古道具屋銀杏屋の若旦那太一郎は、幽霊が見える。

日光街道の越ヶ谷宿の旅籠で働かせてくれた恩人・仁兵衛の遺品には幽霊が憑いていた。

奉公先を盥回しにされたあげく、弟の急死で実家を継ぐことになった太一郎。修業先は、深川の古道具屋皆塵堂。

遊び人の茂として、ふらふらしていた茂蔵も、巳之助の弟分におさまり、小間物屋・大黒屋で真面目に働いている。

運悪く、十五年勤めた修業先を辞めることになった麻四郎。

父親を亡くし天涯孤独となったおきみは、残された借金返済のために古道具を売るが大した値はつかない。

「おとっつあん！　会いたかった！」おまきと名乗る少女は久蔵に飛びついてそう叫んだ。

事件を解かず、隠蔽せよ。

酔いどれ左門は腕が立つ。酒より好きなものは怪談ばなし。

臆病なのが玉に瑕の甚十郎は、道場の兄弟子平松左門の薦めで商家和泉屋の怪談会に出ることに。

怪異と酒が大好きな凄腕の浪人・左門と、藩の剣術師範となるのに怖がりが玉にキズな若侍・甚十郎。

幽霊が見えて、数々の幽霊話を解決してきた太一郎の幼馴染みの巳之助は、浅草の道具屋の若旦那の太一郎とは対照的に、鬼も逃げ出すいかつい風貌で怪力の持ち主だ。

時は江戸。川辺で侍の屍体が忽然と消え、目撃した子供たちも次々と死んだ。

曰くつきの古道具が揃う皆塵堂で働き始めた連助は、幽霊や呪いの話をまったく信じていない。

主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀叛を起こしていた。

15年ぶりのクラス会にきつね面の男が乱入し、散弾銃を発砲した。SATにより射殺された犯人は、なんと恩師だった。

ホスピスで起きた3件の不審死。沈黙を貫く医師が抱える真相とは? 救うべきは、患者か、命か――。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

人情の深さに触れる100分間。

江戸の片隅で養い子の千吉と暮らす青年弥助は、実は妖怪の子預かり屋だった。

あの屈強な佐助が血だらけになって、犯人は小鬼の鳴家だってぇ？　 菓子職人・栄吉の新作あられの味見会は見合い話を摑む場になっちゃうし、 若だんなと妖は摩訶不思議な怪異に遭遇、 おまけに若だんなは独立する奉公人の世話をしろと命じられちゃった！

清少納言の妹が、 霊力を失った 陰陽師に弟子入り!? 夢の中に響く笛の音――名器『葉二つ』の謎。

一人の武士の遺骸が河岸で見つかった。男は村塾の教師・梶与五郎。

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。

江戸の根津宮永町に、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。

強盗殺人事件の容疑者として逮捕された忘却探偵・掟上今日子。

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

鬼や霊が跋扈する平安時代。

将軍綱吉の最愛の娘鶴姫が病のため身罷ったことで、綱吉は鶴姫の夫の紀州藩主綱教ではなく、甥である甲府藩主の綱豊を世継ぎに指名、再度の西ノ丸入りを命じる。

小鳩常悟朗、高校三年生。小市民を志す彼はある日空を舞い――落ち、病院に搬送された。

「我慢しなくていいんですよ」　 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。

相手のしぐさから嘘を見破る美人刑事・楯岡絵麻。

凍死遺体がもつ共通の痣の意味とは? 大人気シリーズ第4弾! 過去の資料から見つかった、首に奇妙な痣を持つ複数の凍死体。

無宿者と寂れた旅籠。

自分を苦しめた相手を癒すーー。お葉が挑む、医療の険しい道。

念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。

数えで12歳となった白菊丸は、今日、母と離れ寺へと入る。

ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。

高校に進学した冴島亘は、不眠に悩まされていた。三年前、父が病で亡くなってしまってからのことだ。

公事宿『巴屋』の出入物吟味人・日暮左近は、江戸のはぐれ忍びを束ねる盟友嘉平の友人黒木平蔵が小藩である犬山藩に助力していることを知る。