夢の痕 古道具屋 皆塵堂
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| 皆塵堂シリーズの新作。最近の本シリーズは、猫をやたらと登場させるだけのドタバタギャグ小説と化してしまったことに辟易しもう読まないつもりでいたが、本作では猫の登場はほとんどなく心霊ものに原点回帰したとの話を聞いて おそまきながら手に取った。 峰吉を話の中心におき 太一郎ぬきで話が進められる新しいパターンであるが、これはこれで良いのではないかと思う。今後も 猫に逃げることなく、心霊ものとして書き続けてほしい。 | ||||
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| 待望の峰吉回でした。ふだん無口な峰吉がたくさん喋ってくれます。 大人以外の友達いない子かと思ったら、そうでもないみたいでちょっと安心。 いつもながら清右衛門さんの子供を見る目の温かさ、優しさに心が癒されます。 皆塵堂シリーズがいつまでも続いてくれると良いなあ。 | ||||
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| いつもの事ですが、面白くあっと言う間に読み終わってしまいました | ||||
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| 落語の『饅頭怖い』の主人公と違って、商売ものの古道具を手に入れる機会が増えるからと「幽霊コワイ」とひょうげて見せることのない峰吉が今回の主人公かと想いきや、作者も認めるキャラ的に怖さが馴染まない峰吉なので、彼を話の中心に据えて周りに怖い思いを体験させた様だ⋯古道具屋の向かいにある油屋の小僧は皆塵堂にある曰く付きの代物に憑いた霊が見えてしまい、それが元で峰吉にも怖い思いをさせてみたいと怖い出来事を探し求めるのだが、果たして幽霊や何やらに頓着しない峰吉にどんな体験が効くのやら、夢に纏わる怪談話の連作である。 | ||||
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