れていた同心見習いとなり、慌ただしくも充実した日々を送る御三卿・田安徳川家の十一男、徳川竜之助。

警視庁の地下に存在するという謎の割烹料理店。

浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。

同じ町内のあちこちで、季節外れの幽霊が出た。 鎧武者の幽霊、美女の幽霊、猫の幽霊……。

火事が多発する江戸。廻船問屋の宴に巨大な顔の怪かしが出現。

おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。

―そしてまた連続殺人が!? 東京駅は新一万円札も話題! 東京駅丸の内口で毒殺事件が起きた。 被害者は広島の銀行員。

始めは深川、次に神田の床屋で身元不明の首無し遺体が発見された。

岡っ引きの辰五郎が銀座の駕籠屋に聞いた奇ッ怪な話。人を半分にして運べる駕籠の注文があったという。